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オールインワン 経験症例を学会・論文発表するTips
筆頭著者 見坂 恒明 (著)
金芳堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年4月5日
ページ数 304
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7653-1848-8
印刷版発行年月 2020年12月
書籍・雑誌概要
日々の臨床の中で、「学会で発表しては?」「論文にしては?」と上級医から言われることもあるでしょう。しかし、どのように手をつけていったら良いかわからずに、結局、何もせずに終わる場合もあることでしょう。
著者は、日々の臨床にしっかり向き合い、そこで出会った症例より、症例報告を書き、それを学会・論文で発表するといった流れを実践し、学会では優秀演題賞を受賞し、論文執筆ではお蔵入りゼロです。
本書は、著者の経験を踏まえ、症例に出会ってから、学会・論文発表までの流れをわかりやすく紹介しました。医師や医療従事者にとって、論文発表までのベストルーティーンになることでしょう。
目次
第1章 症例報告の学会発表・論文作成、こんなところでつまずいていませんか?
1-1.つまずく要因
1-2.つまずきポイント1)期限について
1-3.つまずきポイント2)症例選択の話
1)症例選択の基準
〈例1〉稀な疾患である症例①
〈例2〉稀な疾患である症例②
〈例3〉論文化されていなかった症例
1-4.つまずきポイント3)論文化にあたっての話
1)論文作成の意義
〈例4〉検査羅列の症例
〈例5〉新しい治療の提示が客観的事実に基づく症例
2)論文投稿時の査読への対応
〈例6〉査読者の指摘が大いに役立った症例
〈例7〉査読者の指摘をそのまま記載した症例
〈例8〉査読者の指摘が納得できなかった症例①
〈例9〉査読者の指摘が納得できなかった症例②
第2章 学会発表・論文にできる症例の見つけ方
2-1.貴重な症例、見逃していませんか? 症例の見つけ方
1)頻度が高い疾患✕よくある症状や検査結果✕一般的な治療経過
2)頻度が多い疾患✕見逃しがちな症状・報告が少ない症状・所見
3)頻度が少ない疾患✕よくある症状や検査結果✕一般的な治療経過
4)日本で発症者が少ない疾患
5)頻度が少ない疾患✕あまりない症状・検査結果
6)治療・救命に難渋した症例
7)非典型所見✕診断に難渋した症例
2-2.その症例、学会発表できる題材ですか?
1)一般的な情報検索方法
2)私の情報検索方法
2-3. 文献検索の方法について
1)例1.伝染性単核球症に心筋炎を合併した症例を調べる
2)例2.青汁によって肝機能障害を来たした症例を調べる
3)例3.70歳の悪性リンパ腫による腸重積の症例を調べる
第3章 学会発表に向けて
3-1.学会発表ができそうと思ったらすること
1)学術的に耐えうる内容にする
〈症例1〉アロプリノール内服中の60歳代の発熱と皮疹
〈症例2〉70歳代の発熱と皮疹、多関節痛、フェリチン高値
〈症例3〉60歳代の発熱と四肢の筋痛、四肢末梢の浮腫
2)患者とその家族への説明
3-2.学会発表の準備、発表の持って行き方
1)臨床的メッセージについて
2)一般化できる臨床メッセージを示す
3-3.学会発表までの流れ
1)余裕を持って、文献的考察を深める
2)学会発表は計画的に
3-4.抄録の書き方について
1)抄録例①
-〈症例〉
-〈主訴〉
-〈現病歴〉
-〈来院後経過〉
-〈考察〉
-〈演題名〉
-抄録作成時、文献的考察をしっかり行う
-抄録登録時の注意点
2)抄録例②
-〈症例〉
-〈主訴〉
-〈現病歴〉
-〈薬剤使用歴〉〈社会生活歴〉
-〈臨床経過〉
-〈考察〉
-〈演題名〉
-文字数制限に気をつける
-抄録作成後、学会発表のスライド作成に着手する
3-5.学会発表のスライド作成について
1)スライドのサイズ
2)書体
3)スライド内の情報量
4)スライド中の文字サイズと行数
5)適切な行間の使用、改行部分への配慮
6)結語
7)スライドの構成
8)スライドの具体例
-「タイトル」「COI開示」「緒言」のスライド
-「症例」のスライド
-「身体所見」のスライド
-「検査所見」のスライド
-「画像所見」のスライド
-「経過」のスライド
-「一般論」のスライド
-「考察」のスライド
-「結語」のスライド
-「謝辞」のスライド
3-6.学会発表のポスター作成について
1)ポスターの基本はわかりやすいことが何より大事
2)ポスターサイズ
3)フォント
4)文字サイズ
5)レイアウトの方法
6)ポスターの内容の配列順
7)改行部分への配慮
8)余白をとる
9)背景の塗りと囲いの2重強調
10)矢印は目立たせない
11)全体レイアウトも囲い枠をうまく使う
12)情報の整理
13)PDF形式に書き出してチェック
14)ポスターの印刷
3-7.学会発表について
1)院内予演会の意義
2)発表の実際
3)学会発表後
3-8.学会発表の意義を理解していますか
1)似た症例に出会った医療者や患者のために
2)専門家の見解が聞ける
第4章 論文発表に向けて
4-1.学会発表した症例は論文化できそうですか
1)ある疾患で症状・所見・経過が新規
2)副作用、薬剤相互作用が新規
3)二つの疾患間に予想外の関連性
4)新規の診断方法
5)新規の治療方法、予想外の治療効果
6)稀・新規の疾患・病原体
4-2.論文化の意義について
1)症例報告が臨床研究につながった例
2)記録として残す
4-3.同意書のとり方について
1)倫理規定を把握する
2)研究とみなされる症例報告の例数は
3)同意書をとるタイミング
4-4.論文投稿先の選択について
1)論文投稿先の相談
2)IFが高いジャーナルが良いか
3)内容に応じた投稿先
4)論文採択率と論文掲載料
4-5.論文を書いてみましょう!どの部分から書きますか?
1)私の執筆順
2)Introduction
3)Discussion
4)References
5)Abstract
4-6.論文を書いてみましょう!実際の本文の書き方について
1)Introduction
2)Case
3)Discussion
4)Abstract
4-7.論文を書いてみましょう!タイトルのつけ方
1)良いタイトルとは
2)「症例報告」と入れるべきか
4-8.論文を書いてみましょう! 意外に手間のかかる本文以外のところ
1)References
2)Figure Legends
3)Keywords
4)List of abbreviations
5)Declarations
6)Consent for publication
7)Availability of data and materials
8)Competing interests
9)Funding
10)Authors’ contributions
11)Acknowledgements
4-9.英文校正について
1)英文校正会社に依頼をする
2)英文校正会社でできること
3)カバーレター
4-10.論文を投稿してみましょう!
1)オンライン投稿前に
2)オンライン投稿の実際
4-11.査読者とのやりとり
1)論文投稿後の流れ
2)査読コメントへの対応方法
3)再投稿する
4-12.Reject後の流れ
1)査読に回らずrejectの場合
2)査読されrejectの場合
3)査読コメントに対する対応
4-13.論文のAccept後の流れ
1)論文掲載料の支払い
2)出版社から校正依頼
3)いよいよ刊行
4-14.論文のPublish後に起こること
1)学会等へのお誘い
2)投稿の依頼
3)Letterへの対応
4)査読の依頼
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