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造血器腫瘍
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≪腫瘍病理鑑別診断アトラス≫

筆頭著者 定平 吉都 (編)

文光堂

電子版ISBN

電子版発売日 2022年1月24日

ページ数 300

判型 B5変

印刷版ISBN 978-4-8306-2238-0

印刷版発行年月 2013年5月

DOI https://doi.org/10.50936/9784830622380

書籍・雑誌概要

WHO分類第4版の組織分類に沿って,造血器腫瘍を組織学的視点から詳細に解説.日常診療でよく遭遇する鑑別診断は,鑑別のポイントとして別項目にまとめ,病理医が知っておくべき造血器腫瘍の画像診断・治療方針に関しては,血液内科医にも記載して頂いた.血液内科医が病理診断に何を求めているかについては「病理診断報告書の記載」としてまとめた.さらに分類や概説では表せない必要事項を「トピックス」として盛り込んでいる.

目次

第1部 検鏡前の確認事項
 Ⅰ.骨髄評価のための基礎知識
  1.骨髄の採取
  2.塗抹標本の取扱い方
  3.病理標本の取扱い方
  4.フローサイトメトリー,染色体分析,FISH,遺伝子診断
 II.成人の骨髄病理標本の評価
  1.骨髄標本の作製
  2.骨髄組織標本の評価法
  3.造血細胞の分布の評価
  4.骨髄線維化の評価
  5.鉄沈着の評価
 III.小児の骨髄と白血病の特徴
  1.小児の骨髄の特徴
  2.小児白血病の特徴
第2部 組織型と診断の実際
 Ⅰ.骨髄増殖性腫瘍
  1.BCR-ABL1 陽性慢性骨髄性白血病
  2.真性赤血球増加症
  3.原発性骨髄線維症
  4.本態性血小板血症
  5.肥満細胞症
 II. 好酸球増加およびPDGFRA,PDGFRBまたはFGFR遺伝子異常を伴う骨髄系ならびに
   リンパ系腫瘍と慢性好酸球性白血病
 III.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍
  1.慢性骨髄単球性白血病(CMML)
  2.若年性骨髄単球性白血病(JMML)
  3.BCR-ABL1陰性非定型慢性骨髄性白血病(aCML)
  4.著明な血小板増加症に関連した環状鉄芽球を伴う不応性貧血(RARS-T)
 IV.骨髄異形成症候群
  1.総論
  2.各論
   1)RCUD
   2)RARS
   3)RCMD
   4)RAEB
   5)MDS with isolated del(5q)
   6)MDS分類不能型(MDS-U)
   7)ICUSとIDUS
 Ⅴ.小児骨髄異形成症候群
 VI.急性骨髄性白血病と関連の前駆細胞腫瘍
  1.頻度の高い遺伝子異常を伴う急性骨髄性白血病
  2.骨髄異形成関連変化を伴う急性骨髄性白血病
  3.治療関連骨髄腫瘍
  4.急性骨髄性白血病,NOS
 VII.骨髄肉腫
 VIII.Down症候群関連骨髄増殖性疾患
  1.概説
  2.一過性骨髄造血異常症(TAM)
  3.Down症候群関連骨髄性白血病(ML-DS)
 IX.芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍
第3部 鑑別ポイント
 Ⅰ.芽球増加をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
  1.腫瘍性芽球増殖
  2.骨髄性腫瘍の治療後の病態
  3.骨髄性腫瘍との鑑別を要する病態
 II.骨髄低形成をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
 III.骨髄線維化をきたす骨髄の鑑別
  1.骨髄増殖性腫瘍(MPN)
  2.悪性リンパ腫・リンパ性白血病
  3.悪性腫瘍の骨髄転移
  4.骨髄線維化をきたす非腫瘍性病態
  5.先天性疾患,代謝異常症,ほか
 IV.巨核球の形態異常をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
  1.骨髄異形成症候群(MDS)
  2.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN)
  3.骨髄異形成関連変化を伴う急性骨髄性白血病
  4.骨髄増殖性腫瘍(MPN)
  5.急性巨核芽球性白血病(AMKL)
 Ⅴ.赤芽球増加をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
  1.巨赤芽球性貧血と赤芽球増加を伴う骨髄異形成症候群(MDS)の鑑別
  2.二次性赤血球増加症と真性赤血球増加症との鑑別
  3.赤芽球が骨髄有核細胞の50%以上を占める骨髄性腫瘍の鑑別
 VI.骨髄浸潤パターンからみた悪性リンパ腫の鑑別
  1.骨髄検査の現状と反応リンパ球の出現様式
  2.各種悪性リンパ腫の骨髄浸潤様式
 VII.免疫組織化学による造血器腫瘍の鑑別
  1.骨髄標本における免疫組織化学(IHC)の意義
  2.骨髄生検および吸引クロット標本の固定
  3.骨髄病理診断に用いられる抗原
  4.各造血器腫瘍におけるIHC
  5.骨髄肉腫の診断
  6.骨髄病理標本の診断のために準備すべき抗体
第4部 臨床との連携
 Ⅰ.造血器腫瘍の画像診断
 II.MDSにおけるリスク分類
 III.急性骨髄性白血病におけるリスク分類
 IV.造血器腫瘍における治療効果判定(分子標的治療を含む)
 Ⅴ.放射線障害と造血器腫瘍
 VI.病理診断報告書の記載法
索引

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