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医療管理
病院のあり方を原点からひもとく
筆頭著者 池上 直己 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63611-7
電子版発売日 2018年7月23日
ページ数 172
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-03611-5
印刷版発行年月 2018年7月
書籍・雑誌概要
医療を取り巻く環境の変化が激しさを増す今だからこそ、絶えず改定される制度に翻弄されることのない医療と病院の管理が求められる。医療の普遍的な構造をひもとき、より的確な経営判断に結び付けるために、病院マネジメントに携わる方々の必携書。
目次
まえがき
I章 医療の特異性
1 専門職による対応とその課題
1-1 医師の裁量権
1-2 専門職としての医師の課題
2 経済学の効率性
2-1 分業による効率化
2-2 タスク・シフティングによる効率化
3 医師,医療職者の報酬
3-1 報酬を決めるうえでの課題
3-2 支払方式との関係
4 包括報酬の導入
4-1 諸外国におけるDRGの導入
4-2 日本におけるDPC/PDPSの導入
まとめ
II章 医師と病院の歴史
1 英米における医師の歴史
1-1 英国における経緯
1-2 米国における経緯
2 英米における病院の歴史
2-1 貧困院からの分離
2-2 病院と医師の関係
3 日本における医師・病院の歴史
4 大学医局と専門医制度
4-1 大学医局の功罪
4-2 専門医制度の体系化
5 病院管理の確立
5-1 病院管理の創設
5-2 病院管理学の確立
5-3 日本における病院管理
まとめ
III章 病院の経営改革
1 業務の性質と組織の類型
2 病院の組織
2-1 医師への権限の集中
2-2 日米の対比
3 業務の捉え方を見直す
3-1 プロセスの標準化
3-2 その他の統合方法
4 規範の標準化
4-1 日本的経営の適用
4-2 病院のパフォーマンスとの関係
5 病院特性との関係
5-1 病院の機能との関係
5-2 公私による相違とグループ化の課題
まとめ
IV章 人事管理
1 人事管理の歴史
1-1 2つのルーツ
1-2 日本的経営とその変容
1-3 年功給に代わる体系の模索
2 医療の特殊性
3 医師の人事管理
3-1 医局制度と非金銭的報酬
3-2 医師の働き方
4 看護職の人事管理
4-1 看護職の特性
4-2 人員配置基準の維持
4-3 外部労働市場の活用
5 医療スタッフ(コメディカル)の人事管理
6 事務職と一般的管理技能
6-1 事務職の位置づけと事務長への抜擢
6-2 一般的管理技能の取得
まとめ
V章 財務管理
1 財務会計
2 管理会計の責任単位
2-1 責任単位の設定
2-2 責任単位としての診療科
3 費用の配賦方法
4 診療科へのフィードバック
5 診療科の収支
まとめ
VI章 病床機能と医療連携
1 病床機能
1-1 医療法の改正
1-2 地域医療構想
1-3 診療報酬の改定
2 医療連携
2-1 自院・法人の分析
2-2 医療連携の推進方法
まとめ
VII章 ケース・スタディ―病床再編・医療連携・人事管理
ケースの着眼点
1 背景と沿革
1-1 これまでの経緯
1-2 “老人病院”体質からの脱却
2 病床再編
2-1 再編の経緯
2-2 意思決定のプロセスと今後の課題
3 医療連携
3-1 リハビリテーションへの特化と急性期病院との連携強化
3-2 市立函館病院との関係強化
3-3 医療連携の現状
3-4 IT戦略
4 人事管理
4-1 明確な経営戦略
4-2 改革の経緯
4-3 採用
4-4 能力開発と評価
4-5 給与体系
4-6 定着に向けた施策
4-7 今後の課題
索引