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必ずアクセプトされる医学英語論文
完全攻略50の鉄則
筆頭著者 康永 秀生 (著)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-80478-3
電子版発売日 2018年12月10日
ページ数 192
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-307-00478-7
印刷版発行年月 2016年1月
書籍・雑誌概要
【本書には大幅に内容・構成を改訂した新版があります】
https://store.isho.jp/search/detail/productId/2105496040
いかなる発見も、論文に書かれなければ何も残らない。本書は医学部の6年間では充分に教育されない医学英語論文執筆の実践的な方法を解説する。Non-nativeのための誤りのない無難な英語表現技術、論理性・一貫性を重視した論文各パーツにおける論述・構成のノウハウ、論文投稿から掲載までの各手続きの対処法など、本書が挙げる50の鉄則が投稿誌にアクセプトされる最短の道を照らす。医学論文作成に関わる全ての研究者必読の書。
目次
第1章 医学論文を書くための準備
<論文執筆準備のための鉄則>
[鉄則1] 自分が論文を書く意義を見つめ直す。
[鉄則2] 書かなければ、何も残らない。
[鉄則3] 「書く」ことを意識して「読む」。
[鉄則4] 頻出表現リストを自作する。
第2章 Fool-proof Englishの表現技術
<Fool-proof Englishの鉄則>
[鉄則5] Fool-proof English(誤りのない無難な英語)の表現技術を身につける。
[鉄則6] 冗長・曖昧な表現を徹底的に排除する。
[鉄則7] 読み手が誤解するのは、書き手の責任であることを自覚する。
[鉄則8] 研究計画段階から論文を書き始める。
第3章 Introductionの書き方
<Introductionの鉄則>
[鉄則9] Introductionは4パラグラフ構成を基本とする。
[鉄則10] 各パラグラフに意識的にkey sentenceを挿入する。
[鉄則11] 冗長な先行文献解説を排除する。
[鉄則12] 末尾の研究目的に向かって、一直線に論理展開する。
第4章 Methodsの書き方
<Methodsの鉄則>
[鉄則13] Methodsの再現性(reproductivity)を最重視する。
[鉄則14] デザイン、介入・曝露、適格基準、セッティングを明記する。
[鉄則15] アウトカムの定義と測定法を明記する。
[鉄則16] 統計解析方法を完璧に記述する。
第5章 Resultsの書き方
<Resultsの鉄則>
[鉄則17] Resultsには一切の価値判断を交えず、事実を客観的に淡々と書く。
[鉄則18] Methodsの順に沿って、実験・観察結果を簡潔明瞭に書く。
[鉄則19] TableとFigureをself-explanatoryにする。
[鉄則20] Table・Figureと本文の重複記載はご法度。
[鉄則21] Resultsにおける定型表現を用いたfool-proof Englishに徹する。
第6章 Discussionの書き方
<Discussionの鉄則>
[鉄則22] Discussion全体を通じた論理一貫性を強く意識する。
[鉄則23] すべてのトピックをConclusionに向かって一直線につなげる。
[鉄則24] Resultsに基づいて議論する。言えないことは言わない。
[鉄則25] 研究の新規性(novelty)を強調する。
[鉄則26] 冗長・曖昧・蛇足を一切排除する。
[鉄則27] Limitationの記載をはしょってはならない。
第7章 Abstractの書き方
<Abstractの鉄則>
[鉄則28] 「完全、正確、明快3(complete、 accurate and clear)」を追求する。
[鉄則29] キモとなる統計分析結果を厳選して示す。
[鉄則30] 可能な限り、相対リスクだけでなく絶対リスクも示す。
[鉄則31] AbstractのConclusionに論文のすべてを凝縮する。
第8章 Titleの書き方
<Titleの鉄則>
[鉄則32] Titleには一語たりとも無駄なwordを含めてはならない。
[鉄則33] 簡潔かつ必要充分な情報を含むTitleを書く。
[鉄則34] 自己主張の強い表現を避け、慎重な記述を心がける。
[鉄則35] 体言止めを旨とし、完全文タイトルを避ける。
第9章 投稿から掲載まで I
<投稿の鉄則>
[鉄則36] 投稿前に原稿の体裁を完璧に整える。
[鉄則37] 著者の要件を満たさない者を共著者に加えてはならない。
[鉄則38] Aims and Scopeに合う適切な投稿先を選択する。
[鉄則39] 記念受験するべからず。身の程を知るべし。
第10章 投稿から掲載まで II
<Reviseの鉄則>
[鉄則40] Rejectされても落ち込まない。
[鉄則41] Rejectに対するappealは時間の無駄と心得る。
[鉄則42] Revisionには初回投稿時より心血を注ぐ。
[鉄則43] 編集者・査読者に敬意を払う。
[鉄則44] 厳しい査読コメントにも耐えて修正する。
第11章 査読コメントの書き方
<査読の鉄則>
[鉄則45] 査読は恩返しであると心得る。
[鉄則46] 建設的、教育的な査読コメントを書く。
[鉄則47] 過度に批判的なコメント、攻撃的なコメントはご法度。
[鉄則48] Limitationを許容する。
[鉄則49] 学術の発展に寄与するようなコメントを心がける。
[鉄則50] 再査読の時点での新たな追加修正要求はご法度。
■コラム
コラム 1:臨床研究 = 臨床試験?
コラム 2: Core clinical journalsとは
コラム 3:英英辞典クイズ
コラム 4:発音クイズ
コラム 5:武士道の英語はかくも流麗なり
コラム 6:和英辞典が必要であったレア・ケ-ス
コラム 7:ラテン語の乱用不可
コラム 8:多変量回帰分析における独立変数の選択
コラム 9:セミコロン(;)とコロン(:)の使い方
コラム10:誤差、バイアス、交絡
コラム11:「つなぎ言葉」をマスタ-しよう
コラム12:ハイフン( - )を用いた単語数節約術
コラム13:なぜエヴァンズに頼まなかったのか?
コラム14:iPS細胞詐称事件の余波
コラム15:査読、恐れるに足らず?
コラム16:査読者・編集者がRejectを判断するポイント
コラム17:査読結果の通知がなかなか送られてこないときは
コラム18:姉妹誌投稿の推薦がきたら
コラム19:Salami-slicing submission
コラム20:査読者の負担