書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
乳房超音波診断ガイドライン 改訂第3版
筆頭著者 日本乳腺甲状腺超音波医学会 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28579-2
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 188
判型 A4
印刷版ISBN 978-4-524-26917-4
印刷版発行年月 2014年5月
書籍・雑誌概要
乳腺疾患の診断に欠くことのできない乳房超音波診断法の用語,検査法,判定方法の標準化を目的に,日本乳腺甲状腺超音波医学会がまとめた診断ガイドライン.超音波検診のあり方や成果も掲載.今改訂では,フルカラーとして構成を一新.カラードプラや組織弾性映像法による画像も収載.欧文用語一覧の新設のほか,多施設研究データを踏まえ記載もさらに充実.日本乳癌学会ほか推薦.
目次
【内容目次】
I 装置と検査法
A 超音波診断装置,走査条件と検査環境
1 超音波診断装置
2 記録媒体(記録装置)
3 走査条件(条件設定)
4 モニタ,プリンタの調整
5 記録
6 検査実施件数
B 乳房超音波検査の手技
1 乳房検査の体位
2 探触子の持ち方
3 探触子の動かし方(操作法)
4 操作スピード
5 動的検査(dynamic test)
C 表示法
1 病変の存在部位
2 病変の定量的評価
D 精度管理用ファントムを用いた画像劣化の管理
1 目的
2 ファントムの撮像時の注意点と撮像方法
3 評価方法
4 ファントム使用上の注意点
II 乳房の解剖と超音波画像
A 乳房の解剖
1 乳腺の発生
2 乳房の超音波解剖と組織像
3 乳房の解剖とその垂直断面図
B 乳腺の解剖
1 乳腺の超音波解剖と組織像
2 乳腺間質の経年変化・脂肪化
3 乳腺超音波画像理解
C 乳房の脂肪性変化
D 乳腺像に変化を与える要素
1 成長・妊娠
2 乳管拡張像の正常バリエーション
III 乳腺疾患の病理
1 日本乳癌学会分類
A 上皮性腫瘍(epithelial tumors)
A-1 良性腫瘍(benign tumors)
1 乳管内乳頭腫(intraductal papilloma)
2 乳管腺腫(ductal adenoma)
3 乳頭部腺腫(adenoma of the nipple)
A-2 悪性腫瘍(癌腫)[malignant tumors(carcinomas)]
1 非浸潤癌(noninvasive carcinoma)
2 浸潤癌(invasive carcinoma)
B 結合織性および上皮性混合腫瘍(mixed connective tissue and epithelial tumors)
1 線維腺腫(fi broadenoma)
2 葉状腫瘍(phyllodes tumor)
C 非上皮性腫瘍(nonepithelial tumors)
1 間質肉腫(stromal sarcoma)
D 分類不能腫瘍(unclassifi ed tumors)
E 乳腺症(mastopathy)
F 腫瘍様病変(tumor-like lesions)
1 過誤腫(hamartoma)
2 乳腺線維症(fi brous disease)
2 WHO分類
A 浸潤性乳癌(invasive mammary carcinoma)
B 浸潤性乳癌非特殊型(invasive carcinoma of no special type)
C 特殊型(special subtypes)
D 小葉新生物(lobular neoplasia)
E 乳管内増殖性病変(intraductal proliferative lesions)
F 微小浸潤癌(microinvasive carcinoma)
G 乳管内乳頭状腫瘍(intraductal papillary lesions)
H 良性上皮増殖(benign epithelial proliferations)
I 筋上皮性(myoepithelial)および上皮-筋上皮性病変(epithelial-myoepithelial lesions)
J 間葉系腫瘍(mesenchymal tumours)
K 線維上皮性腫瘍(fi broepithelial tumours)
L 乳頭部の腫瘍(tumours of the nipple)
M リンパおよび血液性腫瘍
N 乳房外悪性腫瘍の乳腺への転移(metastases of extramammary malignancies to the breast)
O 男性乳腺腫瘍(tumours of the male breast)
IV 乳房超音波組織特性
A 超音波組織特性
1 減衰(attenuation)
2 後方散乱(back scattering)
3 各疾患の後方エコーレベルと内部エコーレベルとの関係
4 超音波の音速
5 組織の音速が異なるために発生するひずみ
V 腫瘤
A 腫瘤の所見用語
1 形状(shape)
2 境界(辺縁,周辺,境界部)
3 内部エコー(internal echoes)
4 後方エコー(posterior echoes,posterior features)
5 随伴所見(associated fi ndings)
B カテゴリー判定
C 腫瘤の診断
1 検診用要精査基準
2 特徴所見からの診断(主に精密検査で用いる)
3 充実性腫瘤の良・悪性判定における各所見の意義
VI 非腫瘤性病変
A 非腫瘤性病変の所見用語
1 所 見
2 参考所見
B 非腫瘤性病変の評価
1 乳管の異常
2 乳腺内の低エコー域
3 構築の乱れ
4 多発小嚢胞
5 点状高エコーを主体とする病変
VII 主な乳腺疾患の概念と超音波画像
A 悪性疾患
1 非浸潤性乳管癌[ductal carcinoma in situ(DCIS),noninvasive ductal carcinoma]
2 硬 癌
3 乳頭腺管癌
4 充実腺管癌
5 粘液癌
6 浸潤性小葉癌
7 髄様癌
8 悪性リンパ腫
9 扁平上皮癌
B 良性疾患
1 線維腺腫
2 乳管内乳頭腫
3 乳腺症
4 嚢胞
5 葉状腫瘍
6 乳腺線維症(fi brous disease)
7 過誤腫(奇形腫)
8 乳管腺腫
9 脂肪壊死
10 シリコン肉芽腫
VIII リンパ節の検査
A 乳腺の所属リンパ節
B リンパ節検査の手技
1 体位
2 観察範囲
C リンパ節の構造
D 大きさの測定
E リンパ節転移診断
F 鑑別診断
IX 超音波検診における要精査基準
A 背景
B 要精査基準作成における基本的考え方
C 所見の分類と検診のためのカテゴリー分類
D 腫瘤
1 嚢胞性パターンの判定
2 混合性パターンの判定
3 充実性パターンの判定
E 非腫瘤性病変
1 局所性あるいは区域性の内部エコーを有する乳管拡張
2 区域性あるいは局所性に存在する乳腺内低エコー域
3 構築の乱れ
F 参考所見
G 今回の改訂のポイント
H 所見用紙
X フローイメージング
A 乳房超音波ドプラ法の意義
B カラーフローマッピング(CFM)の検査手順
1 探触子走査とB モード画像の調整
2 カラー表示エリアの調整
3 パルス繰り返し周波数(PRF)あるいは速度レンジの調整
4 カラーゲインの調整
5 ウォールフィルタ(wall fi lter)
6 速度モード(狭義のカラードプラ法)とパワーモード
C 血流波形分析の検査手順
1 サンプルボリューム(SV)の調整
2 ドプラアングルの調整
3 ドプラゲインの調整
4 高速フーリエ変換(FFT)波形の調整
5 ドプラスペクトラムのトレース調整,血流波形指標の求め方
D ペルフルブタンマイクロバブル(ソナゾイド)を用いた乳房造影超音波検査
1 第2世代超音波造影剤ソナゾイド
2 検査プロトコル
3 良・悪性の判定基準
4 乳房腫瘤性病変における良・悪性診断能
XI 乳房超音波組織弾性映像法
A 概要
1 組織弾性計測の意義
2 組織弾性映像法の分類
3 Strain Imagingの原理
4 ARFI Imagingの原理
5 Shear Wave Elastographyの原理
B 臨床的な応用
1 つくば弾性スコアによる良・悪性の鑑別
2 ひずみ比(strain ratio)による良・悪性の鑑別
3 手技について
XII 超音波ガイド下インターベンションマニュアル
A 超音波ガイド下穿刺の基本事項
1 超音波診断装置
2 Freehand法とProbe-guided法
3 同一平面法と交差法
4 探触子の消毒
5 ポジショニング
6 術者の条件
7 検査環境,安全対策
B 超音波ガイド下穿刺吸引細胞診[Ultrasoundguided fi ne needle aspiration cytology(FNAC)]
1 適応
2 器具
3 手技
C 超音波ガイド下針生検[Ultrasound-guided core needle biopsy(CNB)]
1 適応
2 器具
3 手技
D 超音波ガイド下吸引式組織生検[Ultrasoundguided vacuum-assisted biopsy(VAB)]
1 適応
2 被検者への説明
3 手技
4 合併症の対処と予防
E 病理医との連携と安全管理
参考 所見判定の再現性に関する検討
用語欧文表記
索引