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≪腫瘍病理鑑別診断アトラス≫
縦隔腫瘍・胸膜腫瘍 第2版
筆頭著者 松野 吉宏 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年4月25日
ページ数 336
判型 B5変型
印刷版ISBN 978-4-8306-2260-1
印刷版発行年月 2022年4月
書籍・雑誌概要
待望の第2版.初版発行から8年,2021年にはWHO分類第5版が発行され,当該領域を取り巻く環境は日々変化している.そうした状況を踏まえ,胸部腫瘍病理のエキスパートが精選した病理写真とともに,定義や概念,診断上の要点を解説.縦隔腫瘍・胸膜腫瘍病理診断の標準化を図りつつ鑑別ポイントを網羅し,臨床との連携では欠かせないX線所見のみかたや治療法も解説.希少症例が多い縦隔・胸膜領域の病理診断の即戦力となる.
目次
[縦隔腫瘍]
第1部 検鏡前の確認事項
Ⅰ.縦隔腫瘍-新WHO分類のコンセプト
1.縦隔腫瘍取扱い規約とWHO分類
Ⅱ.病理標本の扱い方-検体の取扱い
第2部 組織型と診断の実際
Ⅰ.胸腺上皮性腫瘍
1.胸腺腫
(1)Type A(incl.atypical type A), Type AB, Type B1, Type B2, Type B3
(2)MNT, Metaplastic thymoma, Microthymoma, Lipofibroadenoma
2.胸腺癌
(1)扁平上皮癌
(2)類基底癌
(3)リンパ上皮癌
(4)NUT癌
(5)明細胞癌
(6)低異型度乳頭状腺癌
(7)粘表皮癌
(8)嚢胞腺様癌類似胸腺癌
(9)腸型腺癌
(10)腺癌,NOS
(11)腺扁平上皮癌
(12)肉腫様癌
(13)未分化癌
Ⅱ.胸腺神経内分泌腫瘍
1.神経内分泌腫瘍
(1)カルチノイド
2.神経内分泌癌
(1)小細胞癌
(2)大細胞神経内分泌癌
Ⅲ.胚細胞腫瘍
Ⅳ.血液・リンパ増殖性病変
Ⅳ.神経原性腫瘍
Ⅴ.胸腺および縦隔の軟部腫瘍
Ⅵ.転移性腫瘍
Ⅶ.腫瘍様病変,過誤腫
1.嚢胞性病変
2.増殖性病変(胸腺過形成,異所性過誤腫性胸腺腫)
3.異所性甲状腺・副甲状腺病変
第3部 鑑別ポイント
Ⅰ.生検標本の診断
Ⅱ.胸腺腫の浸潤の評価
Ⅲ.B3胸腺腫と胸腺癌の鑑別
Ⅳ.複合型胸腺腫瘍の診断
Ⅴ.嚢胞性病変の鑑別診断
第4部 臨床との連携
Ⅰ.術前診断
Ⅱ.臨床症状
Ⅲ.治療
Ⅳ.病理診断報告書の記載
[胸膜腫瘍]
第1部 検鏡前の確認事項
Ⅰ.中皮腫瘍取扱い規約と新WHO分類のコンセプト
1.胸膜腫瘍(現在の取扱い規約分類(第1版)と新WHO分類(2021))
Ⅱ.病理標本の扱い方
1.胸膜生検, 細胞診セルブロック
2.手術材料の取扱い
第2部 組織型と診断の実際
Ⅰ.中皮細胞腫瘍
1.良性腫瘍と前浸潤性病変
(1)アデノマトイド腫瘍
(2)高分化乳頭状中皮性腫瘍
(3)Mesothelioma in situ
2.悪性腫瘍
(1)びまん性中皮腫(上皮型, 肉腫型(線維形成性中皮腫を含む), 二相型中皮腫)
(2)局在性中皮腫
Ⅱ.悪性リンパ腫
1.原発性体腔液リンパ腫Primary effusion lymphoma
2.慢性炎症に伴うびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
Ⅲ.転移性腫瘍
Ⅳ.非上皮性腫瘍
Ⅴ.腫瘍様病変
第3部 鑑別ポイント
1.反応性中皮増殖と中皮腫の鑑別
2.中皮腫と肺癌の胸膜浸潤との鑑別
第4部 臨床との連携
Ⅰ.術前診断(画像所見を中心に)
Ⅱ.細胞診の有用性
Ⅲ.中皮腫の治療
Ⅳ.病理診断報告書の記載
1.生検検体
2.手術検体
索 引