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愛玩動物看護師必携テキスト
筆頭著者 藤村 響男 (編集責任)
ヤマザキ動物看護専門職短期大学動物トータルケア学科 教授・北里大学 客員教授
その他の著者等 筏井宏実・渡辺隆之・戸澤あきつ・藤倉大輔・小倉匡俊・橋本統・亀島聡・寺島涼太・田島一樹・北野泰佑・深沢英恵・西村亮・永野昌志・木村祐哉・黒瀬陽平・伊藤直之・田村勇人・川口博明・武田一貴・山脇英之・臼井達哉・大谷紘資・向田昌司・岡田宗善・田邊太志・草木迫浩大・柏本孝茂・岡村雅史・米澤智洋・和田成一・石野寛和・前田賢一・的場美芳子・髙木美妃・小林元郎・小嶋篤史・田向健一・松浦晶央・佐伯潤
Gakken
電子版ISBN 978-4-05-988598-6
電子版発売日 2023年6月8日
ページ数 800
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7809-1467-2
印刷版発行年月 2022年12月
書籍・雑誌概要
愛玩動物看護師受験に必要な情報を全て網羅!
受験に必要な情報が全て集約されたこの一冊で,資格取得を目指す人が知識を整理できる.
1000点以上のイラストを収載し,受験時のみならず,合格後も使える必携テキスト,
国家試験出題基準対照表付き.
目次
編集・執筆者一覧
はじめに
1編 基礎動物学
第1章 生命倫理・動物福祉
1 生命倫理の概念
1.生命倫理の考え方
2.生命倫理と獣医療との関わり
2 動物福祉の概念
1.動物福祉の考え方
2.5つの自由
3.世界と日本における近代および現代の動物愛護運動
4.「動物の権利」,「動物福祉」思想や課題
5.動物福祉の生理学的指標および行動的指標による評価法
6.安楽死の考え方
3 愛玩動物の福祉
1.愛玩動物の適正飼養と福祉上の問題
2.国内外の動物保護活動の現状と課題
3.飼養放棄や殺処分問題,対策
4.動物のみだりな殺傷・虐待(積極的な虐待とネグレクト)の現状,対策を理解する
5.飼養動物の災害時の対応
4 産業動物の福祉
1.産業動物における福祉上の問題
2.国際的な福祉基準と福祉を向上させるための方法
5 実験動物の福祉
1.実験動物における福祉上の問題
2.3Rの概念と具体的方法
3.実験動物における「5つの自由」
6 展示動物の福祉
1.展示動物における福祉上の問題
2.展示動物に対する環境エンリッチメントの種類と内容
第2章 動物形態機能学
1 生命のすがた
1.細胞の構造
2.DNAのはたらき
3.上皮組織,腺組織,支持組織,筋組織,神経組織
4.器官の成り立ちと維持,調整システム
2 循環器とその調節
1.心臓の構造と機能
2.心筋細胞の電気生理学的変化と心筋の刺激伝導系
3.心電図波形の読み方と心音の聴取
4.心臓機能の調節機構
5.血管の種類と構造,機能
6.血圧の調節機構
3 呼吸器とその調節
1.呼吸器の構造
2.肺の換気機構
3.肺のガス交換
4.血液による呼吸ガスの運搬
5.呼吸運動の調節機構
4 消化器と栄養代謝
1.消化管の構造と機能
2.消化腺の構造と機能
3.栄養素の消化と吸収
4.栄養素の代謝
5 内分泌とホルモン
1.内分泌の定義
2.ホルモンの性質,機能,生成,分泌,フィードバック調節
3.主な内分泌臓器の構造と機能
4.主なホルモンの作用と標的器官
6 泌尿器と体液調節
1.腎臓とネフロンの構造と機能
2.腎クリアランスの意味,腎血漿流量および糸球体濾過量の調節機構
3.尿細管における再吸収と分泌,集合管における尿濃縮
4.体液の分布と区分,調節機構
5.電解質バランス(調整)
6.酸塩基平衡
7 脳と神経
1.ニューロンの構成と活動電位,シナプス伝達
2.中枢神経系(脳)の構造と機能
3.中枢神経系(脊髄)の構造と機能
4.体性神経系の構成と機能
5.自律神経系の構成と機能
8 運動器
1.骨格の構成
2.骨の形状と構造
3.関節の構造とはたらき
4.骨格筋の構造と収縮機構
5.主な骨格筋の名称と機能
9 血液と造血器
1.血球成分と血漿成分
2.赤血球の構造と機能
3.白血球の構造と機能
4.血小板と血液凝固,線溶系
10 皮膚と感覚器
1.皮膚の構造と機能
2.皮膚の付属器官
3.体性感覚(皮膚感覚)
4.特殊感覚(視覚,聴覚,平衡感覚,嗅覚,味覚)
第3章 動物繁殖学
1 動物の生殖器の形態と機能
1.生殖器(雌・雄)の基本構造
2.主要な性ホルモンと産生部位および標的器官
3.雄の繁殖生理
4.雌の繁殖生理
2 性周期と交配
1.性成熟と発情徴候
2.排卵(自然排卵・交尾排卵)の仕組み
3.性周期と腟細胞スメアの関係
4.交配適期の決定法
3 妊娠と分娩
1.着床・発生・妊娠・胎子の発育
2.妊娠期間・偽妊娠
3.分娩と助産,帝王切開
4.去勢・不妊手術
5.人工授精
4 新生子管理
1.新生子のための飼養環境
2.初乳の意義と哺乳
3.新生子の発育過程
5 遺伝学概論
1.遺伝のメカニズム
2.さまざまな遺伝様式(顕性・潜性,伴性遺伝など)
3.遺伝性疾患,発生異常
第4章 動物行動学
1 動物行動学の基礎
1.ティンバーゲンの4つの問い
2.自然選択と家畜化
3.動機づけモデル
4.脳の局在と神経伝達物質
2 維持行動
1.維持行動とは
2.摂取行動
3.排泄行動
4.護身行動
5.身づくろい行動
3 発達過程と社会行動
1.発達ステージごとの行動の特徴
2.生殖行動
3.社会行動
4 学習理論
1.刺激-反応理論
2.古典的条件づけ
3.オペラント条件づけ
4.反応形成と逐次接近法
5 問題行動と行動治療
1.問題行動の定義と要因
2.行動診療の進め方
3.行動修正法
4.薬物療法・外科療法(行動修正法の補助)
5.攻撃行動
6.恐怖症・不安障害
7.不適切な排泄
8.高齢性認知機能不全(いわゆる認知症)
第5章 動物栄養学
1 基礎栄養
1.五大栄養素
2.栄養要求の種差
3.食性・嗜好性・摂食行動
4.健康維持における食栄養のもつ意味
5.栄養素の不足,過剰症
2 栄養要求量
1.エネルギー要求量の意味と計算法
2.栄養基準(AAFCO,NRCなど)
3.ライフステージ(成長期,維持期,妊娠期,授乳期,老齢期)ごとの栄養管理
3 フードと栄養指導
1.ペットフードの種類,分類
2.飼い主に説明するためのペットフードのラベル表示理解
3.飼い主への指導(中毒・有害な食べ物について)
4.栄養状態の評価法(BCS,体脂肪測定など)
5.肥満の弊害と減量プログラム作成法
4 疾患と栄養
1.疾患と食事療法
2.療法食の特徴や効果を理解し,飼い主に説明
5 強制給餌と経管・静脈栄養法
1.栄養療法の必要性と開始すべき指標
2.栄養療法の種類と注意点
第6章 比較動物学
1 動物の種類および特性
1.愛玩動物,産業動物,実験動物,展示動物等の飼養動物と野生動物の歴史,社会的位置づけおよび特徴
2 産業動物
1.家畜(ウマ・ウシ・ブタ・ヒツジ・ヤギ・ニワトリ)の歴史と品種,特徴
2.各家畜の食性,歯列と消化器の形態と機能
3.各家畜の性周期と繁殖生理
4.各家畜の飼養施設と飼養方法と栄養管理
3 実験動物
1.動物実験の目的,意義
2.代表的な実験動物の飼養管理,繁殖(育種)法
3.遺伝的統御,微生物的統御,環境制御
4.疾患モデル動物
4 野生動物
1.野生動物の分類と生物多様性
2.鳥獣害の現状と保全の意義
3.絶滅危惧種の定義と含まれる動物,原因,保全方法
4.外来生物の定義,在来生態系に及ぼす影響,対策
5 展示動物
1.展示動物の意義と動物園等の役割
2.動物園等における個体・群管理,行動管理
3.動物園等の施設管理
第7章 動物看護関連法規
1 法学総論
1.法の体系
2.獣医療に関連する法規と愛玩動物看護師の関わり
2 愛玩動物看護師法
1.愛玩動物看護師法の目的・定義など(免許,試験,業務,罰則を含む)
3 獣医療関連行政法規
1.獣医師法の概要
2.獣医療法の概要
4 公衆衛生行政法規
1.感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の概要
2.狂犬病予防法の概要
5 薬事行政法規
1.医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)の概要
2.麻薬及び向精神薬取締法の概要
3.毒物及び劇物取締法の概要
第8章 動物愛護・適正飼養関連法規
1 愛護・適正飼養の基本となる概念
1.愛護・適正飼養に関連する法規と愛玩動物看護師の関わり
2 愛護・適正飼養関連行政法規
1.動物の愛護及び管理に関する法律の概要
2.愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律の概要
3 社会福祉行政・環境衛生法規
1.身体障害者補助犬法についての概要
2.廃棄物の処理及び清掃に関する法律の概要
3.化製場等に関する法律の概要
4 野生動物などに関する法律および条約
1.生物多様性の概要
2.特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律の概要
3.絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約の概要
4.絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の概要
5.鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の概要
6.特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約の概要
7.自然公園法における野生動植物保護に関する制度
8.文化財保護法における飼育動物や野生生物の保護に関する制度
2編 基礎動物看護学
第1章 動物看護学概論
1 動物看護の基本となる概念
1.動物看護の目的,概念
2.獣医療と動物看護の歴史
3.動物看護者の倫理綱領
4.動物にとっての健康,福祉,QOL
5.動物病院における愛玩動物看護師の役割
2 動物看護の提供体制
1.社会における動物病院の役割とワンヘルス
2.一次診療と二次診療,緊急獣医療の役割と連携
3.インフォームド・コンセント(IC),セカンド・オピニオン,守秘義務
4.診療簿(カルテ)と動物看護記録の作成,保存期間
5.職場における労働安全衛生,危険の防止,対処法
3 愛玩動物看護師の社会的立場
1.愛玩動物看護師の職能団体
2.愛玩動物看護師の資格制度と業務団体,資格認定機構
3.愛玩動物看護師に関するその他の代表的組織・団体
4.国際的な動物看護師の業務や資格制度の違い
第2章 動物病理学
1 動物病理学の基礎
1.病理解剖と病理組織学的検査の目的,意義
2.動物組織標本の作製法
3.病理組織学的検査の実施手順
2 細胞や組織に生じる変化
1.変性と物質沈着
2.壊死とアポトーシス
3.細胞増殖のメカニズム,再生と化生
4.過形成と肥大
5.低形成と萎縮
3 循環障害
1.充血とうっ血
2.出血の原因と病態
3.血栓の成因
4.虚血と梗塞
5.水腫と浮腫
6.ショックの原因と分類,病態
7.播種性血管内凝固症候群(DIC)の病態
4 炎症
1.炎症の定義と5大主徴
2.炎症の分類と原因と特徴
3.炎症に関与する細胞と化学伝達物質
4.炎症の経過と治癒
5 腫瘍
1.腫瘍の定義と分類
2.腫瘍の原因と発生機序
3.腫瘍と宿主の関係
4.腫瘍の転移と進行
6 先天異常
1.遺伝子・染色体異常
2.発生異常と奇形
第3章 動物薬理学
1 動物薬理学の基礎
1.獣医臨床における薬物治療の概念と目的
2.薬理作用とその発現機構
3.薬物動態(吸収,分布,代謝,排泄)と半減期,耐性
4.薬物間相互作用
5.副作用と中毒
2 愛玩動物看護師による薬物の取扱い
1.獣医師による投薬量計算
2.各種投薬法
3.薬物の適切な管理方法
3 神経系に作用する薬物
1.全身麻酔薬と局所麻酔薬
2.鎮痛薬
3.運動神経系に作用する薬
4.鎮静薬と抗けいれん薬
5.問題行動の治療に用いられる薬
4 呼吸器系に作用する薬物
1.呼吸器系に作用する主な薬物
2.呼吸興奮薬(respiratory stimulants)
3.鎮咳薬(antitussives)
4.気管支拡張薬(bronchodilators)
5 循環器・泌尿器に作用する薬物
1.血管拡張薬(降圧薬
2.心不全治療薬(強心薬)
3.抗不整脈薬
4.利尿薬
6 消化器に作用する薬物
1.制吐薬
2.制酸薬と胃粘膜保護薬
3.消化管運動調節薬
4.止瀉薬
5.瀉下薬
7 オータコイド,代謝・内分泌系の薬物
1.代表的なオータコイド
2.糖尿病治療薬
3.甲状腺ホルモン製剤
4.ステロイドホルモン製剤
8 血液・免疫系に作用する薬物
1.抗貧血薬
2.血液凝固阻害薬
3.血液凝固促進薬(止血薬)
4.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
5.免疫抑制薬
9 感染症の治療,予防に用いられる薬物
1.抗菌薬
2.抗真菌薬
3.駆虫薬
4.殺虫薬
5.消毒薬
10 悪性腫瘍の治療に用いられる薬物
1.抗悪性腫瘍薬とは
第4章 動物感染症学
1 微生物の分類と特徴
1.細菌の分類
2.ウイルスの分類
3.真菌の分類
2 微生物検査
1.検体採取と取扱い
2.微生物染色法,顕微鏡による観察法
3.微生物培養法
4.抗原検出法,抗体検出法,遺伝子検出法
5.薬剤感受性試験
3 寄生虫の分類と特徴
1.寄生虫,原虫の分類と特徴
2.蠕虫(吸虫,条虫,線虫)の分類,形態,生活環および病原性
3.節足動物の分類,形態,生活環および病原性
4.駆虫薬や駆除剤の使用法
5.寄生虫疾患の検査,診断法
4 動物感染症
1.病原体の感染経路と伝播様式
2.感染症の成立要因
3.主な感染症
4.消毒,滅菌法
5.院内感染の予防対策
5 免疫学の基礎と応用
1.免疫担当細胞とその役割
2.自然免疫と獲得免疫
3.液性免疫と細胞性免疫
4.アレルギーと自己免疫疾患
5.ワクチンの原理と種類・接種プログラム
5章 公衆衛生学
1 公衆衛生の概要
1.公衆衛生の目的
2.公衆衛生行政
3.国民衛生の動向
4.One Healthと獣医療の関係
2 疫学と疾病予防
1.感染の成立
2.疾病・健康障害の発生要因
3.疫学調査法
4.予防疫学
5.人獣共通感染症とその対策
6.狂犬病予防
3 環境衛生
1.環境衛生について,歴史,背景,現在の問題点
2.化学物質によってもたらされる健康障害
3.放射線による汚染と障害
4.衛生動物による人や動物への被害と対策
5.動物の咬傷による人への健康障害
6.廃棄物の取扱い
4 食品衛生
1.食品衛生と食中毒
2.動物性食品の衛生
3.食品衛生管理手法
3編 臨床動物看護学
第1章 動物内科看護学
1 健康の保持・増進と診療補助に必要な技術
1.健康診断の内容と目的
2.診察における愛玩動物看護師の役割
3.保定の基本的な原理,目的,方法
4.身体検査・アセスメント項目
2 検査・処置に必要な技術
1.注射器の取扱いおよび管理方法
2.採血の目的と方法
3.採尿の目的と方法
4.穿刺と吸引
5.各種カテーテル挿入
6.酸素吸入
7.マイクロチップの挿入
3 投薬に関わる技術
1.薬の処方
2.内服薬の使用法
3.薬剤の注射法
4.外用薬の使用法,薬浴の実施法
4 輸液に関わる技術
1.輸液の適応
2.輸液計画
3.各種輸液剤の特性や適応
4.輸液中のモニタリング
5 輸血に関わる技術
1.輸血の適応とリスク
2.輸血計画
3.クロスマッチ試験と血液型
4.各種輸血製剤の適応や特性
5.輸血に関わる手技
6.輸血による副反応
6 心電図と血圧に関わる技術
1.心電図検査の目的
2.心電図検査の実施方法
3.血圧測定の目的
7 X線検査とCT/MRIに関わる技術
1.X線検査の目的と意義
2.X線検査の実施方法と撮影体位
3.フィルム現像とCR・DR
4.造影検査と透視検査
5.放射線防護
6.CTとMRI検査
8 超音波検査に関わる技術
1.超音波検査の目的,画像描出の原理,検査装置の構成
2.超音波の画像モード(Bモード,Mモード,ドプラ法)
9 内視鏡検査に関わる技術
1.内視鏡検査の目的と意義
2.内視鏡検査の実施
3.スコープの洗浄・消毒法
10 神経学的検査に関わる技術
1.姿勢反射と脊髄反射
2.脳神経の検査法
3.神経学的検査の評価記録法
11 眼科検査に関わる技術
1.シルマー試験,フルオレセイン試験の方法と意義
2.眼圧測定の方法と意義
3.眼底検査の方法と意義
4.スリットランプ検査
12 皮膚と耳の検査に関わる技術
1.皮膚病変の観察と記録法
2.皮膚掻爬試験,スタンプ検査,被毛検査,皮膚生検
3.外耳道の検査方法と意義
第2章 動物外科看護学
1 外傷,創傷管理
1.創傷の種類と治癒過程と管理方法
2.ドレーンの装着と管理法
3.止血法
4.骨折・脱臼の管理
2 術前準備
1.術前手続や術前検査
2.手術準備(手洗い,スクラブの着用,術衣の着用~介助)
3.滅菌法
4.術野の消毒
5.手洗い,手術着・手袋の着用法
3 麻酔
1.麻酔処置時における愛玩動物看護師の役割
2.麻酔リスクの評価
3.注射麻酔(局所麻酔を含む)の手技
4.吸入麻酔の手技
5.導入時,覚醒時のリスクと対処法
6.麻酔の監視方法,意義
4 術中補助
1.代表的な手術器具の名称と使用法
2.代表的な縫合材(縫合針,縫合糸)の分類と使用法
3.代表的な歯科器具の名称と使用法
4.直接補助(手袋着用下での補助)の内容
5.間接補助(手術回りの補助)の内容
5 術後管理
1.麻酔覚醒後の動物のモニタリング
2.疼痛管理の意義と方法
3.包帯法について
4.褥瘡
6 救急救命
1.エマージェンシーの原因と病態
2.一次救命処置(BLS)と二次救命処置(ALS)
3.心肺蘇生の方法
7 動物理学療法
1.動物理学療法の目的と意義
2.代表的な理学療法の原理と手技
第3章 動物臨床看護学総論
1 動物看護過程の展開
1.動物看護過程の目的や意義
2.動物看護過程の各ステップと方法
3.アセスメント
4.事例ごとの個別性,情報の整理と解釈
5.問題の明確化と動物看護計画の立案
6.動物看護過程の実施と評価
2 診療記録
1.診療録(カルテ)の作成方法
2.動物看護記録の目的や書式,事例に応じた作成法
3 動物看護業務
1.チーム獣医療における愛玩動物看護師の役割
2.ケアの標準化(クリニカルパス)
3.事故管理・防止システム
4.若齢動物看護の特徴
5.老齢動物看護の特徴や褥瘡
6.家庭での継続看護を視野に入れた退院計画・指導
4 ターミナルケア
1.終末期の看護のあり方
2.安楽死
3.エンゼルケア
第4章 動物臨床看護学各論
1 徴候や疾患の理解と対処
1.代表的な徴候や病態,疾患
2.徴候の評価と記録法
2 代表的な徴候
1.全身徴候
2.特異的徴候
3.特異的病態
3 代表的な疾患
1.循環器疾患
2.呼吸器疾患
3.消化器・栄養代謝性疾患
4.腎・泌尿器疾患
5.内分泌疾患
6.生殖器疾患
7.整形外科疾患
8.皮膚疾患
9.神経疾患
10.眼疾患
11.造血器・免疫介在性疾患
12.緊急疾患
4 担がん動物の看護
1.がんとは
2.腫瘍の進行
3.腫瘍の診断
4.がんの治療
5 担がん動物のケア
1.ケアの重要性
2.栄養管理
3.終末期の疼痛管理
4.創面の管理
5.安楽死
第5章 動物臨床検査学
1 臨床検査の基礎
1.臨床検査における愛玩動物看護師の役割
2.基準値,感度,特異度,精度管理
3.検体採取法
2 血液検査
1.血液検査の手技と分離法
2.血液塗抹標本の作製および観察法
3.ヘマトクリット値,自動血球計数機,網状赤血球の検査
4.凝固検査の目的と意義
5.血液化学検査の目的と意義
6.血液ガス検査の目的と意義
7.免疫学的検査の目的と意義
3 尿検査
1.検査の方法と尿の性状
2.尿沈渣鏡検
4 糞便検査
1.一般性状の検査
2.検出法
5 細胞診と病理組織検査
1.細胞診の目的と方法
2.病理組織検査の目的と方法
6 遺伝子検査
1.遺伝子検査の目的と方法
第6章 動物医療コミュニケーション
1 院内コミュニケーション
1.コミュニケーションの理論
2.非言語コミュニケーションと傾聴
2 クライアントエデュケーション
1.飼い主教育の意義と目標
2.適正飼養の方法教育
3.在宅看護に向けた教育
4.インフォームド・コンセント
5.パターナリズムとコンプライアンス
3 院内業務
1.診察の受付
2.事前問診
3.会計
4.電話対応
5.業者対応
6.情報共有のあり方
7.トラブルの対応
4編 愛護・適正飼養学
第1章 愛玩動物学
1 歴史と品種
1.イヌの歴史と代表的な品種,その活用や被毛の手入れ(品種に適したグルーミングなど)
2.ネコの歴史と代表的な品種,その活用や被毛の手入れ(品種に適したグルーミングなど)
3.代表的なエキゾチックアニマルの種類と特徴,生態
4.血統と血統書
2 使役動物
1.使役動物(イヌ,その他の動物)の歴史と福祉
2.補助犬(盲導犬,聴導犬,介助犬)の歴史と現状
3.補助犬(盲導犬,聴導犬,介助犬)の役割と育成,適性
4.その他の使役犬(災害救助犬,警察犬,麻薬探知犬,検疫探知犬など)の種類と特徴および現状
3 愛玩動物の飼養管理
1.イヌの適切な飼養管理方法
2.ネコの適切な飼養管理方法
3.愛玩鳥の適切な飼養管理方法(飼養環境,体調管理など)
4.代表的なエキゾチックアニマル(ウサギ,ハムスターなど)の適切な飼養管理方法(飼養上の特徴,飼養環境,体調管理など)
4 動物の基本的な取扱い
1.動物を安全に散歩・運動・ふれあいさせることの意義
2.基本的グルーミング(シャンプー,ブラッシング,耳掃除,爪切り,肛門嚢処置,口腔内衛生管理など)の目的・方法
3.適切な飼養環境やストレスの緩和方法
第2章 人と動物の関係学
1 人間と動物の関わり
1.動物の飼養・利用の歴史
2.欧米と日本の動物観,動物との関わりの相違
3.動物の飼養と利用の現状
2 人間の福祉と愛玩動物の関わり
1.動物虐待と対人暴力の連動性に関する基礎知識
2.多頭飼育崩壊(アニマル・ホーディング)
3.愛玩動物が子供や高齢者に与える恩恵および人間の加齢に伴って飼養困難になるさまざまな事情
3 動物介在活動・動物介在療法・動物介在教育
1.動物との接触が人間に与える身体的・心理的影響
2.動物介在療法,動物介在教育,動物介在活動の内容と目的
3.動物介在療法,動物介在教育,動物介在活動に使用される動物の公衆衛生学的適性,行動学的適性
4.動物介在療法,動物介在教育と動物介在活動に対する動物病院や愛玩動物看護師の関わり
5.学校飼育動物の目的や実態,愛玩動物看護師の関わり
第3章 適正飼養指導論
1 愛玩動物の飼養
1.愛玩動物の適正飼養の目的と概念
2.愛玩動物適正飼養の現状
3.愛玩動物の飼養によって人が受ける影響と問題点
4.愛玩動物の飼養のニーズや目的
5.ペットロス・グリーフケアの概要と飼い主の心情への理解および必要な支援
2 適正飼養の推進
1.適正飼養に関する支援の目的と活動
2.動物取扱業者における適正飼養
3.愛玩動物の過剰繁殖の問題とその対策
4.問題行動予防のための適切な飼養方法としつけ,飼い主に指導すべき事項や方法
3 災害危機管理と支援
1.災害時の同行避難の重要性
2.愛玩動物とその飼い主の災害への備え
3.災害獣医療の概要
4.平常時と災害時における愛玩動物看護師の役割
4 動物愛護管理行政
1.公衆衛生業務における愛玩動物看護師の役割
2.動物愛護週間の役割と実施状況
3.イヌ・ネコの引取りおよび負傷動物などの収容ならびに処分の状況
4.動物による事故の内容と報告状況
5.動物愛護管理センターの活動
6.動物愛護推進員・協議会の役割
7.動物取扱責任者の選任条件と役割
第4章 動物生活環境学
1 飼養環境整備
1.人とペットのための飼養環境整備
2.ペット共生住宅の現状と環境整備・管理の方法
2 ペットツーリズム関連施設,ドッグラン
1.ペットツーリズムの現状と実際
2.ペット同伴宿泊ホテルの環境整備・管理
3.ドッグランの環境整備・管理
4.ペット関連のイベント活動の企画運営や地域振興
3 保護収容施設
1.動物シェルターや災害時の避難施設の環境整備・管理の方法とシェルターメディシン
2.動物愛護管理センターの役割,施設の概要,普及啓発活動
4 ペットへの教育・訓練施設
1.動物の社会化トレーニングの意義と必要性
2.動物の社会化トレーニングの方法と施設など
5 動物介在教育施設
1.学校飼育動物
2.学校飼育動物の施設の環境整備・管理の方法
6 ペット飼育のマナー・事故やケガなどのリスクへの対応
1.飼育マナーの必要性や目的
2.飼育マナーの歴史
3.地域における飼育マナーの違い
4.地方自治体において定められている飼育マナーに関する各種の条例
5.愛玩動物の種類別に必要とされている飼育マナー
6.ペット保険の仕組みと実態
第5章 ペット関連産業論
1 ペット関連産業における職業倫理
1.責任と社会的役割(職業倫理)
2.商取引における関連法規の概要
3.動物の愛護及び管理に関する法律に基づく事前説明の意義や必要性,実施方法
2 ペットの飼養実態と市場規模
1.ペットの飼養実態およびペット関連産業の概要・市場規模
3 各ペット関連産業の現状と課題
1.ペットフード,ペット用品,ペット関連サービスの現状と課題
4 動物取扱業
1.動物取扱業制度の概要
2.動物取扱責任者として業務実施のために必要な実践的知識と動物の取扱方法や衛生管理に係る手法
付録
愛玩動物看護師国家試験出題基準(2022年4月)対照表
愛玩動物看護師法
索引