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新しい眼光学の基礎 第1版
筆頭著者 西信 元嗣 (著)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-85130-5
電子版発売日 2023年3月10日
ページ数 144
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-307-35130-0
印刷版発行年月 2008年7月
書籍・雑誌概要
旧版(眼光学の基礎)を上梓してから20年の歳月が流れた。
その間,眼科学を含む医学は大きく進歩変革された。眼科学の基本のひとつとしての眼光学も、その重要性が益々増してきている。
この変革を支えるものとして光学のめざましい発展がある。
このような状況下において、視覚に関係する人々、たとえば、眼科医、視能訓練士、視覚に関係する領域の研究者などが、眼科学に関係する光の動態を基本から学ぼうとしたときに、どこから手をつけていいのか迷うのが現実である。
いわゆる、光学の本は沢山ある。しかし光学を初歩から丁寧に書かれ、眼光学の基本にまで言及されたものは少ない。この現況に鑑み、本書を上梓することにした。(序文より抜粋)
目次
第1章 幾何光学
1.1 幾何光学と波動光学
1.2 光線の性質
a 反射、散乱
b 屈折
c 吸収と透過
1.3 平面による反射,屈折と像
a 平面による反射と像
b 平面での屈折と像
1.4 2平面による屈折と像
a 平行平面板
b プリズム
1.5 球面による屈折と像
a 光学系における符号
b 凸球面による結像
c 凹球面による結像
d 球面による結像のまとめ
e 結像の図的説明
f 屈折力とvergence
1.6 薄いレンズによる屈折と結像
a 結像の説明
b 球面の組み合わせ
1.7 厚いレンズによる屈折と結像
a 主点、焦点と結像式
b レンズの形による主点位置の変化
c 頂点焦点距離と頂点屈折力
1.8 組み合わせレンズによる結像
a 2枚のレンズによる結像
b 複雑なレンズ系
1.9 球面レンズによる結像の一般的説明
a 結像の公式
b 倍率
c 物体位置と像位置
1.10 収差
a 収差概論
b ザイデル収差
c 色収差
1.11 反射による結像
1.12 トーリックレンズ
a トーリック面
b 円柱レンズ
c トーリックレンズ
d レンズの組み合わせ
第2章 波動光学
2.1 光波
a 波動概論
b 1次元の波
c 2次元の波
d 3次元の波
2.2 光波の反射と屈折
a 平面による平面波の反射と屈折
b 平面による球面波の反射と屈折
c レンズと波面
2.3 光路長
2.4 光の強度
2.5 波の重ね合わせと干渉
a 波の重ね合わせ
b 干渉縞
2.6 いろいろな干渉
a ヤングの干渉計
b 薄膜による干渉
c 干渉計
d 白色光による干渉
2.7 回折
a 点光源と光の伝播
b ホイヘンスの原理の定式化c
d フレネル回式
e 格子による回折
2.8 レンズの分解能
2.9 波面と収差
2.10 偏光
a 偏光と非偏光
b 屈折、反射と偏光
第3章 光の科学と技術
3.1 光と物質の相互作用
a 発光
b 吸収と散乱
c 分散
d 検出
3.2 レーザ
a ふつうの光源
b レーザとは
c レーザ光の性質
d スペックル
3.3 波面の計測と再生,制御
a 波面の計測
b 波面の再生
c ホログラフィ
d 波面の制御
第4章 眼光学の基礎の基礎
4.1 視覚とは
4.2 視覚系の構造
4.3 視力検査
4.4 屈折度
4.5 屈折異常の矯正
4.6 乱視とは
4.7 屈折検査
4.8 調節検査
4.9 調節麻痺屈折検査
4.10 現実の視覚系
4.11 眼鏡
4.12 コンタクトレンズ
4.13 屈折矯正手術
4.14 光軸上の光線追跡
第5章 光学的な眼科検査機器
5.1 スペキュラーマイクロスコープ
a 測定原理
b 設計思想を踏まえた機器の説明・使い方
5.2 角膜ケラトメーター・トポグラフィー
a 測定原理
b 設計思想を踏まえた機器の説明・使い方
5.3 オートレフラクトメーター
a 測定原理
b 設計思想を踏まえた機器の説明・使い方
5.4 光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)
a 測定原理
b 設計思想を踏まえた機器の説明・使い方
5.5 IOLMaster
a 測定原理
b 設計思想を踏まえた機器の説明・使い方