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認知症に伴う生活習慣病・身体合併症
実臨床から考える治療と対応
筆頭著者 川畑 信也 (著)
八千代病院愛知県認知症疾患診療センター長
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2019年11月11日
ページ数 216
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-498-22916-7
印刷版発行年月 2019年11月
書籍・雑誌概要
高齢認知症患者で多くの併存症を持つことは当然であり、認知症の治療のみならず、
認知症患者が持つ併存症の治療も含めた包括的な診療が求められつつある。
本書では認知症患者の身体合併症・生活習慣病についてディベート形式で平易に解説した。
目次
目次
第1章 服薬管理の問題
高齢者の服薬管理の問題
独居患者の服薬管理をどう進めるか
認知症患者にみられる拒薬とその対策
第2章 認知症由来の身体症状の治療
A 固執症状
B 反復行動
C てんかん・けいれん発作
ガイドラインからみた治療の考えかた
実臨床からみた薬剤選択の考えかた
カルバマゼピンをどう使用するか
第3章 認知症に伴う生活習慣病,身体合併症の治療
認知症に伴う生活習慣病の実態
A 高血圧
ガイドラインからみた高血圧について
認知症患者に対する降圧薬の選択をどう考えるか
B 糖尿病
認知症をもつ糖尿病患者に対する治療概論
認知症患者における食事療法,運動療法
実臨床からみた糖尿病治療の問題点
認知症の視点からみた糖尿病治療の実際
認知症患者に適する糖尿病治療薬とは
実臨床における治療の考えかたと手順
低血糖の問題
C 脂質異常症
D 肺炎・誤嚥性肺炎
わが国の肺炎・誤嚥性肺炎の実態
医療・介護関連肺炎NHCAPの概念とその治療
高齢者の誤嚥性肺炎
高齢認知症患者にみられる肺炎の問題
E 心不全
F 歩行障害
アルツハイマー型認知症の歩行障害とその治療
レビー小体型認知症の歩行障害とその対策
パーキンソン症状に由来する易転倒性への対策
血管性認知症の歩行障害
G 排尿障害(尿失禁・頻尿)
知っておきたい排尿障害の基礎知識
排尿障害に対する治療薬の選択と注意点
生活指導,非薬物療法
第4章 認知症に伴う睡眠障害の治療
ガイドラインからみた睡眠障害の薬物療法
実臨床からみた睡眠障害における薬物療法の実際
睡眠衛生指導を実施しにくい理由
事例から考える薬物療法のコツと注意点
レビー小体型認知症でみられる睡眠障害の薬物療法
睡眠薬の併用療法は効果があるのか
第5章 認知症に伴う骨粗鬆症・骨折の治療
認知症患者における転倒の実態
知っておくべき骨粗鬆症の知識
骨粗鬆症治療薬をどう選択するか
骨粗鬆症治療薬の効果
骨粗鬆症の治療目標
骨折の外科的治療とその問題点
高齢認知症患者の骨折に対する保存的治療の問題点
第6章 認知症を伴う透析患者の治療と対応
透析患者における認知症の実態とその問題点
腎障害からみた抗認知症薬処方の手順と注意点
腎障害からみた向精神薬処方の手順と注意点
透析開始と継続の意思決定プロセスについて
介護を進める上での注意点
第7章 認知症に伴う食行動障害の治療
認知症患者にみられる食行動障害をどう考えるか
食行動障害への具体的な対策
食行動障害に対する薬物療法の実際
第8章 入院認知症患者の治療と対応
認知症ケア加算からみた入院認知症患者の実態
入院認知症患者にみられるBPSDへの対策
事例から考える入院認知症患者の薬物療法
知っておきたい身体拘束の知識
第9章 在宅認知症患者の治療と対応
認知症初期集中支援チームについて
事例呈示
認知症初期集中支援チームの問題点
在宅認知症患者への援助,支援の注意点
第10章 認知症診療における法律問題
A 成年後見制度
成年後見制度の仕組みを理解する
成年後見制度の実態
成年後見人が行えること,行えないこと
B 日常生活自立支援事業
日常生活自立支援事業を理解する
C 認知症と消費者被害
認知症患者の消費者被害の実態
訪問販売,悪徳商法などへの予防とその対策
クーリングオフ制度を理解する
D 認知症患者への虐待
法的視点からみる高齢者虐待
全国統計からみた高齢者虐待の実態
高齢者虐待を発見する難しさ
第11章 認知症診療に関連する医療制度
A 自立支援医療制度
自立支援医療制度とはなにか
自立支援医療制度申請のしかたと自己負担金
B 精神障害者保健福祉手帳
精神障害者保健福祉手帳とはなにか
精神障害者保健福祉手帳申請のしかた
索引