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別冊整形外科 No.63 腰椎疾患up-to-date

別冊整形外科 No.63 腰椎疾患up-to-date
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筆頭著者 大川 淳 (編)

東京医科歯科大学教授

その他の著者等 「整形外科」編集委員(監修)

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-28363-7

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 280

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-524-27763-6

印刷版発行年月 2013年4月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524277636

書籍・雑誌概要

腰椎疾患は整形外科日常診療で最も患者数の多い領域であるが,診断ではMRI・X線像の工夫やJOABPEQの使用化,保存的治療では新規薬剤の登場およびオピオイドの使用,手術的治療では低侵襲化・姿勢制御がキーワードとなるなど,近年診断・治療において大きな進歩があった.脊椎外科専門医から一般整形外科医までが必要とする最新のトピックを盛り込んだ.

目次

【内容目次】
I.腰椎疾患に対する診断・評価の進歩
 1.画像および機能診断
  腰仙椎移行部の外側病変に対する神経根造影後CTの有用性
  MRI矢状面二軸斜位撮像による腰椎椎間孔部神経根絞扼の診断
  第4腰椎変性すべり症の不安定性様式による画像所見と臨床症状の特徴
  腰椎変性側弯進行のX線学的危険因子
  腰部脊柱管狭窄症における腰部脊柱筋の筋収縮と血流動態
  胸腰椎椎体骨折後偽関節に対する椎体形成術後の腰背筋筋活動評価-表面筋電図を用いた検討
 2.疼痛の評価と病態の検討
  日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)の特徴と使用法
  日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)による腰部脊柱管狭窄の手術成績評価の妥当性と限界―腰痛の程度と機能障害の乖離例からみた治療評価・前向き研究
  腰椎椎間板ヘルニア手術に対する患者の満足度と日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)における評価
  一次医療の初診時における日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)の診断的意義
  プロスタグランジンE1製剤の効果からみた腰部脊柱管狭窄症における腰痛性間欠跛行
  腰部脊柱管狭窄症に対する椎弓切除術の腰痛評価と危険因子
II.腰椎疾患に対する保存的治療
 1.オピオイドの利用
  腰椎疾患に対するオピオイド療法
  腰椎疾患由来の疼痛に対するトラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠の効果―44例の前向き臨床研究の結果より
  慢性疼痛に対するオピオイド製剤
  オピオイド鎮痛薬を用いた難治性疼痛治療の取り組み―フェンタニル貼付剤の使用経験
 2.神経症状に対する薬物治療
  高齢者慢性腰痛症に対するプレガバリンの効果
  腰部脊柱管狭窄症に伴う根性痛に対するプレガバリンの効果と投与上の留意点
  腰部脊柱管狭窄症に伴うこむら返りに対するリマプロストアルファデクスの有効性
 3.その他の治療法
  超音波療法による腰部脊柱管狭窄症の治療
  腰椎分離症の装具療法―各種コルセット間の伸展抑制効果の比較
  持続神経根ブロックの小経験
III.骨粗鬆症性椎体骨折に対する診断・治療の進歩
 1.診断・検査
  骨粗鬆症性新鮮椎体骨折診断時における単純X線動態撮影の有用性
  骨粗鬆症性椎体骨折偽関節における坐位前屈位CTの有用性
  尿中ペントシジン値は骨粗鬆症性椎体骨折の重症度の予測マーカーになりうるか
  骨粗鬆症性椎体骨折後偽関節に対する経椎弓根的椎体造影および椎体ブロックを用いた椎体形成術前評価
 2.治療
  テリパラチド連日皮下投与製剤の治療成績
  β-リン酸三カルシウム(β-TCP)充填による椎体形成術を併用した後方固定術
  骨粗鬆症性椎体骨折に対する局所麻酔下鏡視下でのリン酸カルシウムセメントを用いた経皮的椎体形成術
  骨粗鬆症性脊椎椎体骨折新鮮例における椎体形成術でのハイドロキシアパタイトブロックの適性
IV.手術的治療の進歩
 1.最小侵襲手術(MIS)
  多裂筋温存椎間板ヘルニア摘出術
  腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下筋肉温存型椎弓間除圧術(ME-MILD)の臨床成績―2年以上経過例について
  透析患者に対する脊椎内視鏡手術の有用性
  腰椎変性すべり症に対する経筋膜的刺入椎弓根スクリューシステム併用椎間関節固定術
  低侵襲腰椎椎体間固定術の治療成績と合併症-従来法と比較して
  基礎疾患合併例における再発性化膿性脊椎炎に対する低侵襲手術―経皮的病巣掻爬ドレナージ
  化膿性脊椎炎に対する経皮的挿入椎弓根スクリューの使用経験
  皮質骨軌道のスクリューを用いた低侵襲椎体間固定術
  Cortical bone trajectory(CBT)法による脊椎固定術-強固な固定性を有する新しい低侵襲手術法
  低侵襲外側腰椎固定術(XLIF)の適応と手技の実際
 2.脊椎固定術と姿勢の制御
  後方経路腰椎椎体間固定術(PLIF)における骨移植―PLIFにおける椎体間移植骨の体積変化
  腰椎変性側弯症に対する椎体間解離・経椎間孔的腰椎椎体間固定術の手術成績
  腰椎変性側弯症に対する多椎間矯正固定術の長期臨床成績―特に腰仙椎アライメントの推移と各種合併症の影響について
  成人脊柱変形に対する骨切り術の選択
  起立・歩行困難を主訴とするrigidな変性後側弯症に対する非対称pedicle subtraction osteotomy(PSO)の手術手技と治療成績
  思春期の胸腰椎・腰椎側弯症に対する後方矯正固定法
V.特殊病態
  仙腸関節障害の診断と治―10年間の進歩
  “牽引性脊髄損傷”の概念の提唱
  腰椎化膿性椎間関節炎の臨床的特徴