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骨折の機能解剖学的運動療法 その基礎から臨床まで 総論・上肢
筆頭著者 青木 隆明 林 典雄 (監修)
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2018年9月24日
ページ数 160
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-498-06720-2
印刷版発行年月 2015年10月
書籍・雑誌概要
骨折の運動療法を行うために必要な最低限の知識を総論で網羅.各論では骨折後に必発の組織の修復過程を基礎に疫学、整形外科的な治療の考え方、評価と治療について解説.
目次
総論
Ⅰ 骨折後の運動療法
■ はじめに
Ⅱ 骨に関する基礎知識
■ 骨の構造
1.骨膜
2.皮質骨,緻密骨
3.海綿骨,骨梁,骨髄
■ 骨の形による分類
1.長管骨,長骨
ナレッジ AO の分類における長管骨の骨幹部,近位部,遠位部
2.短骨
3.扁平骨
4.不規則骨
5.含気骨
6.種子骨
■ 骨への血行系と神経系
1.栄養血管系
2.骨膜血管系
3.骨端・骨幹端部血管系
4.骨の神経系
オピニオン 臨床との接点
Ⅲ 骨折に関する基礎知識
■ 骨折の分類
1.原因による分類
2.連続性による分類
ナレッジ Riss : ひび
3.骨折線による分類
4.外力の加わり方による分類
5.部位による分類
6.外界と骨折部との交通による分類
7.転位方向による分類
8.小児の骨端成長軟骨板損傷の分類
■ 臨床症状
1.全身症状
2.局所症状
■ 骨折時の合併症
1.皮膚軟部組織の損傷と感染
2.血管損傷
3.神経損傷
4.急性コンパートメント症候群
5.脂肪塞栓症候群
6.肺血栓塞栓症
7.内臓損傷
スキル 神経損傷の評価
急性コンパートメント症候群に至らない状態
■ 骨折の治療
1.保存療法と手術療法の選択
2.整復
3.固定
スキル 膝蓋骨の可動性の維持
ナレッジ シーネ
■ 固定材料とその固定理論
1.鋼線
ナレッジ ラグスクリュー
リーミングとは
2.スクリュー
ナレッジ タッピング,ピンゲージ(デプスケージ)
3.プレート
4.髄内釘
ナレッジ ダイナミゼーション(dynamization)とは
5.創外固定
オピニオン 固定性の善し悪し
■ 骨折および周辺組織の修復過程
1.各組織の修復過程
ナレッジ 抜糸
2.平均的な骨癒合期間
3.骨折の治癒に影響を与える因子
4.骨折の異常経過
スキル セラピストが作る骨癒合不全や偽関節
5.骨折治癒後の合併症
■ 骨折後の運動療法の立案
1.拘縮の始まりと早期運動療法
ナレッジ 攣縮
2.拘縮の予防を目的とした早期運動療法
ナレッジ 反回抑制
3.拘縮の改善を目的とした運動療法
ナレッジ&スキル 筋の短縮へのアプローチと夜間装具の使い方
スキル筋収縮練習とストレッチングのコツ1
各論 上肢の骨折
Ⅰ 鎖骨骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
■ 評価
1.評価の基本項目
チェック 評価の基本項目
スキル 肩甲上腕関節の可動域測定①
肩甲上腕関節の可動域測定②
■ 運動療法
1.鎖骨骨幹部骨
2.鎖骨遠位端骨折
ナレッジ 鎖骨骨折で肩関節の挙上や外転運動が90°までに制限される理由
Ⅱ 肩甲骨骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
ナレッジ 肩上方懸垂複合体(SSSC)損傷
■ 評価
1.保存療法(体部骨折,安定型の頚部骨折)
2.手術療法
■ 運動療法
1.保存療法
a.肩甲骨体部骨折
b.肩甲骨頚部骨折の安定型
2.手術療法
ナレッジ&スキル 肩甲上腕関節の可動域練習のコツ
ナレッジ 指標ドイツ語と英語
Ⅲ 上腕骨近位部骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
■ 評価
1.保存療法
ナレッジ 骨頭壊死の可能性,人工骨頭が選択される理由
2.手術療法
■ 運動療法
1.保存療法
スキル stooping exercise
オピニオン&スキル stooping exerciseはいつから始めれば良い?
ナレッジ&オピニオン 早期運動療法が推奨される1 つの理由
2.手術療法
a.プレートや髄内釘後の運動療法
b.人工骨頭
ナレッジ 皮下の脂肪組織と結合組織について
スキル 大結節を肩峰下へ通過させるためのコツ
拘縮肩に対する運動療法
オピニオン 自主練習の考え方
オピニオン&スキル 少しだけ肩関節周囲炎に対する運動療法のお話
Ⅳ 上腕骨骨幹部骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
1.保存療
a.U字型副子
b.ハンギングキャスト
c.機能的装具
d.三角巾
e.創外固定
2.手術療法
ナレッジ&スキル ストッキネットベルポー固定
ナレッジ 順行性と逆行性の髄内釘
■ 評価
1.保存療法
2.手術療法
■ 運動療法
1.保存療法
a.骨幹部中央1/3と同部より近位部の骨折
b.遠位1/3の骨折
スキル ハンギングキャスト下でのストレッチングの工夫
ナレッジ&スキル 肘関節固定下での上腕筋と上腕三頭筋内側頭のストレッチングの有用性
2.手術療法
a.骨幹部中央1/3より近位で順行性髄内釘が使用された場合
b.骨幹部中央1/3より遠位で逆行性髄内釘やプレートによる固定が行われた場合
スキル 浮腫管理の実際
Ⅴ 上腕骨遠位部骨折
■ 概要
1.小児の骨折
a.上腕骨顆上骨折
b.上腕骨内側上顆骨折
c.上腕骨内側顆骨折
d.上腕骨外側顆骨折
e.上腕骨遠位骨端離開
2.成人の骨折
f.上腕骨滑車骨折(AO分類B3型),上腕骨小頭骨折
g.上腕骨通顆骨折(AO分類A2 型)
h.上腕骨遠位部粉砕骨折,上腕骨遠位部T・Y 型骨折(AO分類A1~3 型)
■ 整形外科的治療
1.上腕骨通顆骨折
2.上腕骨遠位部T・Y 型骨折
■ 評価
■ 運動療法
オピニオン&スキル 肘関節可動域改善のコツ
チェック どうしても肘が伸びない
Ⅵ 肘頭骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
■ 評価
1.保存療法
2.手術療法
■ 運動療法
1.保存療法
2.手術療法
Ⅶ 橈骨頭骨折,橈骨頚部骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
■ 評価
1.保存療法
ナレッジ プレート固定のためのsafe zone
2.手術療法
スキル 回旋の可動域測定のコツ
ナレッジ 外側側副靱帯複合体と手術後の輪状靱帯について
■ 運動療法
1.保存療法
2.手術療法
Ⅷ 前腕骨骨幹部骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
1.両前腕骨骨折
2.Monteggia 骨折
3.Galeazzi骨折
■ 評価
ナレッジ セメス ワインスタイン モノフィラメント テストって?
■ 運動療法
1.両前腕骨骨折
ナレッジ 回旋制限は,橈骨と尺骨のどれくらいの変形で起こるの?
2.Monteggia 骨折
ナレッジ 少しだけ小児の急性塑性変形(acute plastic bowing)について
3.Galeazzi骨折
スキル 前腕の回旋可動域改善のコツ
ブレイクスルー ダイナミック回旋装具の開発
Ⅸ 前腕骨遠位部骨折
■ 概要
■ 整形外科的治療
ナレッジ ギプスを巻いたとき,巻きかえ時の注意点
■ 評価
■ 運動療法
ナレッジ radial length,radial tilt,ulnar variance,volar(palmar)tiltについて
スキル 筋収縮練習とストレッチングのコツ2
手関節における可動域制限についての一考察
手関節の可動域改善のコツ
おまけ
Ⅹ 舟状骨骨折
■ 概要
ナレッジ SNAC wristとSLAC wrist
■ 整形外科的治療
■ 評価
■ 運動療法
索引