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絵でひも解く脳と神経
ケアがわかる病態生理のエッセンス
筆頭著者 久松 正樹 (著)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-21357-3
電子版発売日 2024年6月24日
ページ数 216
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-22967-3
印刷版発行年月 2024年6月
書籍・雑誌概要
むずかしくて目に見えない脳と神経のメカニズムと病態をわかりやすい絵と画像で丁寧に解説.脳・神経にかかわる症例について,多くのセミナー講師経験で培った著者のわかりやすい語り口(語呂合わせ等)そのままに,新人ナースと先輩ナースの会話形式で楽しく読み解きながら,現場で役立つアセスメントやケアを紹介する.セミナーでよく寄せられる質問に基づき内容を構成.みんなが知りたい脳・神経の疑問に答える1冊.
目次
【内容目次】
第1章 脳・神経の第一歩は意識のみかた
JCS・GCSを使いこなすために言葉を正確にとらえよう
JCSとGCS,どちらを使うとよいの?
感覚の入力─刺激が覚醒にとって大事なワケ
第2章 手の動きがわるい? 運動機能と麻痺のみかた
麻痺の正確なみかたを知っておく
他にもある麻痺をみる方法
なぜいろいろな麻痺があるか─運動を伝える専用道路「錐体路」とは何か?
一次運動野から放線冠までの道のり
放線冠から先はどうなっているか
弛緩性麻痺と痙性麻痺,なぜ起きる?
第3章 突然痙攣を起こした
痙攣時の眼の動きをしっかり観察しよう!
痙攣は神経の異常な興奮によって起こる
眼の偏位も神経の異常な興奮によって起こる
「てんかん」という病気,「痙攣」という症状
てんかん発作の種類
抗てんかん薬─医師は何を見て処方している?
第4章 だれも教えてくれない眼球の動き 共同偏視はなぜ起こるのか?
まずは眼の神経路を覚えよう!
もう少し詳しい眼の動き
対光反射は脳幹での異常をつかむ重要な所見
瞳孔不同(アニソコリア)がある……緊急事態じゃないの?
瞳孔の大きさはどのようにして決まるか
第5章 めまいのみかた
めまいを訴えたら3つ考える
BPPV(良性発作性頭位めまい症)
「中枢性」のめまい
注視のメカニズム
片葉小節葉(前庭小脳)の役割
第6章 髄液の検査データを読み解くための基本
髄液のデータは細胞数と蛋白量をみる
頭蓋内圧で水頭症がないかを確かめる
髄液採取後は低髄圧に注意が必要
第7章 排泄ケアは看護の基本 いま一度確認したい蓄尿・排尿のメカニズム
膀胱の筋肉(排尿筋)を収縮させる副交感神経,尿道括約筋を収縮させる交感神経
自律神経の連携を支える視床下部と網様体
神経因性膀胱は蓄尿障害と排出障害で考える
第8章 脳梗塞を理解する 血液をさらさらにする薬も押さえよう
抗血小板薬─SAPTとDAPTって一体何?
血液が固まる機序がわかると,薬の種類もわかる
抗凝固薬と抗血小板薬との違い
脳にとって血圧は高いほうがよいの? 低いほうがよいの?
第9章 視床出血をどうみて,どう対応する?
視床って何? 視床出血をみたらどうする?
視床出血の画像を見たら何を見る? 何を考える?
視床出血の眼の動き─内下方偏視のみかた
視床と発熱
第10章 ドレーンのしくみと管理のしかた
ドレーンの種類と目的
脳外科のドレーンは独特─理解するカギは「サイフォンの原理」
くも膜下出血術後のドレーン管理
第11章 高次脳機能障害の患者が見ている世界
高次脳機能障害って何?
右脳は左脳より広い空間を認識する
半側空間無視の患者さんが見ている世界
無数に存在する高次脳機能障害患者の看護─基本の考え方をしっかり学ぶ
第12章 脳の画像って看護師も覚えたほうがよいの?
血液データをいつも確認しているのであれば脳の画像だって一緒
脳画像は,臨床で必要な5枚から覚える
索引