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心不全緩和ケアの基礎知識35
筆頭著者 佐藤 幸人 (監)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年1月17日
ページ数 96
判型 B5変
印刷版ISBN 978-4-8306-1940-3
印刷版発行年月 2017年9月
書籍・雑誌概要
高齢心不全患者の増加に伴い,心不全の終末期医療や苦痛に対する緩和ケアが注目されているが,この取り組みはまだ始まったばかりであり,エビデンスも乏しい.本書は,現場で心不全緩和ケアに携わる研究会のメンバーにより,これからの心不全緩和ケアを考えるために必要な基礎知識をまとめたものである.厚労省,関連学会から現場の声に至るまで,現段階の考え方と課題を整理し,必要な知識を35の項目にコンパクトにまとめた1冊.
目次
1章 心不全緩和ケアの概念と社会的背景
01 心不全における緩和ケアの概念とは
02 緩和ケアの歴史
03 人生の最終段階における医療体制整備事業について
04 心不全緩和ケアと厚生労働省,わが国の学会の方向性
05 現場の声の必要性
06 教育システムの必要性とPEACEプロジェクト
07 臨床倫理の考え方
2章 緩和ケアを行うための体制構築
08 すべての治療が十分検討されたか
09 患者が希望する人生を送るための意思決定支援の体制
10 心不全多職種チーム医療の構築
11 地域連携における緩和ケア
3章 緩和ケアを行うための基礎知識
12 緩和ケアにおける身体症状の評価指標
13 スピリチュアルペインとソーシャルペイン
14 抑うつ・不安・認知機能障害の評価
15 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の概念
16 アドバンス・ディレクティブとリビング・ウィル
4章 多職種による実践
17 緩和ケアにおける点滴強心薬,利尿薬の考え方
18 呼吸困難に使用する薬剤
19 疼痛に使用する薬剤
20 鎮静に使用する薬剤
21 せん妄に使用する薬剤
22 うつ・不安に使用する薬剤
23 看護師による非薬物緩和ケア
24 薬剤師によるサポート体制
25 管理栄養士による塩分制限の緩和
26 心臓リハビリの緩和ケア効果
27 家族のケア
28 死後カンファレンスの意義
29 在宅医療における緩和ケア
30 訪問看護における緩和ケア
5章 今後の課題
31 透析の中止
32 人工呼吸器の中止
33 終末期における輸液,輸血の制限
34 植込み型除細動器(ICD)の停止
35 補助人工心臓(VAD)の導入と停止
索引
MEMO
心不全ステージ分類とは
緩和ケアと医の倫理委員会
予後,医療コストの視点からみた緩和ケア
心不全多職種チーム医療と心臓リハビリ
医療者のバーンアウトのケア
今後の地域医療