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医学のあゆみ287巻7号

肺癌に対する薬物治療の最前線

医学のあゆみ287巻7号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2023年11月20日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2023年11月

書籍・雑誌概要

肺癌に対する薬物治療の最前線
企画:前門戸 任(自治医科大学 内科学講座呼吸器内科学部門)

・コロナ禍のなかにあっても肺癌治療の進歩は着実に続いている.免疫チェックポイント阻害薬治療が悪性黒色腫に続いて2015年12月に非小細胞肺癌に適応となり,その後,多くの臓器癌に適応が広がっていった.
・2004年に,ドライバー遺伝子変異EGFRが肺癌において発見されて以来,分子標的薬治療が他臓器癌に先がけて肺癌において開発され,個別化治療のトップランナーとして肺癌分子標的薬治療の進歩が続いている.
・肺癌において免疫療法と分子標的薬治療の適応患者が異なり,両治療の棲み分けがおおまかにできている.肺癌では免疫療法の適応が広く,効果的であり,免疫療法の分野でも癌診療をリードしていくことを期待している.

目次

■ドライバー遺伝子変異に応じた分子標的療法と耐性機構
■癌微少環境と免疫療法耐性化
■免疫療法耐性とVEGF阻害による克服
■小細胞肺癌の分子サブタイプ
■パラダイムシフトを迎えた肺癌の周術期治療――最新のエビデンス
■切除不能Ⅲ期非小細胞肺癌の治療
■Ⅳ期非小細胞肺癌におけるドライバー遺伝子変異陰性例での治療戦略
■ドライバー遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対する分子標的治療の現状と展望
■進展型・再発肺小細胞癌の治療展望と免疫療法の進化
■高齢進行非小細胞肺癌患者に対する薬物療法と高齢者機能評価

連載
【医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開】
16.医師偏在と医師確保計画
【遺伝カウンセリング――その価値と今後】
6.遺伝カウンセリングとわが国の医療制度

TOPICS
【再生医学】
剣山式バイオ3Dプリンタ――安全な再生医療を目指して
【放射線医学】
2層検出器をもつスペクトラルCTが臨床にもたらすインパクト

フォーラム
【世界の食生活】
5.台湾原住民族の食と変化
【数理で理解する発がん】
5.ベイズ更新とベイズ統計