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精神看護 Vol.26 No.1

特集 精神科治療、この10年で覆った常識とは “不要な神話”を手放した人たち

精神看護 Vol.26 No.1
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医学書院

電子版ISSN 1347-8370

電子版発売日 2023年1月2日

ページ数 112

判型 B5

印刷版ISSN 1343-2761

印刷版発行年月 2023年1月

書籍・雑誌概要

特集 精神科治療、この10年で覆った常識とは “不要な神話”を手放した人たち 「地域」へ向けて、本格的な変革期に入る精神科領域。大きな時代の流れも見据えつつ、自分の仕事も楽しんでいきましょう。この雑誌にはワクワク情報がいっぱいです。 (ISSN 1343-2761)

隔月刊(奇数月)、年6冊

目次

精神科領域には「不要な“神話”がある」という指摘があります。
たとえば、薬物依存症治療における「ダメ、ゼッタイ」や、「幻聴・妄想は否定も肯定もしない」「うつは励ましてはいけない」等です。
こうした方法が「うまくいかない」と気づいても、学校でそのように教えられたり、臨床現場でも常識だとされていたりするため、「うまくいかないのは自分の未熟さのため」と思い込むことも少なくありません。
しかし、「おかしいのはその方法のほうかもしれない」と立ち止まり、考え方を更新することによって乗り越え、覆してきた臨床家たちもいます。そのときこれまでの方法は役割を終え、現実の臨床の場から姿を消していくのでしょう。

本特集では、このような新しい考え方を編み出した方、あるいは新しい理論や考え方に注目し、自身の臨床に結びつけ、既存の方法を覆した臨床体験を持つ方に、その更新された考え方の意義と有用性を解説していただきます。

特集 精神科治療、この10年で覆った常識とは──“不要な神話”を手放した人たち

精神科領域に“神話”がうまれやすい要因は何だろうか?
松本俊彦

「ダメ、ゼッタイ」を覆した
エッセイ『誰がために医師はいる』
松本俊彦

幻聴・妄想という症状を看る視点を手放す
オープンダイアローグと訪問看護──あるがままの「その人」に出会うために
三ツ井直子

「交代人格を無視する」ではうまくいかない
解離性同一性障害の臨床における「出会い」
岡野憲一郎

「隔離・身体的拘束」は必須だろうか?
トラウマインフォームドケアを学び、患者・自分・仲間を大切にする
大西 恵

入院治療や薬物治療は常識か?
「精神医学の常識」をひっくり返したACTとダイアローグ
高木俊介

濫用の危険をはらむ「措置入院」
医療観察法が覆したもの──精神看護は監視ではない
井原 裕

「内因か心因か身体因か」を覆した
ポリヴェーガル理論──「身体」と「こころ/脳」をつなげる日常臨床へ
金井講治

誤用・悪用はないだろうか
境界性パーソナリティ障害治療の「制限設定」をめぐるジレンマを越えて
林 直樹

「児童虐待防止法」のパラドックス
「通告」の推進は、本当に子どもたちを守るのか
滝川一廣

「統合失調症の超まじめな患者像」から自由になる
「槍の投げ方」私流──仕事・日常の切り抜け方
あべ・レギーネ

「社会への適応が回復」という見方を覆した
“世に棲む患者”の可能性と潜勢力をもったリカバリー
松本卓也

■書論
精神看護のおもしろさと深さを伝えられるマンガ本が出た!──看護理論とのつながりも理解できてしまう
服部かおる

■寄稿
吃音当事者である私が、訪問看護師として働く理由
伊神敬人

●声に出して読みたいオープンダイアローグ…1(新連載)
読むODの活用法
大井雄一、斎藤 環

●内科医がそばにいない環境で精神疾患を持つ人の命と暮らしを守る…1(新連載)
発熱した認知症のAさん
小野正博

●たくさんの人の声、Twitterで集めました!…12
精神科病院・病棟における身体ケアの状況は?
マツコ、田端恭兵、TOKIYAPI、眞榮和紘

●小瀬古伸幸が、精神科訪問看護のいろ~んな悩みに答えます…4
「双極性障害の躁状態の人と話す時のコツがあったら教えてください」
小瀬古伸幸

●精神科訪問看護を軌道に乗せた私のノウハウ・経験をお伝えします…4
開設2か月目。早くも危機!?
山下隆之

●統合失調症とやわらかい回復…2
回復は予期せず訪れる。ベースチェンジ!
仲地宗幸

●ADHD診断をめぐる旅…2
ADHD検査への道は遠く、診断はもっと遠い
高野秀行

●「ゼロ」からはじめるオープンダイアローグ…15(最終回)
「コンテクスト」を揺さぶること
斎藤 環

●経験者に聞いてみよう! 病院建て替え物語…1(新連載)
まずは院長に聞いてみた。
安藤 馨

●当事者研究のスキルバンク…33
本日の研究者:劇団ぱぴぷぺぽとゆたかさん
本日のスキル:自分を演じるぱぴぷぺぽ演劇法
べてるの家

■読者投稿コーナー
コロナ禍の勉強会──“昼活”を通して他施設とつながる
小久保知由起

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