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PT/OT/STのための
臨床に活かすエビデンスと意思決定の考えかた
筆頭著者 藤本 修平 (他編)
その他の著者等 竹林 崇
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64271-2
電子版発売日 2020年11月9日
ページ数 320
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-04271-0
印刷版発行年月 2020年10月
書籍・雑誌概要
臨床に携わる療法士にとって、「臨床」と「研究(エビデンス)」は欠くことのできない要素といえる。本書ではその両者を融合することの必要性を説くとともに、患者の価値観という大切な要素もそこに組み合わせる。エビデンスの活用だけで適切な意思決定ができない場合に、自身の経験、また患者の価値観をどのように反映させていくか、治療に必要な知識を情報へ転換し、活用するスキルを身に付けるための具体的な指針を提示する。
目次
序章 玉石混交の情報から治療法を決めるスキルが求められている
第1章 エビデンスと世の中の情報を取捨選択するための基礎知識
1 エビデンスとは何か?
1 エビデンスとは
2 Evidence?based medicineとは
3 エビデンスレベルとは
2 Evidence?based practice
1 Evidence?based medicineの歴史
2 EBMおよびEBPとは
3 EBPの手続き
4 まとめ
COLUMN 専門家の経験と対象者の個別性
3 論文情報を判断するための研究デザイン
1 症例報告
2 観察研究
3 ランダム化比較試験
4 システマティックレビューとメタアナリシス
5 質的研究
COLUMN 統計解析の不思議な点
COLUMN P値に囚われる有意症という病気
COLUMN 論文情報は信用してよいの?
4 インターネット情報を判断するための基礎知識
1 SEOと健康情報
2 医療広告ガイドライン
3 理学療法士及び作業療法士法に違反する表現の例
COLUMN Yahoo! ニュースで医療情報を書くときに気をつけていること
COLUMN m3ライターとして執筆で気をつけていること
COLUMN 医療AIの利点と懸念点
5 診療ガイドラインを読むうえで必要な基礎知識
1 診療ガイドラインとは
2 診療ガイドライン作成方法の概略
第2章 患者の価値観・希望
1 患者の価値観・希望とは
1 患者の価値観・希望の重要性
2 患者の価値観・希望とは
COLUMN 脳卒中患者の価値観や疑問を調査しました
2 患者の価値観を医療に反映するための資料
1 診療ガイドライン
2 患者向け診療ガイドライン
3 論文情報
第3章 治療法を決定するための目標設定とコミュニケーション
1 人は合理的に意思決定ができるのか?
1 囚人のジレンマから考える意思決定
2 感情が意思決定や行動に関わる実例
3 合理的な意思決定の困難さゆえ,医療者―患者コミュニケーションが必要
2 目標設定と意思決定
1 目標設定の重要性
2 リハビリテーションの目標とは
COLUMN 患者から示された目標は本当にその人が思っている目標なのか?
3 限定合理性とさまざまなバイアス
1 限定合理性とは
2 意思決定に関わる理論とバイアスの基礎
4 医療における意思決定モデル
1 パターナリズムからインフォームドコンセントへ
2 shared decision making
第4章 臨床における意思決定過程
1 脳卒中―歩行障害
2 脳卒中―上肢機能障害
3 脳卒中―失語症
4 大腿骨頚部骨折
5 心不全
6 慢性腰痛
7 COPD
8 パーキンソン病
9 ALS
10 脊髄小脳変性症
11 変形性膝関節症
12 変形性股関節症
13 肩関節周囲炎
14 脊髄損傷
15 スポーツ障害
16 ウィメンズヘルス
17 めまい
18 肩の慢性疼痛
索引