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医学のあゆみ274巻11号
形成外科の最前線
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2021年1月11日
ページ数 70
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2020年9月
書籍・雑誌概要
形成外科の最前線
企画:森本尚樹(京都大学大学院医学研究科形成外科学)
・形成外科分野では自家組織移植,自家細胞を用いた組織再生が実臨床として長年行われてきている.わが国ではじめて承認された細胞使用製品である自家培養表皮は600例以上の患者の皮膚再生に用いられている.
・また,脂肪細胞を併用した乳房再生,軟骨細胞を用いた耳介形成手術と,細胞を自家組織と組み合わせた組織再生も行われてきている.最近では,付属器まで含めた皮膚・皮下組織全体の再生も提唱されている.
・微小循環評価,ロボット手術など組織生着に必要な検査,手技も実臨床に基づいた評価が行われている.また,瘢痕・ケロイド治療,レーザー治療など,“きれいになおす”ためにはこれらすべての理解が必要である.
目次
■細胞リプログラミングによる潰瘍面からの新規上皮化――高齢化社会における皮膚潰瘍治療のブレークスルーをめざして……栗田昌和・他 詳細
■同種細胞を用いた皮膚再生……坂本道治 詳細
■自家培養軟骨による小耳症手術とその長期経過……今井啓介・他 詳細
■脂肪注入による乳房再建と最近の進歩――皮弁再建との併用,鏡視下乳房切除後の再建,培養脂肪幹細胞の付加まで……佐武利彦・他 詳細
■Robot-assisted microsurgeryの最前線……髙成啓介・亀井譲 詳細
■光音響イメージングを用いた術前血管マッピング……津下到・齊藤晋 詳細
■ケロイド・肥厚性瘢痕治療の最前線……小川令 詳細
■レーザー治療の最前線……葛西健一郎 詳細
TOPICS
【臨床栄養学】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を防ぐ栄養学……香川靖雄
【消化器内科学】
肝疾患の病態形成・制御に寄与する細胞外小胞(extracellular vesicles)の役割……江口暁子
【社会医学】
第15回タバコ病予防国際学会・学術総会Global Tobacco Free Summit:タバコゼロ社会の実現~生命の源から見える現実と未来~を主催して……埴岡隆・他
連載
【再生医療はどこまで進んだか】
12.内耳性難聴に対するiPS細胞創薬……藤岡正人 詳細
【臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学】
5.制御性T細胞……大倉永也・坂口志文 詳細
【バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用】
はじめに――バイオミメティクス総論……下村政嗣
【生物模倣】
1.新たな観察法としてのNanoSuit®法――ウジ虫から学ぶ……針山孝彦 詳細
フォーラム
【医療社会学の冒険】
26.(最終回)医療問題における社会と個人……美馬達哉
【パリから見えるこの世界】
95.汎心論,それは物理主義を乗り越えることができるのか……矢倉英隆