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消化管内視鏡診断テキストⅠ 食道・胃・十二指腸 第4版
筆頭著者 小池 和彦(監) 藤城 光弘 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年5月24日
ページ数 344
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2101-7
印刷版発行年月 2017年10月
書籍・雑誌概要
消化管内視鏡のみかたを明快に解説して好評を得た入門書が9年ぶりに大改訂.シンプルな記述と厳選しかつ豊富な写真,という第1版のコンセプトはそのままに,解説,写真の全面的な刷新を行った.また,全ての写真にサブ画像を添え,そこで矢印や破線を駆使して病変部を示すことで,初学者でも容易にポイントがわかる構成とした.多忙な研修医,若手医師や医学生が,短時間で上部消化管内視鏡のエッセンスを身につけられる1冊.
目次
I 総論
1.内視鏡の歴史
2.内視鏡システム
a.電子スコープの基本構造
b.内視鏡観察法の分類
II 上部消化管内視鏡
1.上部消化管内視鏡の適応と意義
a.適応
b.意義
III 上部消化管の解剖
1.頭頸部の解剖
2.食道の解剖
3.胃の解剖
a.各部の名称
b.占拠部位
4.十二指腸の解剖
IV 頭頸部・食道
1. 咽頭喉頭部・食道の観察
a.咽頭喉頭部
b.食道入口部
c.上・中・下部食道
d.食道胃接合部
2. 内視鏡像からみた鑑別
① 形態
a.隆起性病変
b.陥凹性病変
② 色調
a.赤色調
b.白色調
c.青色調
d.黄色調
e.黒色調
③ その他
a.びらん
b.潰瘍
c.角化
d.狭窄
e.拡張
3. 疾患からみた内視鏡所見
1)頭頸部
① 咽頭癌
② 下咽頭その他
a.悪性リンパ腫
b.乳頭腫
2)食道
① 食道炎
a.逆流性食道炎
b.薬剤性食道炎
c.腐食性食道炎
d.カンジダ食道炎
e.好酸球性食道炎
f.サイトメガロウイルス食道炎
g.ヘルペスウイルス食道炎
h.食道GVHD
② 食道裂孔ヘルニア
a.滑脱型
b.傍食道型
c.混合型
③ バレット食道
④ 食道静脈瘤
⑤ 食道アカラシア
⑥ 食道粘膜下腫瘍
a.平滑筋腫
b.血管腫
c.神経鞘腫
⑦ 食道良性腫瘍ほか
a.食道乳頭腫
b.食道顆粒細胞腫
c.食道グリコーゲン・アカントーシス
d.食道孤立性静脈拡張
e.食道メラノーシス
f.食道化膿性肉芽腫
g.食道異所性胃粘膜
h.食道憩室
⑧ 食道扁平上皮癌
a.表在隆起型(0-I)
b.表面隆起型(0-IIa)
c.表面平坦型(0-IIb)
d.表面陥凹型(0-IIc)
⑨ 食道腺癌(バレット腺癌)
⑩ まれな組織型の食道癌
a.食道癌肉腫
b.類基底細胞癌
c.食道悪性黒色腫
⑪ 内視鏡治療後
⑫ 外科切除後
⑬ その他の食道疾患
a.Mallory-Weiss症候群
b.食道内異物
V 胃
1.胃の観察
2.内視鏡像からみた鑑別
① 形態
a.隆起性病変
b.平坦あるいはびまん性の病変
c.陥凹性病変
② 色調
a.発赤
b.褪色
③ その他
a.残胃にみられる病変
b.異物
3.疾患からみた内視鏡所見
1)急性胃炎
① 急性胃粘膜病変
② 腐食性胃炎
2)慢性胃炎
① 表層性胃炎
② 萎縮性胃炎
③ 腸上皮化生
④ びらん性胃炎・疣状胃炎
⑤ 鳥肌胃炎
⑥ 肥厚性胃炎・巨大皺襞
⑦ 除菌後胃炎
⑧ その他の胃炎
3)胃潰瘍
① 胃潰瘍活動期(active stage:A1 stage)
② 胃潰瘍活動期(active stage:A2 stage)
③ 胃潰瘍治癒期(healing stage:H1 stage)
④ 胃潰瘍治癒期(healing stage:H2 stage)
⑤ 胃潰瘍瘢痕期(scarring stage:S1 stage)
⑥ 胃潰瘍瘢痕期(scarring stage:S2 stage)
⑦ 出血性胃潰瘍(active bleeding)
⑧ 出血性胃潰瘍(recent bleeding)
⑨ 胃潰瘍の治癒過程(1)
⑩ 胃潰瘍の治癒過程(2)
⑪ 胃潰瘍の治癒過程(3)
⑫ 胃多発潰瘍
⑬ 胃潰瘍による変形(1)
⑭ 胃潰瘍による変形(2)
⑮ 対称性潰瘍
⑯ Mallory-Weiss症候群
⑰ 出血性胃潰瘍(Dieulafoy潰瘍)
⑱ 胃巨大潰瘍
⑲ 胃潰瘍:穿孔・穿通
⑳ 難治性胃潰瘍
㉑ 潰瘍と鑑別を要する悪性腫瘍
a.胃潰瘍と鑑別を要する胃癌(表在型)
b.胃潰瘍と鑑別を要する胃癌(2型,3型進行癌)
c.胃潰瘍と鑑別を要する胃癌(悪性リンパ腫)
㉒ 早期胃癌内視鏡治療後潰瘍
4)ポリープ
① 過形成性ポリープ
② 胃底腺ポリープ
③ ポリポーシス
5)胃腺腫
6)胃癌
a.隆起型(0-I)
b.表面隆起型(0-IIa)
c.表面平坦型(0-IIb)
d.表面陥凹型(0-IIc)
e.陥凹型(0-III)
f.腫瘤型(1型)
g.潰瘍限局型(2型)
h.潰瘍浸潤型(3型)
i.びまん浸潤型(4型)
j.分類不能型(5型)
7)神経内分泌腫瘍
8)転移性胃腫瘍
a.他臓器癌遠隔転移
b.近接臓器直接浸潤
9)粘膜下腫瘍
①GIST(gastrointestinal stromal tumor)
② 平滑筋腫
③ 神経鞘腫
④ 異所性膵
⑤ リンパ管腫
⑥ 囊胞
⑦ 脂肪腫
10)リンパ腫
① 悪性リンパ腫
② MALTリンパ腫
11)その他の胃病変
① NSAIDs関連消化管傷害
② 胃憩室
③ キサントーマ(黄色腫)
④ 胃血管拡張症
⑤ GAVE(gastric antral vascular ectasia)
⑥ DAVE(diffuse antral venous ectasia)
⑦ 胃結核・サルコイドーシス
a.胃結核
b.サルコイドーシス
⑧ 胃梅毒
⑨ 胃アニサキス症
⑩ Kaposi肉腫
⑪ 胃静脈瘤
⑫ 好酸球性胃腸症
⑬ 放射線性消化管傷害
⑭ 胃石
12)全身疾患に伴う胃病変
① アミロイドーシス
② クローン病
③ 膠原病
④ アレルギー性紫斑病
VI 十二指腸
1.十二指腸の観察
a.十二指腸球部
b.下行部,水平部
c.十二指腸内視鏡観察時の注意事項
2.内視鏡像からみた鑑別
a.隆起性病変
b.平坦あるいはびまん性
c.陥凹性病変
3.疾患からみた内視鏡所見
1)十二指腸潰瘍
① 十二指腸潰瘍活動期(active stage:A1 stage)
② 十二指腸潰瘍活動期(active stage:A2 stage)
③ 十二指腸潰瘍治癒期(healing stage:H1 stage)
④ 十二指腸潰瘍治癒期(healing stage:H2 stage)
⑤ 十二指腸潰瘍瘢痕期(scarring stage:S1 stage)
⑥ 十二指腸潰瘍瘢痕期(scarring stage:S2 stage)
⑦ 十二指腸潰瘍による球部変形(単発潰瘍)
⑧ 十二指腸潰瘍による球部変形(多発潰瘍)
⑨ 出血性十二指腸潰瘍(active bleeding)
⑩ 出血性十二指腸潰瘍(recent bleeding)
⑪ 出血性十二指腸潰瘍(Dieulafoy潰瘍)
⑫ 十二指腸巨大潰瘍
⑬ 十二指腸線状潰瘍(瘢痕)
⑭ 十二指腸潰瘍:穿孔・穿通
⑮ 十二指腸狭窄
⑯ 十二指腸内視鏡治療後
2)十二指腸炎
① 十二指腸炎(発赤型)
② 十二指腸炎(びらん型)
③ 十二指腸多発びらん
④ 十二指腸炎(特殊型)
⑤ 十二指腸胃上皮化生
⑥ 十二指腸異所性胃粘膜
3)十二指腸腺腫
4)十二指腸癌
① 早期十二指腸癌
② 進行十二指腸癌
③ 他臓器癌十二指腸浸潤
5)十二指腸粘膜下腫瘍
① ブルンネル腺過形成
② 囊胞
③ 粘膜下腫瘍(脂肪腫)
④ 粘膜下腫瘍(神経内分泌腫瘍 NET G1(カルチノイド))
⑤ 粘膜下腫瘍(リンパ管腫)
⑥GIST
6)十二指腸悪性リンパ腫
① 濾胞性リンパ腫
② びまん性大細胞性B細胞リンパ腫
③ マントル細胞リンパ腫
7)その他の十二指腸病変
① 血管拡張症
② リンパ管拡張症
③ 十二指腸憩室
VII 知っておきたい基礎知識
a.バレット食道のプラハ分類
b.食道運動機能のシカゴ分類
c.拡大内視鏡の食道学会分類
d.食道癌の病型分類
e.食道癌の深達度分類
f.食道癌の内視鏡治療
g.逆流性食道炎の分類
h.消化性潰瘍の分類
i.胃癌の肉眼型分類
j.胃癌の深達度分類
k.胃癌の診断アルゴリズム magnifying endoscopy simple diagnostic algorithm
for early gastric cancer(MESDA-G)
l.胃癌の内視鏡治療適応
m.粘膜下腫瘍の分類
■「内視鏡への道」
■ 索引