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インスリン療法マニュアル 第5版
筆頭著者 薄井 勲 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年3月21日
ページ数 200
判型 B6変
印刷版ISBN 978-4-8306-1393-7
印刷版発行年月 2019年5月
書籍・雑誌概要
インスリン療法の基本から応用まで,実地診療に即しコンパクトにまとめたマニュアル.第4版(2008年)以降の進歩を踏まえ,インスリン製剤の種類と選び方・組み合わせ方,強化インスリン療法など各種インスリン療法の実際,持続皮下インスリン注入療法(CSII)の具体的な方法,小児や妊婦など様々なケースにおけるインスリン療法,副作用への対応など,内容を大幅にアップデート.最新のインスリン療法の実際を,丁寧に解説した一冊.
目次
第1章 今日のインスリン療法とその目標
A.インスリン療法とその目標
B.血糖コントロールの基準
第2章 インスリン療法の適応と自己管理
A.インスリン療法の絶対的適応
1 1型糖尿病
2 糖尿病昏睡(糖尿病ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖状態,乳酸アシドーシス)
3 重症感染症,外傷,中等度以上の外科手術などの急性ストレス時
4 妊娠中,妊娠後および妊娠予定者
5 経静脈栄養時の血糖コントロール
6 経口血糖降下薬の禁忌時
7 重度の肝,腎障害合併時
8 膵疾患
B.インスリン療法の相対的適応
C.インスリン療法における自己管理
1 理想的な自己管理
2 チーム医療の重要性
3 患者教育の重要性
第3章 インスリン製剤の分類
A.インスリン製剤の種類と作用動態
1 持効型溶解インスリンアナログ製剤
2 超速効型インスリンアナログ製剤
3 速効型ヒトインスリン製剤
4 配合溶解インスリンアナログ製剤
5 二相性/混合型インスリンアナログ製剤
6 混合型ヒトインスリン製剤
7 中間型ヒトインスリン製剤
B.インスリン製剤の剤型と特徴
C.インスリンペン型注入器用の注射針
1 インスリンペン型注入器用の注射針
2 注射針を使用する際の注意点
D.インスリン製剤に関する留意点
1 製剤の保存
2 皮下からの吸収に影響を与える因子
3 インスリンの吸着
第4章 インスリン療法の指導
A.自己注射指導のポイント
1 インスリン療法の適応
2 入院で指導するか,外来で指導するか
3 注射パターンの選び方
B.患者の指導とサポート
1 事前の説明と説明内容
2 注射する部位
3 インスリン注射の実際
4 インスリン注射の手順
5 インスリン注射管理上の注意点
6 低血糖への対応
7 血糖自己測定(SMBG)
8 インスリン療法の継続管理
第5章 インスリン注射の選択と実際
A.インスリン注射の選択
B.注射回数の多い注射法(強化インスリン療法を含む)
1 目 的
2 適 応
3 初回注射量と分割,その後の調節
4 強化インスリン療法の主な注射パターン
超速効型毎食前(1日3回)+持効型溶解就寝前(1日1回)
5 強化インスリン療法に準じた主な頻回注射パターン
① 超速効型(あるいは速効型)毎食前(1日3回)
② 配合溶解朝夕食前(1日2回)+超速効型昼食前(1日1回)
③ 超速効型朝昼食前(1日2回)+配合溶解夕食前(1日1回)
C.注射回数の少ない簡便なインスリン療法
1 適 応
2 初回注射量と分割,その後の調節
3 配合溶解インスリン(あるいは混合型インスリン)を用いた簡便な注射パターン
①1日2回法
②1日1回法
4 持効型溶解インスリンを用いた簡便な注射パターン(1日1回法)
D.血糖自己測定(SMBG)
1 簡易血糖測定器と採血器(ランセット)
2 測定の方法,手順
3 基本的な測定のタイミング
4 追加測定の必要なタイミング
5 測定の目安,おおむね順調と考えるひとつの目安
6 食後血糖の考え方
7 測定値の評価と使い方
第6章 持続皮下インスリン注入療法(CSII)
A.CSIIの有用性と適応
1 持続皮下インスリン注入療法(continuous subcutaneous insulin infusion;CSII)とは
2 CSIIの有用性
3 CSIIの適応
4 CSII導入の条件
5 CSIIの導入法
6 CGM(持続血糖モニター)
7 SAP療法
B.主要製品と主な特徴
C.一般的な使用方法
1 CSIIでの血糖管理目標
2 注入量の決定
3 追加注入のタイミング
4 使用インスリン製剤
5 その他
D.注意すべき有害事象と解決方法
1 ポンプ・チューブ・針のシステム不良,操作ミスなどによるトラブル
2 皮膚や皮下のトラブル
3 低血糖
4 高血糖,ケトーシス,ケトアシドーシス
第7章 さまざまなケースにおけるインスリン療法
A.糖尿病昏睡
1 糖尿病に関連して意識障害,昏睡をきたす病態
2 糖尿病ケトアシドーシス(DKA)と高浸透圧高血糖状態(HHS)
3 低血糖症
4 乳酸アシドーシス
B.合併症を有する患者
1 重度の血管合併症を有する場合の血糖コントロールの原則
2 糖尿病網膜症
3 糖尿病腎症
4 糖尿病神経障害
5 肝硬変
C.シックデイ
1 シックデイとは
2 患者教育
3 シックデイのインスリン注射調整
4 シックデイの経口薬の調整
5 シックデイで入院加療の適応
D.妊 娠
1 糖尿病合併妊娠における問題点
2 計画妊娠の必要性
3 妊娠中の管理
4 妊娠糖尿病
E.小児糖尿病
1 1型糖尿病
2 2型糖尿病
F.不安定型糖尿病(1型糖尿病)
G.周術期およびICUでのインスリン使用法
1 術前の血糖コントロール(術前経口摂取可能な場合)
2 全身麻酔で大手術の場合やICUでの管理
3 術後の血糖コントロール
H.ステロイド使用糖尿病
1 ステロイド(グルココルチコイド)と糖代謝の留意点
2 食事療法・内服治療中の糖尿病患者の場合
3 非糖尿病患者における発症の場合
4 インスリン投与中の糖尿病患者の場合
5 ステロイドパルス療法時
I.海外旅行時のインスリン療法
1 海外旅行のための準備・持ち物
2 海外旅行時のインスリン注射について
3 海外旅行時のインスリン調節例
J.経口薬からの切り替え(2型糖尿病)
1 経口薬からの切り替え時の注意
2 切り替えの実際
K.経口薬との併用(2型糖尿病)
1 各種経口薬とインスリンの併用の実際
第8章 低血糖への対応と心得ておきたい副作用
A.低血糖
1 良好な血糖コントロールとは
2 低血糖の定義および原因
3 低血糖時の症状
4 低血糖の診断
5 検 査
6 治 療
7 低血糖の予防
B.インスリンの副作用
1 インスリン注射部位における皮膚症状
2 抗インスリン抗体の出現に伴う異常
3 全身性副作用
4 インスリン浮腫・治療後有痛性神経障害・糖尿病網膜症の悪化など
第9章 GLP-1受容体作動薬の特徴と使用法
A.GLP-1受容体作動薬
1 目 的
2 適 応
3 治療の実際
付 録
糖尿病ならびに生活習慣病関連の診断基準,治療指針,臨床検査基準値等
●空腹時血糖値および75gOGTTによる判定区分と判定基準
●血糖コントロールの指標と評価
●高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)
●代表的な血糖コントロール関連臨床検査
●代表的な膵臓関連検査
●代表的な生化学検査
●代表的な血清脂質関連検査
●成人における血圧値の分類(mmHg)
●診察室血圧に基づいた心血管病リスク層別化
●メタボリックシンドロームの診断基準
●動脈硬化性疾患予防ガイドライン(日本動脈硬化学会2017年)
インスリン製剤に関連した在宅自己注射の保険システム
●院内処方の場合
●院外処方の場合
富山大学第一内科のインスリンポンプ(CSII)初期設定用チェックリスト
インスリン療法関連の主要インターネットサイト
索 引