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看護教育 Vol.65 No.3
特集 誰一人取り残さない看護教育を目指して
医学書院
電子版ISSN 1882-1391
電子版発売日 2024年6月3日
ページ数 112
判型 A4変
印刷版ISSN 0047-1895
印刷版発行年月 2024年5月
書籍・雑誌概要
特集 誰一人取り残さない看護教育を目指して 変わりゆく医療の構造、そして教育界全体の動きを見すえ、今求められる看護教育を皆さんと共に考えていきます。ベテランの先生方はもちろん、学生への指導に不安を感じている新人教員の方々にも役立つ1冊です。看護基礎教育のトレンド、トピックスを特集や連載で深堀りしていきます。 (ISSN 0047-1895)
隔月刊(偶数月)、年6冊
目次
「耳が聞こえづらく話が聞こえない」
「コミュニケーションが苦手でワークでついていけない」
このような訴えを受け入れることは、悩みを持つ学生にとって大きな救いです。教職員にとっても、今まで気づけなかった学生の声を聞くきっかけとなり、授業方法のさらなる改善につながります。そして何より、配慮と工夫を施した授業の中、少しずつ、あるいは意外とすんなりと適応でき、学生の成長を見たという教員もいるのではないでしょうか。
SDGsでは「誰一人取り残さない」という誓いを立てています。国内でも、障害者差別解消法成立・改正により、2024年4月からは障害のある人への合理的配慮の提供が全事業者に義務づけられました。この動きも、国際的な障害者の権利保護の流れを反映しています。
教育機関が担うべき役割は何か、どのように行動すべきか。本特集では特色ある取り組みを紹介し、その疑問に対する答えを、みんなで考えていくきっかけとしたいと思います。
特集 誰一人取り残さない看護教育を目指して
看護教育における合理的配慮の探求と実践に向けて──声を聞き、共に考える
喜多一馬
合理的配慮を軸に据えた支援体制を築く──多様性を尊重した看護教育の実現に向けて
李 慧瑛
学習の動機づけが不要になる未来に向けて──教育の工場モデルから関係中心モデルへ
仲嶺 真
学生エンゲージメントと心理的安全性──学生の自立を促す支援と仕掛け
山田剛史
アカデミック・アドバイジングを取り入れてみませんか?
清水栄子
ICTを活用した看護学教育におけるピアサポート活動の実際
鍋島純世、藏本直子、田尻涼太、可児円花、名和優那、則竹志泉
学び合い育ち合う教育を目指して──「学生が主人公」の教育実践
山田かおる
■巻頭インタビュー
ネガティブ・ケイパビリティを発揮して疑問を温め、暗闇を照らしながら進む
帚木蓬生さん
■焦点
看護教育に革新をもたらすChatGPTの活用
永井 翔
■実践報告
意図しない状況にも対応できる実践的な看護援助能力の獲得を目指して──模擬患者導入における事例展開
長嶺めぐみ
社会人基礎力の問題解決力を基盤にした基礎看護学の技術演習の取り組み──ジグソー学習法によるシミュレーション演習の効果
関谷まり、笠松由利
●新しい「医療者像」を探る・3
完璧主義者としての医療者──医療者は完璧/完全でなければならないのか?
鷹田佳典
●看護教育にウェルビーイングを! 学生も教員も幸せでいるために・5
先の見えない時代を生きるために──レジリエンス
秋山美紀
●臨床現場で本当に必要な薬のおはなし 教員も学生も知っておきたい「看護薬理」・9
帯状疱疹と薬
大井一弥
●看護教育学のススメ・7
学生自らが納得できる意思決定を行い研究を進める
国立看護大学校
●臨床倫理を映画で学ぼう! plus・15
倫理と正反対のもの──『ヒトラーのための虐殺会議』
浅井 篤