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頭頸部の臨床画像診断学 改訂第3版
筆頭著者 尾尻 博也 (著)
東京慈恵会医科大学准教授
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-25545-0
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 1000
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-25829-1
印刷版発行年月 2016年4月
書籍・雑誌概要
「頭頸部の画像診断と臨床の統合を図る」をコンセプトとした定本が、頁数・画像数30%増でより一層充実!!頭頸部の代表的病態について、臨床解剖から治療選択の判断、手術術式に至るまで、膨大な画像情報をもとに詳説。今改訂では画像を大幅に増補し、各章で「治療後画像評価」の項目を追加・充実させ、より実践的な実用書をめざした。また、「頸部食道」の章と「画像診断レポート」の付録を新設。画像診断医のみならず臨床医にとっても必携の一冊。
目次
【主要目次】
1章 眼窩
A 臨床解剖
1 骨解剖
2 眼窩尖部
3 外眼筋
4 筋膜・腱膜および眼窩内組織間隙
5 眼球
6 神経解剖
7 血管解剖
8 涙器
B 撮像プロトコール
1 CT
2 MRI
C 疾患
1 炎症性疾患
2 腫瘍および腫瘍類似疾患
3 その他
2章 鼻副鼻腔
A 臨床解剖
B “normal variant”とその臨床的意義
1 Haller cell(infraorbital ethmoid cell)
2 鼻中隔弯曲・骨棘形成
3 篩骨篩板の骨化不全,低位,非対称性
4 眼窩内側壁(篩骨紙様板)の骨壁欠損
5 含気鈎状突起(uncinate bulla)
6 concha bullosa
7 鼻中隔内蜂巣(intraseptal air cell)
8 含気鶏冠(aerated crista galli)
9 蝶形骨洞と頸動脈の関係:骨壁欠損(dehiscence),洞内隔壁(intrasinus septum)
10 蝶形骨洞の含気と正円孔,翼突管との関係,前床突起の含気と視神経の関係
11 蝶形骨洞の外側進展
12 視神経管頸動脈裂
13 paradoxical turbinate
14 眼窩上篩骨洞蜂巣(supraorbital ethmoid air cell)
15 Onodi cell
C 撮像プロトコール
D 炎症性疾患
1 病態
2 合併症
E 腫瘍および腫瘍類似疾患
1 antrochoanal polyp(Killian’s polyp)
2 若年性血管線維腫(juvenile angiofibroma)
3 内反性乳頭腫(inverted papilloma)
4 扁平上皮癌
5 その他の悪性腫瘍
6 その他の腫瘍,腫瘍類似疾患
F 外科的療法
1 Caldwell-Luc手術(sublabial antrostomy)
2 ESS(endoscopic sinus surgery)
3 上顎切除術(maxillectomy)
4 前頭洞手術
5 頭蓋顔面切除術(craniofacial resection)
3章 上咽頭
A 臨床解剖
1 粘膜・筋層解剖
2 周囲深部組織間隙
3 神経・リンパ経路
B 撮像プロトコール
C 病態
1 炎症性疾患
2 腫瘍および腫瘍類似疾患
3 その他
4章 口腔
A 臨床解剖
1 頬粘膜(buccal mucosa)
2 歯肉(alveolar ridge・gingiva)
3 臼後三角(retromolar trigone)
4 硬口蓋(hard palate)
5 舌可動部(口腔舌;前3分の2)(oral tongue)
6 口腔底(floor of the mouth)
B 画像診断・撮像プロトコール
C 病態
1 炎症性疾患
2 腫瘍および腫瘍類似疾患
5章 中咽頭
A 臨床解剖
1 粘膜解剖および深部組織間隙
2 リンパ組織
B 撮像プロトコール
C 病態
1 炎症性疾患
2 腫瘍および腫瘍類似疾患
6章 喉頭
A 臨床解剖
1 喉頭粘膜面
2 喉頭軟骨および靱帯,間膜
3 喉頭筋
4 粘膜下組織間隙
5 亜区域分類
6 神経支配
7 血管支配
8 リンパ支配
B 画像診断・撮像プロトコール
1 撮像プロトコール
2 組織コントラスト
C 喉頭癌
1 一般的事項
2 軟骨浸潤
3 機能温存手術とその適応・禁忌
4 内視鏡下声帯切除・経口炭酸レーザー治療
5 声門上癌(supraglottic cancer)
6 声門癌(glottic cancer)
7 経声門癌(transglottic cancer)
8 声門下癌(subglottic cancer)
9 リンパ節転移
10 経過観察における検査計画および局所再発の評価
D その他
1 喉頭瘤(laryngocele)および喉頭嚢胞
2 炎症性・感染性疾患
3 喉頭外傷
4 反回神経麻痺
7章 下咽頭
A 臨床解剖
1 亜区域
2 咽頭筋
3 神経支配
4 血管支配
5 リンパ支配
B 画像診断・撮像プロトコール
1 撮像プロトコール
2 組織コントラスト
C 下咽頭癌
1 一般的事項
2 進展様式
3 喉頭軟骨浸潤
4 頸部リンパ節転移
5 治療
6 画像診断と治療計画の統合
7 治療後画像評価
8章 頸部食道
A はじめに
B 解剖
1 下咽頭輪状後部から頸部食道への移行・食道入口部
2 食道の区分
3 食道壁の解剖
4 頸部食道周囲の解剖
C 頸部食道癌
1 臨床的事項
2 画像診断
3 治療
4 経過観察
D 周囲悪性腫瘍の頸部食道への浸潤
9章 頸部リンパ節
A 正常リンパ組織の解剖
B Rouviereによるリンパ節解剖
1 後頭リンパ節(occipital node)
2 乳突部リンパ節(mastoid node)
3 耳下腺リンパ節(parotid node)
4 顎下リンパ節(submandibular/submaxillary node)
5 顔面リンパ節(facial node)
6 オトガイ下リンパ節(submental node)
7 舌あるいは舌下リンパ節(lingual/sublingual node)
8 咽頭後リンパ節(retropharyngeal node)
9 前頸または頸部正中リンパ節(anterior cervical node)
10 側頸リンパ節(lateral cervical node)
C 「レベル」システム
D 「頭頸部癌取扱い規約(第5版)」によるリンパ節分類
E 撮像プロトコール
F 頸部リンパ節転移
1 病理機転
2 臨床的意義
3 頸部郭清術
4 頸部リンパ節転移の画像診断(扁平上皮癌)
5 頸部リンパ節転移画像診断と治療の統合および治療後評価
6 甲状腺癌(乳頭癌)のリンパ節転移
G 悪性リンパ腫リンパ節病変
H 反応性リンパ節・感染性リンパ節病変
1 反応性リンパ節
2 リンパ節炎・(急性)化膿性リンパ節炎(lymphadenitis・suppurative lymphadenitis)
3 猫ひっかき病(cat-scratch disease)
4 結核性リンパ節炎(tuberculous lymphadenitis)
5 その他の頸部リンパ節病変
10章 頸部嚢胞性腫瘤
A 臨床的事項
B 先天性頸部嚢胞性腫瘤
1 甲状舌管嚢胞(正中頸嚢胞,thyroglossal duct cyst)
2 鰓裂嚢胞(branchial cleft cyst)
3 嚢胞性リンパ管腫・血管リンパ管奇形[cystic lymphangioma(hygroma)/vasculolymphatic malformation]
4 皮様嚢腫(dermoid cyst)
5 Tornwaldt脳胞
C リンパ節性嚢胞性腫瘤
1 化膿性リンパ節炎
2 嚢胞性リンパ節転移
3 脂肪濃度の正常リンパ門(hilar fatty metamorphosis)
D 非リンパ節性炎症性嚢胞性腫瘤
1 頸部膿瘍
2 がま腫(ranula)
3 他の貯留嚢胞
E 臓側間隙(非炎症性)嚢胞性腫瘤
1 Zenker憩室
2 咽頭瘤(pharyngocele)
3 喉頭瘤(laryngocele)
F 血管性嚢胞性腫瘤
1 動脈瘤
2 静脈塞栓(血栓性静脈炎)
G その他
11章 側頭骨
A 臨床解剖
1 側頭骨
2 外耳
3 鼓膜
4 中耳(鼓室)
5 内耳
6 内耳道
7 顔面神経(第VII脳神経)
8 耳管(auditory canal,eustachian tube)
B 耳痛(関連痛)
C 撮像プロトコール
D 側頭骨術式
1 乳突洞削開術(mastoidectomy)
2 鼓室形成術(tympanoplasty)
3 人工内耳(cochlear implant)
4 側頭骨手術における重要な正常変異
E 病態
1 先天奇形
2 外耳疾患
3 中耳・乳突洞疾患
4 内耳疾患
5 その他
12章 唾液腺
A 生理・臨床解剖
1 耳下腺(parotid gland)
2 顎下腺(submandibular gland)
3 舌下腺(sublingual gland)
4 小唾液腺(minor salivary gland)
B 撮像プロトコール
C 代表的術式
1 耳下腺浅葉切除術(parotid superficial lobecto my)
2 耳下腺全摘出術(total parotidectomy):deep lateral lobectomy
3 根治的耳下腺切除術(radical parotidectomy)
4 顎下腺切除術(submandibular gland excision)
D 病態
1 炎症性疾患:唾液腺炎(sialadenitis/sialoadenitis)
2 腫瘍および腫瘍類似疾患
3 その他
13章 頭蓋顔面・頸部外傷
A 頭蓋顔面骨折
1 眼窩吹き抜け骨折(blow-out fracture)
2 鼻骨骨折(nasal bone fracture)
3 顔面中央部骨折
4 下顎骨骨折
B 穿通性咽頭損傷
C 頸部外傷
1 頸部鈍的外傷
2 頸部穿通性外傷
14章 神経周囲進展
A 総論
1 定義
2 脳神経
3 原発部位
4 病変の組織型
5 進展様式
6 臨床的事項
7 画像診断
B 各論
1 三叉神経(CN5:trigeminal nerve)
2 顔面神経(CN7:facial nerve)
3 三叉神経(CN5)と顔面神経(CN7)との末梢枝の吻合(communication)
4 その他の脳神経の神経周囲進展病変
5 neurotropic lymphoma
6 IgG4関連疾患
15章 その他
1 予後因子としての腫瘍容積
2 頸動脈浸潤(carotid invasion)
3 皮弁辺縁再発(flap margin recurrence)
付録1 画像診断レポート
1 鼻副鼻腔
2 上咽頭
3 口腔
4 中咽頭
5 喉頭
6 下咽頭
7 側頭骨
8 唾液腺
9 その他
付録2 頭頸部の正常画像解剖アトラス
A 眼窩・鼻副鼻腔(CT)
(1)冠状断像(骨条件表示)
(2)冠状断像(軟部濃度表示)
(3)横断像(骨条件表示)
(4)横断像(軟部濃度表示)
B 上咽頭MRI(T2W1)
(1)横断像
(2)冠状断像
C 中咽頭・口腔
(1)造影CT横断像
(2)MR(I T2W1)横断像
(3)MR(I T2W1)冠状断像
D 喉頭・下咽頭
(1)造影CT横断像
E 側頭骨
(1)(左)側頭骨高分解能CT横断像
(2)(左)側頭骨高分解能CT冠状断像
(3)(右)側頭骨MRI true-FISP横断像
索引