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BRAIN and NERVE Vol.76 No.5

特集 末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック

BRAIN and NERVE Vol.76 No.5
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医学書院

電子版ISSN 1344-8129

電子版発売日 2024年5月20日

ページ数 264

判型 A4変

印刷版ISSN 1881-6096

印刷版発行年月 2024年4月

書籍・雑誌概要

特集 末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック 脳・神経を基礎と臨床から追究する、MEDLINE 収載雑誌。『脳と神経』 『神経研究の進歩』 の統合誌として2007年に発刊。時宜をとらえたテーマを深く掘り下げる「特集」、最新の動向をキャッチアップする「総説」や連載で神経学、神経科学の知見をわかりやすく紹介する。投稿論文も英語、日本語の両方で募集中。掲載論文はPubMedで検索が可能。日々の臨床に資するテーマをより深く掘り下げる増大号を年1回発行。 (ISSN 1881-6096)

月刊、増大号1冊を含む年12冊

目次

特集 末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック
 好評を博した2021年5月号増大号「中枢神経の自己免疫性・炎症性疾患ハンドブック」の続編です。中枢神経のそれと同じく、末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患は決してcommon diseaseというわけではありません。しかし、神経学の臨床に携わる者にとっては必ず遭遇する疾患群であり、common diseaseではないがゆえに指導層の経験や知識もまちまちで、臨床家として最新の知識にキャッチアップしておかなければならない領域です。何よりも、“治せる”、個々の医師の力量が大きく問われる疾患群です。
 「第1章 検査法概論」では、各検査の進め方や所見の特徴、解釈における留意点などを示しました。「第2章 疾患各論」では、「疾患概念」「診断には何が有用か」、「鑑別診断のポイント」「治療と予後」を軸として、診療の全体像を著者の私見を交えながら解説しています。
 種々の検査法から多数の疾患の病態・治療までを網羅した本特集は、末梢神経・筋肉の自己免疫性・炎症性疾患に関する現在までの到達点とも言えます。本特集を道標として強固な知識の基盤を築き上げることで、病気に苦しむ患者さんに希望の灯をともすことができるはずです。

■第1章 検査法概論
抗体検査をどのように行うか
古賀道明

電気生理検査をどのように行うか
幸原伸夫

病理学的検査をどのように行うか──(1)筋生検
清水 潤

病理学的検査をどのように行うか──(2)末梢神経生検
佐藤亮太

画像検査をどのように行うか──(1)MRI
横田 元

画像検査をどのように行うか──(2)超音波検査
能登祐一

■第2章 疾患各論
ギラン・バレー症候群
海田賢一

フィッシャー症候群
鈴木千恵子

典型的CIDP
桑原 聡

CIDPバリアント
国分則人

多巣性運動ニューロパチー
神田 創,神田 隆

自己免疫性ノドパチー
緒方英紀

MAGニューロパチー
桑原 基

POEMS症候群
水地智基,三澤園子

傍腫瘍性末梢神経障害
木村暁夫,他

自己免疫性自律神経節障害・急性自律性感覚性ニューロパチー
中根俊成

EGPAによる血管炎性ニューロパチー
竹下幸男

EGPA以外の血管炎性ニューロパチー
川頭祐一

ALアミロイドーシス
植田光晴

シェーグレン症候群の末梢神経・筋障害
桑原宏哉,横田隆徳

末梢神経・筋サルコイドーシス
藤澤美和子

irAEとしての末梢神経・筋障害
鈴木重明

AChR抗体陽性重症筋無力症
村井弘之

MuSK抗体陽性重症筋無力症
本村政勝,他

ランバート・イートン筋無力症候群
松尾秀徳

皮膚筋炎
杉江和馬

免疫介在性壊死性ミオパチー
漆葉章典

ARS抗体症候群
笹井(中嶋) 蘭

封入体筋炎
青木正志,他

■総説
糖尿病性神経障害の発症メカニズム
三五一憲,他

●スーパー臨床神経病理カンファレンス
第4回 小児期より足の疼痛と発汗低下,49歳時洞機能不全症候群・左室肥大を呈し,その後,腎機能低下と聴力障害が進行し,67歳で死亡した男性例
福田隆浩,深澤 寧