書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
≪痛みのScience & Practice 8≫
臨床に役立つ神経障害性痛の理解
筆頭著者 井関 雅子 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年11月22日
ページ数 300
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2840-5
印刷版発行年月 2015年5月
書籍・雑誌概要
神経障害性痛は長年注目され,様々な観点からの病態や治療法が探求されてきた.本書では痛み診療に従事する医師が最良の治療を行えるよう,「痛みの機序に関する基礎は,末梢から中枢まで連続性や統一性のある解説」「神経障害性痛の正しい理解のため,その要素を一部有している疾患やその周辺疾患も含めて解説」「各疾患については,疫学,病態,治療法などを詳細に解説」に重点を置き,実践的で分かりやすい構成を心がけた.
目次
総説
神経障害性痛の疫学
解説
Ⅰ.神経障害性痛の発生機序
1 末梢性の機序
2 脊髄の機序
3 脳の機序
L 動物実験から見た痛みと情動
L グリアと神経障害性痛
L Lysophosphatidic acid(LPA)と神経障害性痛
L PACAPと神経障害性痛
II.診断・検査法
1 問診,理学的検査と知覚異常
2 画像検査:病態把握のための検査
1)脳機能検査
2)脊髄MRI検査
3 質問票:痛みの性状,神経障害性疼痛
4 質問票:不安,抑うつ,破局化,ADL,生活の質
5 電気生理検査
III.治療総論
1 薬物療法
L TRPV1拮抗薬
L Nタイプカルシウムチャネル遮断薬
L サブタイプ選択的ナトリウムチャネル阻害薬
L NMDA拮抗薬
2 理学療法
3 神経ブロック
4 脊髄刺激
IV.疾患各論
1 脊椎脊髄疾患
1)頚髄症
L 頚部疾患のインターベンショナル治療
2)腰椎椎間板ヘルニア
L 腰椎椎間板ヘルニアに対するインターベンション治療
3)腰部脊柱管狭窄症
L 脊柱管狭窄症に対するインターベンション治療
4)腰椎手術後痛
L FBSSに対するアプローチ法
2 帯状疱疹関連痛
L 帯状疱疹痛に対する神経ブロックの有効な活用法
L 帯状疱疹の痒み
3 糖尿病性ニューロパチー
4 複合性局所疼痛症候群
L 骨折,捻挫後CRPS病態と予後,治療法
L コンパートメント症候群の病態と予後,治療法
L 血管穿刺後の遷延痛・CRPS病態と予後,治療法
L CRPS発症早期/慢性期の理学療法
5 術後痛
1)開胸術後痛
2)鼡径ヘルニア術後痛
3)乳房手術後痛
6 三叉神経痛
L 三叉神経痛の外科的治療法:適応となる病態
7 舌咽神経痛
8 脊髄損傷
9 幻肢痛
10 腕神経叢引き抜き損傷
L 腕神経叢引き抜き損傷の脳神経外科治療:適応と有効性
11 胸郭出口症候群
L 胸郭出口症候群患者の麻酔科的治療
L 胸郭出口症候群の多様性
12 肘部管症候群
13 前骨間神経麻痺/後骨間神経麻痺
14 手根管症候群
15 梨状筋症候群
16 脳梗塞・出血後疼痛
17 パーキンソン病と慢性痛
18 多発性硬化症
19 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー
20 化学療法に伴う痛み・しびれ(CIPN)の評価と治療
21 線維筋痛症
22 HIV関連神経疼痛
23 アミロイドーシス
Q & A
不動化により生じる弊害は?-基礎的見地から-
CRPSに対して交感神経ブロックは有効か?
CRPSに対する交代浴は有効か?
乳房手術後の諸症状に対してSGBは有効か?
鏡療法の適応と治療効果は?
パーキンソン病に対する脳深部刺激療法のタイミングは?
神経障害性痛の発生と症状に遺伝子多型は関与するか?
FBSSの中で腰椎再手術が適応となる病態とは?
生体内再生治療(in-situ tissue engineering)の適応性と有効性は?
痛みの難治化には,後生的遺伝子修飾(エピジェネティクス)が関与するのか?
難治化への分岐点とは?
索引
L = Lecture