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助産師基礎教育テキスト 2023年版 第6巻 産褥期のケア/新生児期・乳幼児期のケア
筆頭著者 江藤 宏美 (責任編集)
日本看護協会出版会
電子版ISBN 978-4-8180-2646-9
電子版発売日 2023年2月28日
ページ数 256
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8180-2556-1
印刷版発行年月 2023年1月
書籍・雑誌概要
前半の「産褥期のケア」では、産後の女性とパートナーを支える過程で必要な考え方や知識・技術を、褥婦の適応とアセスメント/ニーズとセルフケア/母乳育児支援/親子の絆/家族計画の視点でまとめています。また後半の「新生児期・乳幼児期のケア」では、新生児の適応生理やニーズに基づく健康診査・ケア等について示しました。≪本書は初刷を電子化しております≫
目次
[産褥期のケア]
第1章 助産師が行う産褥期のケア
1.助産師が行う産褥期のケアとは
1 産褥ケアの理念
2 産褥ケアに求められる実践能力
第2章 産褥期の適応とアセスメント
1.産褥期の身体的変化とフィジカルアセスメント
1 退行性変化とアセスメント
2 産褥経過における生理的範囲の逸脱
2.産褥期の心理・社会的変化とアセスメント
1 出産体験の臨床的意義
2 出産体験の自己評価と母親役割行動の適応
3 褥婦の不安
4 育児不安と育児ノイローゼ
5 家族関係の調整
6 マタニティブルーズ
第3章 褥婦のニーズとセルフケア
1.退行性変化の促進
1 産褥日数に応じた「個別性のある」退行性変化への理解
2 子宮復古の促進
2.日常生活援助
1 産褥期の身体回復に合わせた基本ニードの充足と援助
2 産褥期の不快症状への援助
3.親役割獲得を支えるケア
1 親役割の獲得
2 新生児の基本的な育児技術学習のための支援
3 新生児との新しい生活設計に向けた支援
4 出産に関する手続きと,地域資源の活用
4.セルフケア能力を高めるケアと指導
1 褥婦自身が心身の状態に気づけるように支援する
2 退院後の生活に向けて自尊感情を高める
第4章 母乳育児支援
1.乳房の形態
1 乳腺組織の発生と発達
2 乳房の解剖
2.乳房の機能
1 妊娠中からの乳房の変化と乳汁分泌機能
2 乳汁産生調節のメカニズム
3.吸啜・嚥下・呼吸にかかわる新生児の解剖と機能
1 新生児の口腔の構造
2 哺乳に関する発達と行動
3 吸着と吸啜
4.授乳の方法
1 産後早期の母子接触と授乳・母子同室
2 授乳のタイミング
3 適切で楽な授乳姿勢(ポジショニング)
4 効果的な吸着(ラッチ・オン)と吸啜
5 授乳の観察とアセスメント
6 効果的な母乳育児が行われているサイン
5.授乳中に起こりやすい問題
1 産後の乳頭・乳房トラブル
6.母乳育児支援に必要な情報とケア
1 母乳育児支援のためのカウンセリング
2 妊娠中の情報提供と支援
3 出産後の情報提供と支援
4 母乳と食事
5 母乳と薬剤・タバコ・アルコール
6 母体疾患と母乳育児の可否
第5章 親子の絆とアタッチメントの形成
1.親子関係を支えるケア
1 出生直後の早期接触と母子相互作用
2 子どもの受容を促す
3 母子関係を支えるケア
4 父子関係を支えるケア
2.家族関係・機能の再調整を支えるケア
1 夫婦関係の再構築に向けた支援
2 新たな親子関係,きょうだい関係形成の支援
3 祖父母との関係の支援
第6章 家族計画
1.産後の家族計画の意義
1 産後の家族計画指導の要点
2.産後の家族計画指導の基本
1 家族計画からみた産後の女性の特性
2 産後の性意識
3 産後の性機能の回復
4 産後の性生活再開の時期と初回性交時の留意点
3.産後の避妊法の実際
1 避妊法の選択
2 産後の避妊法の条件
3 具体的な避妊法
4 避妊法の利用状況
[新生児期・乳幼児期のケア]
第1章 助産師が行う新生児期・乳幼児期のケア
1.助産師が行う新生児期・乳幼児期のケアとは
1 助産師としての責任と能力
2 新生児期・乳幼児期のケアの基本
第2章 新生児の適応生理
1.子宮外生活への適応
1 子宮内生活と子宮外生活の違い
2 呼吸の適応
3 循環の適応
4 体温調節の適応
5 血液の変化
6 栄養の適応
7 水分・電解質バランスの適応
8 黄疸処理の適応
9 感染防御機能の適応
10 内分泌機能の適応
11 神経機能の適応
12 感覚器の適応
2.新生児の行動上の特徴
1 新生児の行動状態の分類
2 出生後の行動の変化
第3章 新生児のフィジカルイグザミネーション
1.新生児の分類と特徴
1 新生児の分類
2 生後早期の生理的特徴
3 妊娠分娩経過による影響
2.新生児のフィジカルイグザミネーションの実際
1 診査の準備
2 診査の体位
3 診査の流れ
4 診査の手順
5 診査結果の記録
6 母親・家族への問診
7 臨床検査の結果
8 健康診査の結果と今後の予測
9 新生児疾患の発症予防および早期発見
第4章 新生児のニーズとケア
1.体温維持
1 出生直後の体温管理
2 正常新生児の体温管理
2.身体の清潔
3.感染予防
1 感染予防の概念
2 新生児の感染症の要因
3 感染予防の具体策
4.黄疸のケア
1 症状と観察
2 原因と予防
3 治療とケア
5.記録と安全管理
1 新生児クリティカルパス
2 安全管理
6.新生児のスクリーニング
1 先天性代謝異常症の新生児マス・スクリーニング
2 新生児聴覚スクリーニング
3 胆道閉鎖症スクリーニング
4 助産師として新生児期のスクリーニングにおいて配慮すべき点
第5章 乳幼児の発達と健診
1.乳幼児健康診査
1 乳幼児の特徴
2 乳幼児健診に必要な技術
3 乳幼児期の発育(発達)評価
4 乳幼児健診のポイント
5 乳幼児健診のシステムと事後措置
2.乳幼児の健康増進と疾病予防
1 身体発育を促進するケア
2 社会性を育むケア
3 家族へのケア
4 起こりやすい事故の予防と対策
5 乳幼児の危険な徴候と予防的ケア