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動画で学ぶ嚥下内視鏡検査(VE)
スコア評価と活用法
筆頭著者 兵頭 政光 (著)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-87127-3
電子版発売日 2020年6月15日
ページ数 96
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-307-37127-8
印刷版発行年月 2020年5月
書籍・雑誌概要
嚥下内視鏡検査(VE)は、『嚥下障害診療ガイドライン2018年版』で、評価・診断において必須の検査と位置づけられている。
本書は、著者が開発したスコア評価法を軸に、VEを具体的にどのように実施し、所見をどのように評価し、その結果をもとに嚥下障害患者さんにどのように対応すればよいか、一連の流れを詳説する。
また、鮮明で異常所見がわかりやすい動画をWebサイトに掲載、QRコードから接続して動画で学ぶことができる。
目次
第1章 嚥下器官の解剖と嚥下のしくみ
1.嚥下器官の解剖
1)口腔
2)咽頭
3)喉頭
2.嚥下運動と神経調節機構
1)嚥下の4期モデル
2)咽頭期の嚥下運動
3)嚥下運動の神経制御機構
3.咽頭収縮筋の生理学的・解剖学的特性
4.咀嚼嚥下(プロセスモデル)
第2章 嚥下障害診療の流れ
1.問診
1)症状
2)嚥下障害の要因・原因
3)嚥下障害への対応状況
2.精神・身体機能の評価
3.口腔・咽頭・喉頭などの観察
4.嚥下機能検査
1)簡易検査
2)嚥下内視鏡検査(VE 検査)
3)嚥下造影検査(VF 検査)
5.治療
1)口腔ケア
2)嚥下指導・嚥下訓練(リハビリテーション)
3)外科的治療
6.嚥下障害診療の特殊性とガイドラインの位置付け
第3章 嚥下内視鏡検査の実際と役割
1.嚥下内視鏡検査の歴史
2.VE 検査の実際
1)検査機器
2)検査食
3)内視鏡の挿入法
4)VE 検査の手順
第4章 嚥下内視鏡検査の評価法
1.VE 検査スコア評価法作成の意義
2.VE 検査スコア評価法の概要
3.VE 検査所見の具体例
1)喉頭蓋谷・梨状陥凹の唾液貯留
2)声門閉鎖反射・咳反射の惹起性
3)嚥下反射の惹起性
4)咽頭クリアランス
4.VE 検査スコア評価法の客観性と信頼性
1)客観性
2)VF 検査との相関
3)誤嚥の程度との相関
4)経口摂取状況との相関
5.随伴所見
1)鼻咽腔閉鎖不全
2)咽頭麻痺
3)喉頭麻痺
4)早期咽頭流入
5)ホワイトアウト不全
6)器質的病変
6.有用性と適用困難例
1)臨床現場における有用性
2)スコア評価法の適用困難例
7.補足
1)検査食として着色水を用いる理由
2)4段階のスコア評価とした理由
第5章 嚥下内視鏡検査の代表例
症例1
症例2
症例3
症例4
症例5
症例6
症例7
症例8
症例9
症例10
症例11
症例12
第6章 嚥下内視鏡検査のピットフォール
1.VE 検査の限界
1)口腔準備期・口腔期
2)咽頭期
3)食道期
2.VE 検査による診断困難例
症例1
症例2
症例3
症例4
第7章 嚥下内視鏡検査の結果に基づく対応
1.嚥下リハビリテーション
症例1
症例2
症例3
2.外科的治療
1)嚥下機能改善手術
2)誤嚥防止手術