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周産期心筋症診療の手引き
筆頭著者 厚生労働科学研究(難治性疾患政策研究事業)「周産期(産褥性)心筋症の、早期診断検査確立研究の継続と診断ガイドライン作成」班・「特発性心筋症に関する調査研究」班 (編)
その他の著者等 神谷千津子/吉松 淳/鈴木一有/磯貝俊明/三戸麻子/兵藤博信/増井好穂/西口富三/森川 渚/福本義弘/江口和男/小山雅之/大門篤史/石津智子/長山友美/樗木晶子/井上優子/草野研吾/二井理文/池田智明/大郷恵子/植田初江/小板橋俊美/阿古潤哉/大谷健太郎/徳留 健/弓田悠介/椎名由美/臺 和興/塩出宣雄/中尾真大/桂木真司/小口秀紀/岩瀬三紀
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2019年4月8日
ページ数 120
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-498-13652-6
印刷版発行年月 2019年3月
書籍・雑誌概要
本書は,心疾患を指摘されていなかった妊産婦が突然心不全を発症する「周産期心筋症」をなるべく早期に診断・治
療するため,日本産科婦人科学会、日本新心不全学会の評価,賛同のもと作成された.産期心筋症は本邦では稀な疾患
だが,妊産婦の高齢化などの要因により,今後増加していく可能性がある.産婦の心不全症状の初診医の3/4を占める
産科医・総合医にもその疾患概念を広く周知し,診療の質を向上させる一歩となる一冊.
目次
目 次
第I章 序文
第II章 診断基準
第III章 疫学
1.発症率
2.日本における疫学
3.発症率に関する先行研究の問題点
第IV章 リスク因子
SECTION 1 妊娠高血圧症候群
1.定義と臨床分類について
2.病態
3.妊娠高血圧症候群と周産期心筋症
4.周産期心筋症とsFlt-1
SECTION 2 多胎
1.疫学的要素
2.生理的変化
3.妊娠高血圧症候群
4.切迫早産
5.帝王切開分娩
SECTION 3 切迫早産治療
SECTION 4 高年妊娠
1.出産年齢と周産期心筋症発症の関係
2.出産年齢と周産期心筋症経過・予後との関係
3.出産年齢の高齢化との関係
第V章 病因
SECTION 1 血管機能障害
1.用語解説
2.正常妊娠における血管内皮機能変化
3.正常妊娠における血管機能の変化
4.妊娠高血圧症候群における血管機能指標の変化
5.妊娠高血圧腎症の女性における産後微小血管障害の病態とは
SECTION 2 遺伝性心筋症
SECTION 3 血管障害因子とそのほか
1.血管障害因子説
2.ウイルス性心筋炎説
3.妊娠に対する異常な免疫反応説
4.妊娠による心負荷への反応説
第VI章 生理・画像検査
SECTION 1 心エコー検査
1.正常な妊娠中の心エコーの変化
2.心エコーの適応
3.心エコーによる左室収縮能評価
4.予後と心エコー
5.合併症と心エコー
SECTION 2 心電図
1.周産期心筋症における心電図所見
2.心電図所見と周産期心筋症患者の予後
SECTION 3 MRI
1.周産期心筋症の診断
2.心臓MR
3.周産期におけるMRI検査の安全性について
4.周産期心筋症患者におけるCMRの役割
第VII章 病理組織学的診断
第VIII章 妊産婦における症状・身体所見の診方と検査の進め方
1.妊娠・産後経過における症状・身体所見
2.検査の進め方
第IX章 鑑別診断
1.妊娠関連急性心筋梗塞
2.肺血栓塞栓症
3.心筋炎
4.後天的な要因による心筋症
第X章 遺伝学的検査
1.拡張型心筋症関連遺伝子の関与
2.妊娠高血圧症候群関連遺伝子の関与
第Ⅺ章 治療
SECTION 1 心不全治療
1.周産期心筋症における心不全治療
2.周産期心筋症を疑った場合に施行する検査
3.初期治療
4.薬物療法
5.非薬物的治療
6.その他の注意事項
SECTION 2 疾患特異的治療
第Ⅻ章 予後
SECTION 1 心機能予後
1.死亡率
2.心機能回復の頻度
3.心機能回復の予測因子
4.妊娠高血圧と予後の関係
5.拡張型心筋症とのオーバーラップと予後について
SECTION 2 次回妊娠予後
1.母体予後
2.胎児予後
3.次回妊娠に関するカウンセリング
4.避妊方法
付記1 ハイリスク妊娠における早期診断法
付記2 周産期心筋症 症例集
索 引