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外科病理診断学
筆頭著者 真鍋 俊明 (監)
金芳堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年5月3日
ページ数 490
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7653-1766-5
印刷版発行年月 2018年12月
書籍・雑誌概要
病理診断学をめぐる状況は大きく変化し、病理医がかかわる業務や習得すべき技術、知識は増加の一途をたどっているが、本書では、病理にとって最も重要な組織形態の観察に基づいて病理診断を確定するための基本的な考え方と病理診断の作法を教授する。また、専門医プログラムを補完し、今日の実地臨床の場で病理医が知っておくべき事項がまとめてある。
はじめに、病理診断学をその歴史とあわせて俯瞰し、次に方法論を解説する。病理検体の肉眼観察と検体処理、顕微鏡的観察の仕方について述べた後、病理形態のパターン認識ののすすめ方について、豊富なイラストと写真を用いて実例を挙げながら詳述した。
後半では、病理診断学に関連する技術、細胞診について解説したほか、診療に必要な病理診断情報を適切に伝えるための報告書の作成の仕方についてまとめた。また、今日的には医療安全への貢献も病理診断学の中で大きなテーマであることから、病理部門の運営および精度管理に関する事項につい概説した。そして、臓器ごとあるいは疾患ごとに病理診断の過程には若干の違いがあることから、各論として実際の症例を用いて診断に至るまでの過程を示した。
目次
序論
総論
1. 検体の肉眼観察と切り出し
2. 顕微鏡的観察の仕方
3. 病理組織形態のパターン認識
A. 炎症性病変のパターン
B. 腫瘍性病変でみられるパターン
C. 一般病理学におけるパターン分類と鑑別診断
D.炎症性皮膚疾患におけるパターン分類
E. 肺疾患におけるパターン分類
4. 病理診断の確定
5. 病理診断のための特殊検索
6. 遺伝子診断
7. 病理診断報告書
8. 術中迅速診断
9. バーチャルスライド技術と病理診断への応用
10 細胞診
11. 病理部門の運営
12. 精度管理
各論
1. 外科病理全般
2. 中枢神経系
3. 甲状腺
4. 乳腺
5. 骨・軟部腫瘍
6. 皮膚
7. 呼吸器
8. 造血器
9. 肝臓
10. 消化器
11. 泌尿器
12. 女性生殖器
付録:病原体