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≪腫瘍病理鑑別診断アトラス≫
肺癌 第2版
筆頭著者 谷田部 恭 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年11月11日
ページ数 368
判型 B5変型
印刷版ISBN 978-4-8306-2261-8
印刷版発行年月 2022年11月
書籍・雑誌概要
腫瘍病理鑑別診断アトラス「肺癌」,待望の第2版.2021年にはWHO分類第5版が発行され,分子標的治療や免疫チェックポイント阻害薬の導入など,当該領域の臨床・病理を取り巻く環境は日々変化している.本書では,肺腫瘍病理のエキスパートが精選した病理写真とともに,定義や概念,診断上の要点を解説.病理診断に必須の形態学的特徴と鑑別ポイントをも網羅.さらに臨床との連携では欠かせないX線所見のみかたや治療法も解説した.
目次
第1部 検鏡前の確認事項
Ⅰ.肺癌総論
1.肺の構造,組織
2.肺癌の分子生物学
3.肺癌のTNM分類と取扱い規約
Ⅱ.病理標本の扱い方
1.生検材料(経気管支,CTガイド下,cryobiosy)の取扱い
2.細胞診検体の取扱い
3.手術材料の取扱い(VATSを含む)
第2部 組織型と診断の実際
Ⅰ.上皮性腫瘍
A.良性腫瘍
1.乳頭腫(扁平上皮,腺上皮,扁平上皮腺上皮混合型)
2.腺腫(肺胞腺腫,乳頭腺腫,唾液腺型腺腫,粘液囊胞腺腫)
3.硬化性肺胞上皮腫
4.気管支腺腫・CMPT
B.悪性腫瘍
1.前浸潤性病変
(1)扁平上皮異形成,上皮内(扁平上皮)癌
(2)異型腺腫様過形成,上皮内腺癌
(3)びまん性特発性肺神経内分泌細胞過形成
2.扁平上皮癌
(1)扁平上皮癌(角化型,非角化型,類基底細胞型)
(2)リンパ上皮腫様癌
3.腺癌
(1)微少浸潤性腺癌
(2)浸潤性腺癌
(3)特殊性浸潤性腺癌
a.浸潤性粘液性腺癌
b.コロイド腺癌
c.胎児型腺癌(低,高悪性度)
d.腸型腺癌
4.大細胞癌
5.腺扁平上皮癌
6.肉腫様癌
(1)多型癌,癌肉腫
(2)肺芽腫
7.神経内分泌腫瘍
(1)カルチノイド
(2)大細胞神経内分泌癌
(3)小細胞癌
8.唾液腺型癌
(1)唾液腺型腫瘍(粘表皮癌,腺様囊胞癌)
(2)稀な唾液腺型癌
9.その他の上皮性腫瘍
(1)NUT癌
(2)胸部SMARCA4欠損未分化腫瘍
Ⅱ.非上皮性腫瘍
A.軟部組織腫瘍
1.肺過誤腫,肺軟骨腫,びまん性肺リンパ管腫症
2.胸膜肺芽腫,血管内膜肉腫,先天性気管支周囲筋線維芽細胞腫,原発性肺粘液性肉腫
3.PEComatous腫瘍(LAM,PEComa)
4.炎症性筋線維芽細胞腫瘍,デスモイド線維腫症,孤立性線維性腫瘍,石灰化線維性腫瘍
5.類上皮血管内皮腫,血管腫,脂肪肉腫
6.滑膜肉腫,小円形細胞肉腫
Ⅲ.リンパ組織増殖性疾患
1.MALTリンパ腫
2.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫,血管内大細胞型B細胞リンパ腫
3.リンパ腫様肉芽腫症,節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型
4.組織球性腫瘍(PLCH,ECD)
Ⅳ.転移性肺腫瘍
1.悪性腫瘍の転移
2.良性腫瘍の転移(平滑筋腫,多型腺腫,脊索腫)
Ⅴ.腫瘍様病変
1.多発性増殖性病変(テューモレット,微小肺髄膜細胞様結節,多巣性小結節性肺胞上皮過形成)
2.炎症性疾患(IgG4関連肺疾患,限局性器質化肺炎,気管支炎症性ポリープ)
3.感染症(抗酸菌症,真菌症,寄生虫症)
4.その他(アミロイドーシス,子宮内膜症,肺分画症,肺動静脈瘻/肺動静脈奇形,硝子化肉芽腫,サルコイドーシス
Ⅵ.家族性腫瘍(Carney triad,生殖細胞系列EGFR/HER2 変異)
第3部 鑑別ポイント
Ⅰ.腺癌浸潤径測定の実際
Ⅱ.迅速診断の評価
Ⅲ.低分化な癌の免疫染色評価
Ⅳ.胸膜中皮腫との鑑別
Ⅴ.生検評価の注意点
第4部 臨床との連携
Ⅰ.術前診断:画像所見
Ⅱ.術前・術中細胞診
Ⅲ.治療
1.肺癌治療総論(外科)
2.肺癌治療総論(内科・化学療法)
3.分子標的治療
4.免疫チェックポイント阻害薬治療
Ⅳ.病理診断報告書の記載
1.生検検体
2.手術検体
3.治療効果判定
索引