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内科医・小児科研修医のための

小児救急治療ガイドライン 改訂第4版

小児救急治療ガイドライン 改訂第4版
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筆頭著者 市川 光太郎 (編)

北九州市立八幡病院小児救急・小児総合医療センター

その他の著者等 天本正乃 編

診断と治療社

電子版ISBN 978-4-7878-8141-0

電子版発売日 2024年2月27日

ページ数 564

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7878-2385-4

印刷版発行年月 2019年7月

DOI https://doi.org/10.34433/9784787881410

書籍・雑誌概要

小児救急現場のバイブルとして好評を博した前版が,各領域の精鋭執筆陣による最新の知見を得てアップデート.
総論と主要徴候,おもな救急疾患に分けて執筆された各項目では,必要なページにすぐアプローチでき、具体的な診療の手順、治療法、使用する薬剤、保護者への説明のポイントまで、診療の場で有益な情報がわかりやすく伝えられる.小児救急に携わるなら必ず手許に置きたい1冊.

目次

カラー口絵
改訂第4版の序
改訂第3版の序
改訂第2版の序
初版の序
執筆者一覧

Ⅰ 総 論
A 小児救急医療の特徴……市川光太郎
B 小児救急外来トリアージ……市川光太郎
C 小児呼吸管理の基本……西村奈穂
D 小児心肺脳蘇生の基本……新田雅彦

Ⅱ 主要徴候
A ショック……志馬伸朗
B 多臓器不全……齊藤 修
C 重篤感染症・SIRS/sepsis……柳井真知
D 意識障害……河野 剛
E けいれん重積……石井雅宏,下野昌幸
F 不整脈……久保 実
G 呼吸困難……田村卓也
H 胸 痛……中村太地,太田邦雄
I 高熱・不明熱……明神翔太,笠井正志
J 脱 水……岡本吉生
K 腹痛・下血……靍 知光
L 嘔吐・吐血……山内勝治,米倉竹夫
M 紫斑・出血傾向……安井昌博
N 発 疹……富田一郎,天本正乃

Ⅲ おもな救急疾患
A 中枢神経系疾患
 1.急性脳炎・急性脳症……大前禎毅
 2.化膿性髄膜炎……長村敏生
 3.熱性けいれん……石橋紳作
 4.無熱性けいれん……天本正乃
B 呼吸器疾患
 1.下気道感染症……尾内一信
 2.百日咳……岡田賢司
 3.気管支喘息・喘息性気管支炎……種市尋宙
 4.気 胸……吉元和彦
 5.急性細気管支炎……加納恭子,平井克樹
 6.クループ症候群・急性喉頭蓋炎……黒崎知道
 7.急性呼吸窮迫症候群……北村真友
 8.頸部感染症……市川光太郎
 9.生後3か月未満児の発熱……大田千晴
C 循環器疾患
 1.先天性心疾患の救急医療……松裏裕行
 2.心筋炎・心筋症……山本英一
 3.感染性心内膜炎……寺井 勝
 4.川崎病……浜田洋通
D 消化器疾患
 1.イレウス……吉村翔平,松藤 凡
 2.急性虫垂炎……渡井 有
 3.感染性胃腸炎……松永健司,竹迫倫太郎
 4.腸重積症……久保 実
 5.急性腹症……浮山越史
E アレルギー疾患
 1.アナフィラキシー・食物アレルギー……津田文史朗
 2.IgA血管炎(アレルギー性紫斑病)……泉 裕之
F 代謝・内分泌疾患
 1.低血糖・代謝性アシドーシス……李 知子,竹島泰弘
 2.糖尿病……泉 維昌
 3.甲状腺疾患……林 眞夫
G 血液疾患
 1.貧 血……興梠雅彦
 2.出血性疾患……稲垣二郎
 3.腫瘍性疾患……神薗淳司
 4.ウイルス関連血球貪食症候群……永井功造,石井榮一
H 泌尿器・生殖器疾患
 1.急性腎不全・急性腎障害……島袋 渡,郭 義胤
 2.急性腎炎……大部敬三
 3.ネフローゼ症候群……西尾利之
 4.尿路感染症……高野健一
 5.外科的泌尿器・生殖器疾患……山口孝則
 6.子どもの産婦人科救急疾患……増﨑英明
I 境界・事故関連の傷病
 1.誤飲・誤嚥……西山和孝
 2.頭部外傷……荒木 尚
 3.腹部外傷……杉山正彦
 4.四肢外傷~特にその応急処置~……井上信明
 5.溺 水……有吉孝一
 6.熱 傷……西山和孝
 7.中 毒……林 卓郎
 8.熱中症……平本龍吾
 9.児童虐待……市川光太郎
 10.急性中耳炎・急性鼻副鼻腔炎……河野正充,保富宗城
 11.ヘルニア嵌頓……伊崎智子,田口智章
 12.歯の損傷……平野慶子,仲野道代
 13.精神症状および心理社会的問題……奥山眞紀子
 14.思春期危急疾患……市川光太郎
 15.突然死への対応……村田祐二
 16.予防接種……岡田賢司

付録 小児救急現場における使用薬剤一覧
 1.心肺蘇生薬と集中治療薬……阿部世紀
 2.抗けいれん薬……伊藤陽里
 3.喘息治療薬……林 拓也
 4.ステロイド薬……中林洋介
 5.鎮静・麻酔薬……植松悟子

索 引

執筆/市川光太郎
Column

Column 1  腹痛・嘔吐時にはすぐに末梢循環状態,脈拍,血圧,SpO2のチェックを!
Column 2  溶連菌性膿痂疹はKaposi水痘様発疹と酷似!
Column 3  炎症反応軽微な細菌性髄膜炎は皮膚洞を探せ!
Column 4  胸部X線の読影は慎重にかつCTRも常に計測するくせをつけるべき!
Column 5  血痰に,ヘモジデリン貪食細胞陽性!
Column 6  「喉が切れた」と片づけられた肺ヘモジデローシスの血痰!
Column 7  先天性喘鳴のはずが,pulmonary slingだった?
Column 8  斜頸はよく遭遇するが,時に珍しい疾患が!
Column 9  発赤・腫脹しているし,頸部化膿性リンパ節炎のはずが…!
Column 10 3か月未満児の発熱はどこまで検査するの?
Column 11 再び寄生虫疾患が増えている!?
Column 12 年長児の腸重積症は必ず器質的疾患はあるものと考えるべし!
Column 13 腸重積ではイチゴジャム,Meckel憩室ではブルーベリージャムの血便が!
Column 14 重症食物アレルギー児のアナフィラキシー発作の原因はダニだった!
Column 15 貧血,血小板増多,高蛋白血症で見つかったCastleman病
Column 16 病巣不明熱の精査では腹部造影検査も不可欠かも!?
Column 17 母親指導はもしものことも一言加えていたほうがよい!
Column 18 母親は育児で孤軍奮闘している! 育児ストレスへの配慮が不可欠!
Column 19 誰も知らない,子どもの骨折! 誰かがしたはずなのに!
Column 20 虐待を疑う熱傷とは?
Column 21 銀杏中毒では催吐は禁忌!
Column 22 耳鼻科で押さえつけられたから頭が腫れた!?
Column 23 なぜ,そこまでするの? 自傷
Column 24 ガス壊疽感染症!? 母親を心配させるための自傷行為だった!