書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
点眼薬クリニカルブック 第2版
筆頭著者 庄司 純 (編著)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-88163-0
電子版発売日 2023年3月10日
ページ数 208
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-307-35163-8
印刷版発行年月 2015年11月
書籍・雑誌概要
点眼薬は眼科特有の局所療法でありながら、使用頻度の高い標準薬でもある。したがって、正しく点眼薬を処方するためには十分な基礎知識が必要になる。
約4年ぶりの改訂となる本書では、“これだけは知っておきたい”点眼薬療法のエッセンスに加えて、臨床症例も大充実。疾患・領域別に豊富な写真と丁寧な解説で点眼薬の具体的な処方がわかる。
日常診療で点眼薬を上手に選び、使うための必読書。
目次
1章 点眼薬の基礎
A 点眼剤 総論
1 点眼剤の定義と特性
2 点眼剤に求められる要件と留意点
3 点眼剤の剤型と添加剤
4 点眼剤と角膜透過性
5 防腐剤の多面性
6 点眼剤における先発品と後発品
B 点眼容器の機能と工夫
1 点眼容器の重要項目と評価
2 点眼容器の材質と特性
3 点眼容器と1滴量
C 点眼剤の正しい使い方指導
1 正しい点眼の定義
2 点眼方法の指導
3 複数の点眼剤を使用する場合の点眼指導
D 点眼剤の保管
E 使用期限
2章 感染症治療薬
I.抗菌薬
A 抗菌点眼薬を理解するための基礎知識
1 病原菌の基礎知識
2 抗菌点眼薬の基礎知識
B 抗菌点眼薬の種類と作用機序
1 セフェム系抗菌薬
2 フルオロキノロン系抗菌薬
3 アミノグリコシド系抗菌薬
4 コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム配合薬
C 疾患別薬剤選択の方法・治療薬選択のコツ
1 抗菌点眼薬の日常診療での使い方
2 抗菌点眼薬の副作用
II.抗真菌薬
A 抗真菌薬を理解するための基礎知識
1 真菌性角膜炎
2 抗真菌薬治療の適応
B 抗真菌点眼薬の種類と作用機序
1 ピマリシン(Pimaricin)
2 自家製抗真菌薬点眼液
C 真菌性角膜炎の病型別薬剤選択の方法・治療薬選択のコツ
1 酵母型真菌による真菌性角膜炎
2 糸状真菌による真菌性角膜炎
III.クラミジア治療薬
A クラミジア治療薬を理解するための基礎知識
B クラミジア治療薬の種類と作用機序
IV.抗ヘルペス薬
A 抗ヘルペス薬を理解するための基礎知識
1 ヒトヘルペスウイルスによる角結膜炎
2 抗ヘルペス薬治療の適応
B 抗ヘルペス薬の種類と作用機序
1 アシクロビル
C 単純ヘルペス角膜炎の病型別薬剤選択の方法・治療薬選択のコツ
1 樹枝状角膜炎
2 円板状角膜炎
■症例でみる点眼薬の使い方
症例1 淋菌結膜炎の成人例:薬剤耐性に注意
症例2 インフルエンザ結膜炎の小児例:薬剤耐性に注意
症例3 コンタクトレンズ装用者の緑膿菌角膜炎:迅速な対応が必要
症例4 クラミジア結膜炎の成人例:点眼と内服による治療
症例5 壊死性角膜炎:ステロイドの使用法に注意
3章 アレルギー治療薬
A アレルギー治療薬を理解するための基礎知識
1 即時型アレルギー反応
B アレルギー治療薬の種類と作用機序
1 抗アレルギー薬
2 免疫抑制薬
3 副腎皮質ステロイド薬
C アレルギー性結膜疾患の病型別薬剤選択の方法・治療薬選択のコツ
1 アレルギー性結膜炎
2 春季カタル
■症例でみる点眼薬の使い方
症例1 アレルギー性結膜炎の小児例:基礎治療薬が重要
症例2 アレルギー性結膜炎:眼瞼炎合併例にはステロイドを使用
症例3 輪部型春季カタル:シクロスポリンが第1選択
症例4 ステロイド抵抗性春季カタル
4章 角膜治療薬・ドライアイ治療薬
A 角膜・ドライアイ治療薬を理解するための基礎知識
1 角膜上皮障害の基礎知識
2 ドライアイの基礎知識
B 角膜・ドライアイ治療薬の種類と作用機序
1 ヒアルロン酸ナトリウム
2 コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
3 フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
4 ジクアホソルナトリウム
5 レバミピド
C ドライアイの病型別薬剤選択の方法・治療薬選択のコツ
1 シェーグレン症候群
2 SLK型ドライアイ
3 Short TBUT型ドライアイ
■症例でみる点眼薬の使い方
症例1 再発性角膜上皮びらん:眼軟膏が重要
症例2 シェーグレン症候群:乾燥と炎症に対する治療
症例3 SLK型ドライアイ:瞬目時の摩擦に対する治療
5章 炎症治療薬
I.副腎皮質ステロイド薬
A ステロイド薬を理解するための基礎知識
B ステロイド薬の種類と作用機序
C ステロイド点眼薬の病型別薬剤選択の方法・治療薬選択のコツ
1 ステロイド点眼薬の日常診療での使い方
2 ステロイド点眼薬の副作用
II.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
A NSAIDs点眼薬を理解するための基礎知識
B NSAIDs点眼薬の種類と作用機序
1 プラノプロフェン
2 ジクロフェナクナトリウム
3 ブロムフェナクナトリウム
4 ネパフェナク
5 アズレンスルホン酸ナトリウム
6 グリチルリチン酸二カリウム
C NSAIDs点眼薬の病型別薬剤選択の方法・治療薬選択のコツ
1 NSAIDs点眼薬の日常診療での使い方
2 NSAIDs点眼薬の副作用
III.消炎酵素薬
A 消炎酵素薬を理解するための基礎知識
B 消炎酵素薬の種類と作用機序
1 塩化リゾチーム
6章 緑内障治療薬
A 緑内障の基礎知識
1 緑内障の定義
2 緑内障の分類
3 緑内障の治療
4 緑内障における眼圧上昇の病態
B 薬理作用
1 緑内障点眼薬の位置づけ
2 緑内障点眼薬の特徴
3 緑内障点眼薬の作用機序
C 現在使用可能な緑内障点眼薬
1 副交感神経刺激薬(縮瞳薬)
2 交感神経遮断薬
3 交感神経刺激薬
4 炭酸脱水酵素阻害薬
5 プロスタグランジン関連薬
6 配合剤点眼薬
7 新しい機序の点眼薬
D 緑内障治療における点眼薬の役割
1 原発開放隅角緑内障と点眼治療
2 原発閉塞隅角緑内障と点眼治療
3 続発緑内障と点眼治療
4 発達緑内障と点眼治療
■症例でみる点眼薬の使い方
症例1 「とりあえず無治療」も治療のオプション
症例2 治療の第一選択
症例3 治療選択の際,女性ならばもうひとつの配慮が必要!
症例4 点眼薬の選択の際,常に「副作用」への配慮を!
症例5 目標眼圧に到達しなければ,治療を追加せざるを得ない!
症例6 「目標眼圧の見直し」と「点眼の追加」は稀ではない!
症例7 眼圧下降の最終手段は手術!しかし,その同意が得られないと……
症例8 特に高齢者では「標準的治療」の例外が多い
症例9 緑内障点眼薬のパイオニアはピロカルピンだが……
症例10 続発緑内障では「原因治療」が第一だが……
症例11 緑内障は「超」慢性疾患なので
7章 白内障治療薬
A 白内障治療薬の基礎知識
B 白内障治療薬の種類
1 ピレノキシン
2 グルタチオン
■症例でみる点眼薬の使い方
症例1 加齢白内障:軽症例の保存的治療
8章 散瞳薬
A 散瞳薬の基礎知識
B 散瞳薬の種類と作用機序
1 アトロピン硫酸塩水和物
2 フェニレフリン塩酸塩
3 トロピカミド
4 シクロペントラート塩酸塩
C 散瞳薬の臨床応用
1 調節麻痺下の屈折検査
2 眼底検査のための散瞳
3 アトロピンによる片眼弱視治療
4 虹彩炎・ぶどう膜炎に対する瞳孔管理
5 術前散瞳
9章 点眼麻酔薬
A 点眼麻酔薬の基礎知識
B 点眼麻酔薬の種類と特徴
1 オキシブプロカイン塩酸塩
2 リドカイン塩酸塩
主な点眼薬一覧&「臨床で使える! 一口コメント」
索引