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理学療法概論
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≪15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト≫

筆頭著者 石川 朗 (総編集)

神戸大学生命・医学系保健学域

その他の著者等 浅香/満

中山書店

電子版ISBN

電子版発売日 2021年12月20日

ページ数 194

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-521-73233-6

印刷版発行年月 2017年9月

DOI https://doi.org/10.18889/9784521732336

書籍・雑誌概要

理学療法とは何か、理学療法の役割、理学療法に必要な知識や主対象(疾患、病期、職域別)などを概説した。
さらに、さまざまな領域(15領域)で活躍する理学療法士が、実際にどのような仕事をしているのか具体的に紹介している。
1年次において理学療法のおもしろさややりがいを知り、各自が「理想の理学療法士像」をイメージできる1冊。

目次

LECTURE 1 理学療法概要 (浅香 満)
 1.理学療法の定義-理学療法とは何か
  1)「理学療法士及び作業療法士」の定義
  2)日本理学療法士協会の定義
  3)世界理学療法連盟(WCPT)の定義
 2.なぜ,「physical therapy」が「理学療法」となったのか
 3.理学療法の概要
 4.リハビリテーションと理学療法
  1)リハビリテーションの語源
  2)リハビリテーションの定義
  3)リハビリテーションのチームアプローチ
  4)広義のリハビリテーション
  5)リハビリテーションのめざすもの
  6)リハビリテーションと理学療法の関係
  7)理学療法士の役割
 5.理学療法の主な分野
 6.理学療法士に求められる人間性
 7.学習への取り組み
  1)科目と単位
  2)履修ガイドとシラバスの確認
  3)理学療法は「運動」「動作」「生活」を科学することにある
  4)ポートフォリオを作成しよう
 8.「理学療法士」という職業の魅力
  1)人のことを思い,人のためになる職業
  2)社会に貢献できる職業
  3)常に成長が必要な職業
  4)幅広い視野が必要な職業
 Step up 日本理学療法士協会(JPTA)で活躍する理学療法士 (湯元 均)

LECTURE 2 理学療法の背景(1)-障害の概念・分類,保険制度 (浅香 満)
 1.障害とは
  1)健康の概念
  2)障害と疾患
  3)「身体障害者福祉法」による身体障害の分類
 2.障害のとらえ方
  1)国際障害分類(ICIDH)
  2)ICIDHの分析と関連性
  3)ICIDHの課題
  4)国際生活機能分類(ICF)
  5)ICFの特徴
  6)ICFによる障害のとらえ方
 3.障害の受容
  1)障害の受容とは
  2)障害の受容の過程
  3)障害の受容を促進するためのポイント
 4.日本の保険制度
  1)社会福祉制度
  2)医療保険制度
  3)理学療法と医療保険
  4)介護保険制度
  5)理学療法と介護保険
 5.これからの理学療法のあり方,可能性
  1)人口の減少と高齢化の進展
  2)医療の進歩,変化
  3)生活環境の変化
  4)職業環境の変化
  5)政策,制度の変化
  6)理学療法の国際化
  7)基礎分野の発展
  8)理学療法士の総数の増加
 Step up
  行政(厚生労働省)で活躍する理学療法士 (森 周平)

LECTURE 3 理学療法の背景(2)-歴史・法律,職業倫理,日本理学療法士協会 (浅香 満)
 1.理学療法の歴史
  1)ヒポクラテス(紀元前460 年頃)
  2)近代医学の幕開け
 2.日本における理学療法の歴史と発展の背景
  1)日本における理学療法の歴史
  2)理学療法発展の背景
  3)歴史・経過からの展望
 3.「理学療法士及び作業療法士法」
  1)法律の理解
  2)医療に関する法律の歴史
  3)「理学療法士及び作業療法士法」の要約
  4)「理学療法士及び作業療法士法」の課題
 4.公益社団法人日本理学療法士協会
 5.理学療法士の倫理
 Step up
  国際協力機構(JICA)で活躍する理学療法士 (久野研二)

LECTURE 4 理学療法の構成 (石川 朗)
 1.理学療法の構成
 2.運動療法と物理療法
  1)運動療法
  2)物理療法
 3.障害分類
  1)関節と骨の機能
  2)筋の機能
  3)痛み
  4)心血管系と呼吸器系の付加的機能と感覚
  5)運動機能,姿勢の変換と保持
  6)歩行と移動
  7)物の運搬・移動・操作,セルフケア
 4.理学療法の流れ
 5.理学療法の主対象
  1)中枢神経系
  2)運動器系
  3)内部障害系
  4)がん
  5)介護予防
 6.病期別の理学療法
  1)急性期
  2)回復期
  3)生活期(維持期),在宅
 7.専門分野・職域別の理学療法
  1)専門理学療法士制度
  2)認定理学療法士制度
 Step up
  パラリンピックで活躍する理学療法士 (門田正久)

LECTURE 5 理学療法に必要な知識と実習 (石川 朗)
 1.理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則
 2.標準的な科目
  1)基礎分野
  2)専門基礎分野
  3)専門分野
 3.学習への取り組み
  1)科目と単位
  2)履修ガイドとシラバスの確認
  3)科目の関連性
 Step up
  起業(介護施設を開業)した理学療法士 (浦野幸子)

LECTURE 6 理学療法の主対象(1)-中枢神経系 (大畑光司)
 1.中枢神経系疾患に対する理学療法とは
  1)脳の構造と機能
  2)機能回復の理論的背景
 2.脳血管疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 3.その他の脳損傷
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 4.神経難病
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 5.脊髄損傷
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 6.小児疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 Step up
  中枢神経系の領域(脳梗塞の再生医療)で活躍する理学療法士 (佐々木雄一)

LECTURE 7 理学療法の主対象(2)-運動器系 (河村廣幸)
 1.運動器疾患に対する理学療法とは
 2.骨折
  1)骨折の症状
  2)骨折の種類
  3)代表的疾患とその病態
  4)理学療法介入の目的と内容
 3.関節リウマチとその関連疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 4.関節疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 5.末梢神経損傷
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 6.脊椎疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 7.スポーツ障害,スポーツ外傷
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 8.その他
  1)代表的手術とその特徴
  2)理学療法介入の目的と内容
 Step up
  プロ野球(埼玉西武ライオンズ)で活躍する理学療法士 (米田 進)

LECTURE 8 理学療法の主対象(3)-内部障害系 (石川 朗)
 1.内部障害系疾患に対する理学療法とは
 2.呼吸器疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 3.循環器疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 4.代謝疾患
  1)代表的疾患とその病態
  2)理学療法介入の目的と内容
 Step up
  ICU(集中治療室)で活躍する理学療法士 (山下康次)

LECTURE 9 理学療法の主対象(4)-がん,介護予防 (小野 玲,井上順一朗,牧浦大祐)
 1.がん
  1)疾患動向
  2)基礎知識
  3)治療
  4)リハビリテーション
  5)がんに対する理学療法
 2.介護予防
  1)高齢者を取りまく制度の変遷
  2)介護予防で必要となる概念と理学療法士の役割
 Step up
  行政(自治体)で活躍する理学療法士 (小川正洋)

LECTURE 10 病期・職域別の理学療法(1)-急性期 (玉木 彰)
 1.急性期における理学療法とは
  1)急性期とは
  2)急性期に理学療法が必要な理由
 2.主な対象とその特徴
  1)集中治療室(ICU)で治療中の患者
  2)主な対象疾患
  3)ICUで発生する合併症
 3.理学療法介入の目的とその内容
  1)ICUで治療中の患者への介入の目的と内容
  2)外科周術期の患者への介入の目的と内容
  3)急性心不全患者への介入の目的と内容
  4)脳血管障害患者への介入の目的と内容
  5)外傷患者への介入の目的と内容
  6)慢性呼吸不全(急性増悪後)患者への介入の目的と内容
  7)熱傷患者への介入の目的と内容
  8)移植患者への介入の目的と内容
 Step up
  CCU(心臓血管疾患集中治療室)で活躍する理学療法士 (岩田健太郎)

LECTURE 11 病期・職域別の理学療法(2)-回復期 (三谷有司)
 1.回復期における理学療法とは
 2.主な対象疾患とその特徴
  1)脳血管障害の回復期
  2)運動器疾患の回復期
  3)廃用症候群の回復期
 3.理学療法介入の目的とその内容
  1)入院時評価
  2)理学療法評価
  3)理学療法介入の実際
  4)リハビリテーション回診
  5)リハビリテーションカンファレンス
  6)家屋評価
  7)申し送り
  8)回復期リハビリテーション業務の標準化
 Step up
  回復期リハビリテーション病棟で活躍する理学療法士 (國分実伸)

LECTURE 12 病期・職域別の理学療法(3)-生活期(維持期) (清水陽平,小澤敏夫)
 1.生活期(維持期)における理学療法とは
  1)超高齢社会の問題と介護保険制度の成り立ち
  2)介護保険施設
  3)生活期リハビリテーションとは
 2.介護老人保健施設(老健)における利用者の特性と病態
 3.介護老人保健施設(老健)における理学療法介入の目的と内容
  1)リハビリテーションマネジメント
  2)短期集中リハビリテーション
  3)認知症短期集中リハビリテーション
  4)個別リハビリテーション
  5)多職種協働による生活リハビリテーション
  6)集団リハビリテーションにおけるレクリエーション
  7)精神的アプローチ
  8)在宅復帰に向けた住環境評価と訪問指導,家族指導
 4.地域包括ケアシステム構築に向けた介護老人保健施設(老健)の役割と課題
 Step up
  特別養護老人ホームで施設長として活躍する理学療法士 (高橋洋行)

LECTURE 13 病期・職域別の理学療法(4)-在宅における役割 (中田隆文)
 1.在宅における理学療法とは
  1)在宅医療と訪問理学療法の歴史
  2)近年の在宅医療と訪問理学療法
 2.主な対象とその特徴
  1)リハビリテーションの時系列と訪問理学療法
  2)訪問理学療法に関する保険制度
 3.理学療法介入の目的とその内容
  1)訪問理学療法の実際
  2)医療と介護の連携
  3)災害医療と訪問理学療法
 Step up
  訪問リハビリテーションで活躍する理学療法士 (鬼村優一)

LECTURE 14 病期・職域別の理学療法(5)-行政における役割 (長野 聖)
 1.行政における理学療法とは
  1)理学療法のかかわる分野
  2)行政と保健の関係
  3)病院における理学療法との違い
  4)行政における理学療法士の定義
  5)行政における理学療法士が誕生した背景-老人保健法による機能訓練事業
 2.主な内容とその特徴・特色
  1)行政における理学療法士の役割-病院との比較
  2)行政における理学療法士に期待される役割
 3.理学療法とのかかわり
  1)社会構造の変化
  2)理学療法士がめざすべき役割
 Step up
  県議会議員として活躍する理学療法士 (穂積昌信)

LECTURE 15 病期・職域別の理学療法(6)-研究における役割 (藤野英己)
 1.理学療法における研究職とは
  1)大学院教育と理学療法士資格をもつ研究者の誕生
  2)日本とアメリカの理学療法教育の相違
  3)理学療法研究の重要性
  4)研究職としての理学療法士の役割
 2.主な研究内容とその特徴・特色
  1)研究内容と分類
  2)研究の準備と実際
 3.理学療法の国際化と研究職の展望
  1)学術研究の国際化と研究留学
  2)今後の研究職の展望
 Step up
  メーカー(アシックス)に就職して活躍する理学療法士 (河上晴香)

TEST 試験・課題 (浅香 満)