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医療安全ワークブック 第4版
筆頭著者 川村 治子 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63588-2
電子版発売日 2020年6月1日
ページ数 258
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03588-0
印刷版発行年月 2018年11月
書籍・雑誌概要
看護教育の中では抜け落ちてしまいがちだが、知らないと患者に重大な結果を招きかねない必須知識に絞り、その根拠からわかりやすく解説した医療安全の定本第4版。着実に進む医療安全対策を踏まえて記述を見直すとともに、後発医薬品を含む新たな薬剤や電子カルテでの問題など、UNIT1を中心に今日の看護現場の状況に即した内容にアップデート! 薬剤・機器の写真なども最新かつよりわかりやすいものに刷新。
目次
第4版出版によせて
初版はじめに
UNIT1 知らねばならない“危険”の知識
■注射
SECTION 1 医師の指示を正しく読み取る
2 不完全になりやすい口頭指示と指示受け
3 誤りやすい書き写し,転記ミスに要注意
4 注射の指示変更,その指示受けミスに要注意
5 注射薬のラベルの意味が理解できますか?
6 注射薬のさまざまな単位,1mL中の薬剤成分量もさまざま
7 1規格とは限らない注射薬,規格間違いも要注意
8 2つのキシロカインの不思議
9 似た輸液ボトルの間違い,輸液ボトル名の語尾の違いはなぜ?
10 インスリンの間違いは重大,正しい知識を身につけよう
11 点滴準備は1患者単位で,中断時には「済」と「未」を分ける工夫を
12 患者や注射の取り違えは意外と起こりやすい?
13 ちょっと待って! そのカリウムの側管注
14 危機を救うカテコールアミン,間違えば危機に!
15 ワンショット静注時には注入速度に注意しよう
16 複数チューブ挿入患者で投与経路を間違えない
17 正しく使おう三方活栓
18 点滴の滴数計算と滴数調節の間違いを防ごう
19 静脈穿刺時の神経損傷に気をつけよう
20 呼名応答のみでの確認は患者間違いの危険
21 三方活栓部のはずれで大出血,睡眠中でも接続部の確認を
22 点滴や静注時の皮下漏れ注意の薬剤と重大な漏れを知っておこう
23 遅れていたら速めて遅れを取り戻そう…それ,大丈夫?!
24 病棟ストック薬の入れ間違いが次の注射ミスにつながる
■ポンプ
SECTION 1 輸液ポンプに正しくチューブを装着しよう
2 “押し子はずれ”はシリンジポンプでの重大エラー
3 流量設定を間違えないようにしよう
4 フリーフローは最悪! ポンプのドアを開けるときは三方活栓を閉じよ
5 三方活栓開放忘れで閉塞アラーム,いきなり開放は厳禁
6 複数のポンプ,複数輸液ライン使用時の危険性を知っておこう
7 ポンプ操作間違いに関連する重要薬剤を知っておこう
■内服
SECTION 1 内服薬処方せんを正しく理解しよう
2 類似名称の内服薬に注意しよう
3 外用薬の間違いに注意しよう
4 鎮痛・解熱・抗炎症薬の頓用時に注意しよう
5 血糖降下薬(糖尿病薬)の与薬に注意しよう
6 内服与薬エラーが起きやすい状況を知っておこう
■輸血
SECTION 1 最悪の医療事故,血液型不適合輸血について知ろう
2 血液型の間違いで輸血事故,血液型判定用採血は最も危険な採血
3 血液製剤の取り違えで輸血事故,取り違えが起きる箇所はさまざま
4 患者間違いで輸血事故,血液製剤をつなぐそのときがクリティカルポイント
5 不適合輸血が起こったら…早期発見のためのサインを知っておこう
6 血液製剤によって保存方法と有効期限が違います
■経管栄養
SECTION 1 経管栄養での肺への誤注入と誤嚥を防ごう
2 胃管注入物の静脈内誤注入は重大事故,投与経路間違いに要注意
■チューブ類の管理
SECTION 1 チューブ留置患者への対応の原則を理解しよう
2 中心静脈ラインの接続部はずれ,閉塞,切断に注意
3 看護ケアによる気管チューブ・カニューレの抜け・はずれに注意
4 胸腔内は陰圧,胸腔ドレナージの取り扱いを誤らないように
■検査
SECTION 1 採血業務を安全・適切に行なおう
2 生体検査の準備や検査中・後の観察を的確に行なおう
3 検査移送・検査中のトラブルや転落を防止しよう
■酸素
SECTION 1 医療ガスと酸素ボンベについて
2 換気不全の慢性呼吸不全患者に酸素過流量吸入は危険
■その他
SECTION 1 ME機器による感電事故を防ごう
2 MRI検査に金属類の持ち込み禁!
UNIT2 看護業務に必要な計算ドリル
SECTION 1 ウォーミングアップ
STEP 1 重量の単位を理解する
2 容量の単位(液量の単位)を理解する
3 投与速度の単位,ガンマ(γ)も知っておこう
SECTION 2 指示薬剤量を液量「mL」に換算して取り出す
STEP 1 液状注射薬の指示量を液量に換算して取り出す
2 粉状注射薬の指示量を液量に換算して取り出す
3 小児用量を希釈して取り出す
SECTION 3 注入速度(流量,滴数)計算
STEP 1 輸液セット別に滴数を計算する
2 輸液セットの変更により滴数を変更する
3 輸液ポンプへの変更で滴数から時間流量を計算する
4 指示から滴数,流量を計算する
5 投与量,投与速度指示から流量を計算する
SECTION 4 酸素ボンベの残量,使用可能時間を計算する
STEP 1 酸素ボンベの残圧から残量を計算する
2 残圧と酸素吸入量からボンベ使用可能時間を計算する
UNIT3 リスクセンストレーニング
SCENE 1 患者の自力行動中の転倒・転落
2 認知症患者の危険行動
3 摂食嚥下障害患者への食事介助中の危険
4 ベッドから車椅子への移乗介助中の転倒の危険
5 小児のベッドからの転落の危険
6 廊下歩行中の転倒の危険
7 入浴中の患者の転倒,溺水,熱傷の危険
8 検査台からの転落の危険
9 排泄介助中の危険
10 ナースステーションでの認知症患者待機の危険
UNIT4 コミュニケーション・トレーニング
SCENE 1 末期がんの妻への処置を求める夫と看護師の会話
2 抗がん薬投与中の夫の悪化を心配する妻と看護師の会話
3 乳幼児を連れた面会家族と看護師の会話
4 排泄ケアで訪室した看護師と患者の会話
5 退院を翌日に控えた高齢患者と看護師の会話
6 急死した患者の家族と看護師の会話
7 内視鏡検査に関する外来看護師と患者の会話
8 ベッドサイドでの排泄を求める看護師と進行がん患者との会話
文献
UNIT1 解答と解説
UNIT2 解答と解説
あとがき
INDEX