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腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術マスターガイド
筆頭著者 古森 公浩 (編集)
名古屋大学大学院教授
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98155-6
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 198
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-31551-1
印刷版発行年月 2011年4月
書籍・雑誌概要
近年,腹部大動脈瘤治療の新たな選択肢としてステントグラフト内挿術が普及しつつあり日本でも市販のデバイスが登場し施行例が急増している.本書は第一線の血管外科および放射線科専門医が豊富な写真とシェーマを多用し,各手技のノウハウや注意点を実践に即して解説.本治療法の実施医やこれから取り組みたいと考える医師必携のガイドブック.
目次
第I章 腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の実施基準と日本の現状
1 ステントグラフトの導入とlearning curve
2 実施基準作成の経緯
3 実施基準管理委員会
4 実施基準管理委員会による審査
5 追跡調査結果から見た日本の現状
第II章 腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の歴史と欧米の治療成績
1 腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の歴史
2 腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の欧米の治療成績
第III章 術前の準備
1 血管撮影装置
2 機器・器材
3 手技の手順書
4 放射線被曝の防護用具
第IV章 基本手技と必要な血管内治療カテーテル
1 両側総大腿動脈の露出
2 穿刺・シース挿入
3 ガイドワイヤーの挿入
4 大動脈造影
5 カテーテルの種類と特徴
6 バルーン
第V章 デバイスと手技の実際
1.Zenith Flex
1 特 徴
2 適 応
3 ケースプランニング
4 留置の実際
5 ピットフォールとその対策
2.Excluder
1 特 徴
2 適 応
3 ケースプランニング
4 留置の実際
5 ディプロイメント法の工夫
3.Powerlink
1 特 徴
2 適 応
3 ケースプランニング
4 留置の実際
5 ピットフォールとその対策
第VI章 術中術後の追加手技
1.内腸骨動脈塞栓術
1 塞栓の時期
2 塞栓のストラテジー
3 塞栓術の実際
4 合併症
2.内腸骨動脈再建術
1 血行再建術の種類
3.PTA
1 PTAの実際
2 ステント留置術の実際
3 後拡張
4.Tug of wire法
1 Tug of wire法の実際
5.脚カニュレーションと腎動脈カニュレーション
1 脚カニュレーション
2 腎動脈カニュレーション
6.術直後エンドリークの治療
1 エンドリークの診断
2 エンドリークの治療
7.コンバーター挿入とF-Fバイパス術
1 腹部大動脈瘤,閉塞性動脈硬化症,後腹膜線維症合併症例
2 感染性腹部大動脈瘤
3 左総腸骨動脈瘤
第VII章 術後の経過観察と合併症の治療
1.遠隔期経過観察
1 経過観察方法
2 経過観察のポイント
3 注意点
2.合併症の治療
1 遠隔期エンドリークに対する治療
2 ステントグラフトの移動に対する治療
3 ステントグラフト閉塞に対する治療
第VIII章 ステントグラフト内挿術の将来展望と課題
1.胸腹部大動脈瘤に対する枝付きステントグラフト治療の手技と成績
1 手術手技
2 症例提示
3 治療成績
2.Debranchingの手技と成績
1 日本におけるステントグラフト治療の歴史と現状
2 デバイスの進歩と現状
3 腹部および胸腹部大動脈瘤に対するハイブリッドステントグラフト手術
第IX章 症例提示
1.Zenithの定型例
2.Excluderの定型例
3.Powerlinkの定型例
4.腎動脈ステントを併用した症例
5.高度屈曲例
6.腎動脈ガイディング(short neck例)
7.内腸骨動脈再建を含む症例
8.ステントグラフトで被覆された腎動脈のレスキュー症例
索引