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看護教育 Vol.65 No.4
特集1 省察的実践を実践する 方法論・マニュアルとは異なる形のかかわり方を考えるために/特集2 実践のための協同教育 学生が意見を出し、対話を促す仕掛けづくり
医学書院
電子版ISSN 1882-1391
電子版発売日 2024年8月5日
ページ数 136
判型 A4変
印刷版ISSN 0047-1895
印刷版発行年月 2024年7月
書籍・雑誌概要
特集1 省察的実践を実践する 方法論・マニュアルとは異なる形のかかわり方を考えるために/特集2 実践のための協同教育 学生が意見を出し、対話を促す仕掛けづくり 変わりゆく医療の構造、そして教育界全体の動きを見すえ、今求められる看護教育を皆さんと共に考えていきます。ベテランの先生方はもちろん、学生への指導に不安を感じている新人教員の方々にも役立つ1冊です。看護基礎教育のトレンド、トピックスを特集や連載で深堀りしていきます。 (ISSN 0047-1895)
隔月刊(偶数月)、年6冊
目次
特集1 省察的実践を実践する──方法論・マニュアルとは異なる形のかかわり方を考えるために
書籍『わかりやすい省察的実践──実践・学び・研究をつなぐために』。看護教育だけでなく、教育・人材育成にかかわるさまざまな領域の方からご好評をいただいてきました。本特集はその「実践編」という位置づけです。
「実践・学び・研究」という、それぞれ別の形で語られてしまいがちなこれら三者を貫くものとして省察的実践を捉えていただくため、サブタイトルに「つなぐために」を付記しました。そして形容詞の「わかりやすい」には、概念として理解が簡単である意味ではなく、みなさんの日々の実践、経験と紐づけて読んでいただきたい、という著者からのメッセージが込められています。
実践、実践と繰り返しにはなりますが、省察的実践は「螺旋的」とも表現されています。本特集を通して、みなさまの実践が螺旋的に省察されていくことを期待しています。
特集2 実践のための協同教育──学生が意見を出し、対話を促す仕掛けづくり
今、協同教育(協同学習)がますます注目されています。それは、学生が互いに学び合い高め合うことを真の目的としており、従来型の教師から学生への知識・技術の伝授という教育の枠を超えた、「人を育てる」教育の1つです。
一方で、目的や課題が曖昧なままの実践は、学生への押しつけとなります。初等・中等教育では教育方法の転換により多くのグループ学習・活動が導入されましたが、その押しつけは「学び合い苦手学生」の誕生にもつながりました。
協同教育を効果あるものとするためには、教師側の仕込みや仕掛けが欠かせないと実践者は語ります。今回、教師にできることを対談やインタビューで深掘りしつつ、実践例や協同学習の基本技法についてもご紹介します。なお、協同学習の技法は実に多彩で、本特集でその全てに触れられるわけではありません。興味を持たれた方は、記事の文献や日本協同教育学会のワークショップなどもぜひ参考にしてみてください。
特集1 省察的実践を実践する──方法論・マニュアルとは異なる形のかかわり方を考えるために
「省察的実践」から相手とのかかわり方を問い直す
三輪建二
基礎教育や実習指導者講習会を通して、私自身の省察的実践で見えてきたこと──「5つのゆ」をめぐって
小嶋 希
臨床現場における省察的実践で見えてきたこと──看護師キャリア開発ラダーの評価会を通して
芝山富子
実践と省察をつなぐラウンドテーブル──福井大学連合教職大学院と星槎大学大学院のラウンドテーブルを事例に
川田奈津子
いい仕事とは?──組織開発を省察的実践の視点で問い直す
河田 卓
特集2 実践のための協同教育──学生が意見を出し、対話を促す仕掛けづくり
【対談】学び合い苦手学生と対話しながら──自由な語りの場と仕掛けをつくる
安永 悟、平上久美子
【インタビュー】学びを通して人を育てる協同教育──学習者へのリスペクトを持ち、効果的な学び合い高め合いの方策を考える
杉江修治
浦添看護学校における協同教育の実践──協同教育のねらいと効果
知念榮子
協同教育で創る学生と教師が共に成長する授業
緒方 巧
協同教育の教材活用法1──LTD話し合い学習法における課題作成のコツ
池西靜江
協同教育の教材活用法2──看図アプローチにおける「きゅうちゃん」活用術
石田ゆき
■巻頭インタビュー
読書から考える、「人生の豊かさ」を残すということ
三宅香帆さん
■実践報告
学内完結型老年看護学実習に高齢者の一般住民参加を取り入れて
柿原奈保子、深澤友里
●新連載 変わる! 変える! 医療安全教育・1
いま、看護教員に求められる医療安全教育力
小林美雪、甲斐由紀子
●新しい「医療者像」を探る・4
感情労働者としての医療者──医療者は感情的になってはいけないのか?
鷹田佳典
●看護教育にウェルビーイングを! 学生も教員も幸せでいるために・6
やり抜く力──グリット
秋山美紀
●臨床現場で本当に必要な薬のおはなし 教員も学生も知っておきたい「看護薬理」・10
アトピー性皮膚炎と治療の特徴
大井一弥
●看護教育学のススメ・8
共に学ぶ喜び──出藍之誉
徳島大学大学院
●臨床倫理を映画で学ぼう! plus・16
若くして遺伝性認知症になること──『アリスのままで』
浅井 篤