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助産雑誌 Vol.75 No.9
特集 全妊婦への情報提供が始まる今 NIPTについて助産師が知っておきたいこと
医学書院
電子版ISSN 1882-1421
電子版発売日 2021年9月6日
ページ数 90
判型 B5
印刷版ISSN 1347-8168
印刷版発行年月 2021年8月
書籍・雑誌概要
特集 全妊婦への情報提供が始まる今 NIPTについて助産師が知っておきたいこと 助産師は、妊産褥婦と児のケアはもちろんのこと、思春期や更年期の女性からも期待される、女性の一生に寄り添う職業です。加えて、医療技術が進歩した現代では、より高度で専門的な知識が求められています。『助産雑誌』では、そのような臨床現場で欠くことのできない最新の知識と情報を毎月発信しています。助産学生から新人、ベテランまで、幅広い年代の助産師に向けた雑誌です。 (ISSN 1347-8168)
出生前検査,特にNIPTについて,今,国の方針が大きく変わろうとしています。これまでは,適応のある妊婦のみに情報が提供され,認定施設でのみ受検可能でしたが,今後は全ての妊婦とそのパートナーに,母子保健機関や産科医療機関,ホームページなどで情報提供されることになりました。新しい認定制度も始まり,NIPTを実施する医療機関が増えることも予想されています。NIPTについて,妊婦や家族が助産師に質問・相談をすることも増えるでしょう。そしてそこで助産師が行う説明によって,その人のNIPTに対する認識や,人生が大きく変わる可能性があります。NIPTは,基本的には妊婦健診で行う超音波検査と同様に非侵襲的に胎児の状態をみる検査であり,どんな赤ちゃんも女性も支えるという助産ケアの姿勢に変わりはありません。本特集では,そのことを確認しながら,今,NIPTについて女性が求めていること,助産師がそれに応えるために知っておきたいことについて解説します。
目次
NIPTのこれからと助産師の役割――「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書」と「NIPTのよりよいあり方を考える有志による提言」より
中込さと子
女性の「検査に向き合う力」を支えるために――出生前検査について,助産師に期待していること
河合 蘭
■助産師が知っておきたいこと
出生前検査の知識
室月 淳
ダウン症候群の知識
石橋みちる
「出生前検査を受けたい」というお母さんの気持ちと障害のある子どもたちのこと
北川聡子
NIPTについて,話そう! 相談に乗ろう!――助産師が担う,NIPTの情報提供とは?
小笹由香
出生前検査を取り巻く倫理的・法的・社会的課題を整理する――なぜ,出生前検査について考えることはこれほど複雑なのか?
野崎亜紀子
■特別記事
中期中絶ケアの葛藤に折り合いをつけ,寄り添うために助産師は何をしているか
斎藤未希
●経験から学ぶ助産ケア[1]
BMI25以上の妊婦では,分娩時間が遷延するってホント?
間中伴子/濱嵜真由美
●続・いのちをつなぐひとたち[33]
福田和子さん
●宝物,教えてください[67]
卒業記念のトラウベと桃缶
吉沢豊予子
●日本の乳信仰をめぐる旅
おっぱい神社・おっぱい寺・乳銀杏・乳地蔵・乳神様たち[9]
おっぱい神社等を記録するワーキンググループ
●5つのテーマで学ぶ女性ホルモン剤と血栓症[2]
ピルの種類と血栓症の歴史
杉浦和子
●多様性があたりまえの未来へ 国内最大規模のLGBTs調査結果から[6]
小中高校・特別支援学校の教員におけるLGBTsの認識(1)
日高庸晴
●未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場[68]
山形県立保健医療大学 保健医療学部看護学科
●りれー随筆[440]
出産と転職から学んだこと
堀口利辺佳