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アセスメントとケアが変わる
褥瘡エコー診断入門
筆頭著者 水原 章浩 (他著)
その他の著者等 富田 則明、浦田 克美
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61680-5
電子版発売日 2016年8月22日
ページ数 120
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-01680-3
印刷版発行年月 2012年9月
書籍・雑誌概要
褥瘡のエコー診断についてまとめた、本邦初の本格的な実践書。エコー機器が小型化・高性能化するなか、DTI、ポケットの正確な評価など、褥瘡診療の分野でのエコーの活用に注目が集まっている。本書では、先進的に褥瘡エコー診断を行なっている著者らの実践事例とノウハウを紹介する。
目次
Part 1 なぜ褥瘡エコーが必要なのか
エコーで褥瘡の何を見るの?
エコー検査が褥瘡ケアに貢献できること
(1)DTIの鑑別
(2)発赤を評価する
(3)褥瘡の深達度を評価する
(4)ポケットを評価する
看護師が褥瘡エコーを行うメリット
(1)皮下の観察情報を「見える化」するツールとして
(2)予防ケアのモチベーション維持
褥瘡エコー導入のために必要なこと
ベッドサイドで使用できるエコー機器を調達する
エコーを読むために
どんなエコー機器を使用すればよいか
Part 2 習うより慣れろ エコー機器を使ってみる
ウォーミングアップ
エコーの特徴と褥瘡診療への活用
組織間の「音響インピーダンスの差」が映像化される
コラム エコーの3つのモード
皮膚はエコーでどのように見えるのか?
褥瘡エコーに用いるエコー機器
(1)プローブの種類
(2)周波数と分解能
Depth(深さ)を設定する
Gain(輝度)を調整する
アーチファクト(虚像)の鑑別
(1)多重反射
(2)音響陰影(アコースティックシャドウ)
(3)サイドローブ
(4)音響増強
(5)レンズ効果
(6)鏡面現象
(7)その他のアーチファクト
画像表示の約束事
エコー検査の準備
(1)プローブにゼリーをつける
(2)プローブをビニールで覆う
(3)褥瘡や周囲の皮膚にプローブをあてる
プローブの持ち方
プローブの走査方法
褥瘡エコーのために必要な診断技術
Part 3 褥瘡をエコーで見る
皮膚の構造と褥瘡の分類
(1)皮膚の構造とエコー画像
(2)NPUAPの褥瘡分類と褥瘡エコー診断
正常画像を覚える
コラム 正常皮下組織=“千枚田”所見
コラム フィブリラパターン
褥瘡エコーで覚えておきたい4つの異常所見
(1)不明瞭な層構造
(2)不連続の筋膜
(3)低エコー
(4)拡散した低エコー(diffuse hypoechoic)
どこを見ればいいのか?
褥瘡エコーを行ううえでの注意点
鑑別のポイント
(1)発赤を鑑別する
(2)褥瘡の深達度をエコーで判断する
(3)ポケットをエコーで評価する
(4)瘢痕治癒組織
血流シグナルから炎症を評価する
(1)炎症のエコー所見
(2)褥瘡の血流シグナル測定の意義
コラム ポケット切開とカラードップラ
Part 4 褥瘡エコーの実践10事例
症例1 早期にDTIと診断した結果、治癒できた
症例2 座位時のズレで発生したDTI
症例3 DTIの治癒過程と瘢痕組織
症例4 DTIから潰瘍を生じたが、悪化を防いだ
症例5 ポケットと壊死組織
症例6 発赤を有する急性期の褥瘡
症例7 壊死組織のある褥瘡
症例8 左大転子部の浅い褥瘡
症例9 血流シグナルで見る炎症所見
症例10 炎症から治癒まで