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医学のあゆみ287巻11・12号

生体膜研究の基礎と応用

医学のあゆみ287巻11・12号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2023年12月18日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2023年12月

書籍・雑誌概要

生体膜研究の基礎と応用
企画:横溝岳彦(順天堂大学大学院医学研究科生化学・細胞機能制御学講座)

・生体膜”は細胞内外,あるいは細胞内の区画の仕切りを担う構造体で,リン脂質,コレステロール,スフィンゴ糖脂質を中心とした脂質二重膜と,膜貫通型タンパク質,あるいは表在型膜タンパク質から構成されている.
・近年の質量分析計の進化や新規プローブの開発により脂質分子の組成や局在の解析が可能になりつつある.また,膜貫通型タンパク質も,クライオ電子顕微鏡の高性能化に伴って続々と構造が明らかになってきている.
・本特集では,脂質の非対称性をもたらす酵素群の分子同定から,オートファジー,さらにがんや神経変性疾患の発症や進行における生体膜脂質の新しい役割の解明など,最先端の生体膜研究の成果を紹介している.

目次

■生体膜リン脂質生合成酵素の新展開とLPLAT命名法提案
■リン脂質スクランブラーゼによる脂質非対称性の変化と生理的な役割
■膜を壊す――オルガネラ膜消去のメカニズム
■膜を象る――三次元光-電子相関顕微鏡法によるオートファゴソームの形態解析
■膜をみる――膜脂質プローブの開発
■脳の脂質異常と神経変性疾患の関連
■リンパ腫におけるsPLA2による脂質修飾細胞外小胞の機能――悪性化における新規作動メカニズム

連載
【医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開】
19.医療におけるQOL測定の新たな展開
【遺伝カウンセリング――その価値と今後】
9.小児科領域における遺伝カウンセリング

TOPICS
【神経精神医学】
高齢者は頭頂部の脳脊髄液腔が加齢に伴い狭くなる?――高齢者の認知機能低下に関連する加齢性脳形態変化
【公衆衛生】
ICT機器利用における健康障害とその予防

フォーラム
【世界の食生活】
8.サツマイモ
【数理で理解する発がん】
6.二項分布