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≪シリーズ ケアをひらく≫
「脳コワさん」支援ガイド
筆頭著者 鈴木 大介 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64234-7
電子版発売日 2020年6月8日
ページ数 226
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-04234-5
印刷版発行年月 2020年5月
書籍・雑誌概要
会話がうまくできない、雑踏が歩けない、突然キレる、すぐに疲れる……。病名や受傷経緯は違っていても、結局みんな「脳の情報処理」で苦しんでいる。高次脳機能障害の人も、発達障害の人も、認知症の人も、うつの人も、脳が「楽」になれば見えている世界が変わる。それが最高の治療であり、ケアであり、リハビリだ。疾患ごとの〈違い〉に着目する医学+〈同じ〉困りごとに着目する当事者学=「楽になる」を支える超実践的ガイド!
*「ケアをひらく」は株式会社医学書院の登録商標です。
目次
プロローグ
1 脳コワさんってなんだろう
2 脳コワさん支援の難しさ
第1章 病名は違えど困りごとは同じ
1 「脳コワさん」なんて、まとめちゃっていいの?
2 相手の話が聞き取れないのはなぜか
3 自分の意思を伝えられないのはなぜか
4 言葉のキャッチボールができないのはなぜか
5 原因は何であれ対処法は同じ
第2章 「楽」になるまでの8つのステージ
1 僕のプロセスを振り返ってみる
2 早期復帰を支えた5つのアドバンテージ
3 病前の日常が最良のリハビリ課題だ
4 「二次障害としてのうつ」という最悪シナリオ
第3章 「4つの壁」に援助職ができること
1 聞き取りの壁「苦しい」の声を受け止めてもらえない
2 受容の壁「何が不自由か」が分からない
3 言語化の壁「言葉にする」の途方もない困難
4 自己開示の壁社会に出ると「助けて」が言えなくなる
第4章 脳コワさんの生きる世界
1 破局反応(パニック)
2 情報処理速度の低下
3 感情をコントロールできない
4 ひとつのことに固執する
5 易疲労
6 非現実感
7 脳コワ症状をどう考えたらよいか
第5章 全援助職に望む支援姿勢
1 社会的困窮リスクを理解する
2 当事者を破局に追い込まない
3 援助職のみなさんへ
4 キャリア形成後の就労支援
5 キャリア形成前の就労支援
6 高齢者への支援
7 あらゆる「あなた」が援助者に
あとがき
Column
「死んだほうが楽かも」と「死にたい」は違う
唐揚げの肉を信じること
「支援の引き継ぎ」という大峡谷
どうすれば心理的破局から抜け出せるか?
不定愁訴の正体
自転車から降りられない!
Graphic Recording
ワーキングメモリとは?
感情の脱抑制とは?
8つのステージ
4つの壁
小さな失敗でソフトランディング
言葉にできない
情報処理から破局まで
固執に見える理由
認知資源とは?
聞きとれない…