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絵でみる超音波 改訂第3版
筆頭著者 長井 裕 (著)
ユナイテッド・エンジニアリングNGI研究所所長
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28605-8
電子版発売日 2016年7月11日
ページ数 188
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-26809-2
印刷版発行年月 2012年6月
書籍・雑誌概要
超音波診断装置の使用方法のみならず,超音波の音響的原理や工学的知識を,著者の独創的な図版と,初心者にもわかりやすい記述で解説したテキスト.今改訂では,診断装置の進歩に併せて多くの図版を追加し,記述も充実させた.また,今版より2色刷とし,「赤シート」を透すと表示が変化するようにした.超音波検査技師試験をはじめ,専門医試験の受験用テキストとしても最適.
目次
【内容目次】
I.超音波の基礎
第1章 超音波って…?
1 聞こえる音,聞こえない音
2 波ってなんだ?—波動の意味
3 周波数の違い
4 超音波画像の表示モード
■Aモード
■Bモード
■Mモード
■Dモード
■カラーモード(Flow)
■Dモードとカラーモードの違い
第2章 周波数と分解能,透過力
1 距離分解能
2 方位分解能
3 透過力
4 減衰
第3章 プローブ
1 画像の表示方法とプローブのかたち
■走査方式
■走査形状
2 電子方式
A.リニア走査,コンベックス走査の場合
■電子リニア走査,電子コンベックス走査
B.セクタ走査の場合
■電子セクタ走査
■電子フォーカス
■受信時のフォーカス
C.電子ラジアル走査の場合
3 機械方式
A.セクタ走査の場合
■機械セクタ走査
B.ラジアル走査の場合
■機械ラジアル走査
C.リニア走査,アーク走査の場合
■機械リニア走査
■機械アーク走査
第4章 ドプラ
1 原理
2 FFT
3 カラードプラ
4 カラードプラとパワードプラ
5 表示上の注意点
6 スペクトラム表示とカラー表示
7 クラッタ
第5章 繰り返し周波数
1 繰り返し周波数
■繰り返し周波数を上げる
■繰り返し周波数を下げる
2 繰り返し周波数の考え方
3 プローブ周波数とドプラ
■プローブの周波数を上げる
■プローブの周波数を下げる
■遅い血流
■速い血流
第6章 アーチファクト
1 屈折
2 反射
3 減衰
4 増強
5 多重
6 サイドローブ
7 超音波の広がり
第7章 より良い画像で診断するには
1 表示モニタ
■コントラスト(対比,対照)
■ブライトネス(明るさ,輝き)
2 装置本体
A.コントラスト(ダイナミックレンジ)の設定
B.ゲインの調整
C.STCの調整
D.TGCの調整
E.画像処理機能
■エッジエンハンス機能
■フレーム相関
■ポストプロセス
■ガンマ補正
F.フォーカスポイント(電子)の調整
3 プローブ
A.フォーカスポイント(音響レンズ)の理解
B.音響カップリング
4 画像記録装置
A.プリンタ
B.VTR
C.光磁気ディスク
D.ハードディスク
E.サーバ
5 記録方式
A.JPEG
B.MPEG
C.フォーマット形式
D.DICOM
6 インピーダンス(終端)の設定
第8章 知っていると便利なこと
1 生体内の音速
2 生体内の音の波長
3 探触子の分解能の目安
4 探触子における素子数
5 ピッチとサイドローブ
6 S/N比
7 周波数と強さの表示方法
8 超音波の表現のしかた
9 ハーモニックイメージング
10 超音波造影剤
11 新しい表示方法
II.超音波の理論
第9章 音響工学の基礎
1 音の伝搬
A.速度
2 音速と波長
A.音速
B.生体内換算距離(反射法)
C.波長
3 音波の性質
A.音波
B.超音波の音場
C.指向性
4 周期
A.PRFとPRT
5 音の屈折
A.臨界角
B.固有音響インピーダンス
■固有音響インピーダンスの意味
6 音の反射と透過
A.送信された超音波と反射する超音波
■反射音は仮想音源
■仮想音源とは
■反射強度
B.反射と透過の計算式
■入射角が0°の場合(基本的な場合)
■一般的な場合
C.位相の反転,非反転
第10章 装置の基礎
1 プローブ(探触子)
A.振動子
■材料の種類
B.ダンパー材
C.整合層
D.周辺回路
E.振動子形状の種類
■シングルアレイ
■フェイズドアレイ
■アニュラアレイ
■マトリックスアレイ(二次元配列型探触子)
2 送受信器
A.送受信方法
■送信器
■受信器
■電子走査方式
■機械走査方式
3 デジタル化について
■A/D変換器
■D/A変換器
■デジタル信号
■アナログ信号
■補間処理
■相関処理
■TV信号
■ビデオ信号
■ディスプレイ
4 システム
A.フレームレート
■種類
B.フレームレート決定の要因
■フレームレートの変化要因
C.周期とパルス幅
D.位相の考え方
E.超音波波形の位相と加算
F.フィルタ
第11章 ドプラ装置の原理
1 ドプラ総論(その1)
A.ドプラ効果
B.血流の角度
2 CWドプラ
■特徴
■表示
■原理
3 PWドプラ
■特徴
■表示
■原理
4 HPRF
■特徴
■表示
■原理
■補足
5 カラードプラ
■特徴
■表示
■原理
6 ドプラ総論(その2)
A.流速方向の決定
B.ドプラ装置
C.フーリエ解析とFFT
第12章 超音波で使う計算式
1 基礎計算式
A.dB(デシベル)とは
■対数
■掛け算と足し算
■dBの便利さ
■覚えるデシベル値
B.三角関数
2 応用計算式
A.ドプラの式
B.フェイズドアレイ振動子
■グレーティングローブの出現角度算出式
■フェイズドアレイ振動子の遅延量
第13章 装置の安全性
1 アース
2 電気的安全性
■漏れ電流
3 音響的安全性
A.生体への作用
B.パルス超音波の音響強度の表示
■Ixx xx
■音響強度の変化要因
■測定
■モードによる音響強度の違い
C.FDA510(K)GuideLine
D.音響強度の測定法
E.MI
F.TI
G.ALARA
第14章 計算のテクニック
1 指数
■小数点以下
■指数の分子,分母の位置変更
■計算法
■数式の項の移動
■具体的計算方法
■単位
■単位がある掛け算,割り算
2 対数—logの話
第15章 超音波診断装置でよく使用する単位
1 各単位
■時間と周波数
■速度
2 生体組織の音響特性
3 単位についての参考
索引