雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。
すべて タイトル 著者 特集名 キーワード 検索
書誌情報 このジャーナル すべてのジャーナル 詳細検索 by 医中誌
Clinical Engineering 細胞工学(一部の論文のみ) 臨床栄養 薬局 Medical Technology 検査と技術 臨床検査 CANCER BOARD of the BREAST Cancer Board Square 胆膵Oncology Forum Pharma Medica 医学のあゆみ 診断と治療 生体の科学 総合診療 JIM 感染制御と予防衛生 感染対策ICTジャーナル 公衆衛生 BeyondER Medical Practice medicina 臨床雑誌内科 治療 J. of Clinical Rehabilitation The Japanese Journal ofRehabilitation Medicine 作業療法 作業療法ジャーナル 総合リハビリテーション 地域リハビリテーション 理学療法ジャーナル 理学療法と作業療法 感染と抗菌薬 JSES 内視鏡外科 関節外科 基礎と臨床 整形・災害外科 臨床雑誌整形外科 臨床整形外科 呼吸器ジャーナル Heart View 循環器ジャーナル 呼吸と循環 INTESTINE THE GI FOREFRONT 胃と腸 消化器内視鏡 臨牀消化器内科 臨床泌尿器科 腎と骨代謝 腎と透析 臨牀透析 HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY 糖尿病診療マスター Brain and Nerve 脳と神経 神経研究の進歩 BRAIN and NERVE MD Frontier 脊椎脊髄ジャーナル Neurological Surgery 脳神経外科 言語聴覚研究 精神医学 Frontiers in Alcoholism 臨床放射線 画像診断 肝胆膵画像 消化器画像 臨床画像 JOHNS 形成外科 胸部外科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 手術 小児外科 日本内視鏡外科学会雑誌 臨床外科 臨床雑誌外科 LiSA LiSA別冊 麻酔 別冊整形外科 Fetal & Neonatal Medicine 産科と婦人科 産婦人科の実際 臨床婦人科産科 周産期医学 皮膚科 皮膚科の臨床 皮膚病診療 臨床皮膚科 臨床皮膚泌尿器科 チャイルドヘルス 小児科 小児科診療 小児内科 耳鼻咽喉科 Frontiers in Dry Eye Frontiers in Glaucoma 眼科 臨床眼科 Hospitalist 病院 INTENSIVIST エキスパートナース がん看護 コミュニティケア 看護学雑誌 看護管理 看護教育 看護研究 助産雑誌 助産婦雑誌 精神看護 日本看護協会機関誌「看護」 保健師ジャーナル 保健婦雑誌 訪問看護と介護 精神療法 臨床心理学 社会保険旬報 --------------------- 日本がん看護学会誌 日本看護医療学会雑誌 日本看護科学会誌 日本看護診断学会誌(看護診断) 日本看護倫理学会誌 日本災害看護学会誌 日本腎不全看護学会誌 日本糖尿病教育・看護学会誌 日本母子看護学会誌 日本老年看護学会誌(老年看護学) 検索
フリーワード 詳細検索 by 医中誌
創傷治癒は,組織修復に関連する一連のプロセスのことをいう.皮膚では,主に表皮では表皮細胞,真皮では線維芽細胞,免疫細胞が主役となり創傷治癒が進行する.皮膚は,体表に露出しており,常に創傷と創傷治癒がひき起こされている.
創傷治癒は,組織損傷に対する生理的反応であり,細胞や組織の協調的な作用によって損傷部位の修復を目指す複雑な過程である.特に,高齢化社会や糖尿病,肥満といった疾患の増加に伴い,創傷治癒の遅延や難治性創傷は深刻な公衆衛生の問題となっている.これにより,創傷管理における新たな治療法や戦略が求められている.
ケロイド・肥厚性瘢痕は日常診療でよく遭遇する皮膚病変である.本稿では,ケロイド・肥厚性瘢痕の病態と治療に関して述べる.
全国の児童相談所での虐待相談対応件数は年々増加しており,2020年度には20万件を超え,20年間で10倍以上となっている.児童虐待は2000年に制定された児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)において,叩いたり蹴ったりなどの身体に苦痛を与える身体的虐待,子どもに罵声をあびせる,無視する,子どもの目の前で家族に暴力をふるうなどの心理的虐待,適切な衣食住の世話をしない,学校や病院に行かせないなどのネグレクト,性的な刺激や行為をさせる,ポルノなどの被写体にするなどの性的虐待の4種類と定義している.
外傷には,機械的外力に起因する物理的刺激により生じる物理的外傷と,熱傷や凍瘡などの熱変化や化学物質などの刺激により生じる化学的外傷が存在する.本稿はそのうちの物理的外傷を取り上げ,外来ないし短期入院での治療の対象となる小外傷について解説する.一方で,外傷といっても,受傷の原因や部位,そして創状態により治療方法は大きく異なる.
創傷管理は,皮膚科医のみに限らず,他科医師やその他の医療従事者全員にとって欠かせない重要なスキルであり,その適切な対応は患者の生活の質や機能回復に直結する.特に外科的治療は,保存的治療では対処が難しい複雑なケースや,感染や壊死といった合併症のリスクが高い創傷において,きわめて重要な選択肢である.
動物咬傷は犬や猫,人などに咬まれた際に生じる傷であり,一般的な外傷の一つである.日常診療では多くの医療機関で頻繁に遭遇する疾患である.多くの場合,外来治療が可能であるが,適切な初期治療を行わないと感染が進行し,入院や外科的治療が必要になることもある.犬と猫の咬傷は加害動物による咬傷の約8割を占める.猫は犬よりも歯が細く長いため傷が深くなりやすく,感染リスクが高くなるので注意が必要である.
熱傷は高温の液体や固体などが触れることにより皮膚や粘膜に障害が生じる皮膚外傷の一つであり,開業医から基幹病院に至るあらゆる医療機関で遭遇する疾患である.重症度は主に熱傷面積により判定され,軽傷例では局所治療のみで外来管理が可能だが,中等症から重症例では全身管理が必要となり,熱傷専門施設での治療が求められる場合もある.
口内および外陰部粘膜に潰瘍を生じる疾患は多岐にわたり,感染性,自己免疫性,自己炎症性,腫瘍性など異なる病因に基づく.鑑別診断を的確に行うためには,臨床症状の詳細な把握と,病理学的・免疫学的検査を駆使しながら集学的な評価が必要となることも少なくない.診断に寄与するバイオマーカーがなく,除外診断の結果,診断に至る疾患も含まれる.
痤瘡の初診時においては,炎症性皮疹への対応が初診患者や医療者の主な関心事であり,実際にレセプトでの調査1)では,外用および内服抗菌薬のみの処方が半数以上を占める.一方で,炎症の再発予防や瘢痕予防も大切な治療目標の一つである.そのためには維持療法が重要となる.しかし,炎症性皮疹の予防に直結し,ひいては瘢痕予防につながる維持療法まで継続して治療する患者は1割にも満たない1).
皮下深部解離性血腫(deep dissecting hematoma;DDH)は軽微な外傷を契機に広範な血腫を生じる疾患である.高齢者にみられる慢性的な皮膚の脆弱性や機能不全が基盤にあるとされ,Kayaらはこのような皮膚状態をdermatoporosis(皮膚粗鬆症)と呼称した.DDHは治療が遅れると,広範囲な皮膚壊死を起こすことがあるため,早急な対応が必要である.
ブルーリ潰瘍(Buruli ulcer)は非結核性抗酸菌の一種であるMycobacterium(M.)ulceransが原因となる皮膚非結核性抗酸菌症の一つで,皮膚潰瘍が主要症状となる.アフリカなどの熱帯,亜熱帯地域に多く,本邦では非常に稀な疾患であるが,認知度の向上に伴い報告される症例数は増加傾向にある.
地球規模の気候変動の影響もあり,近年,国内外においてさまざまな自然災害,大規模災害のニュースを目にする機会が増えている.自然災害とは,「暴風,豪雨,豪雪,洪水,高潮,地震,津波,噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」を指す.大規模災害とは,これらが広範囲に甚大な被害を及ぼした状態であり,自然災害以外には戦争,列車事故,航空機事故などの人為災害も含まれる1)2).
令和6年1月1日16時10分,石川県の能登半島で大規模な地震が発生した.その震災は甚大な被害をもたらし,多くの住民が避難生活を余儀なくされた.被災地で受傷した人々,高齢者や慢性疾患を抱える人々への医療提供が困難になることが課題として浮き彫りになった.震災後の混乱の中,限られた医療リソースを効果的に活用するためのアプローチが求められる状況が生じた.
2024年1月1日16時10分に,石川県能登地方を震源とするM7.6の地震が発生し,石川県輪島市および志賀町で震度7を観測した1).また,この地震により合計約190 haの津波による浸水が確認された2).この発災により,被災地の主要道路などは寸断し,能登空港ビルの損壊や滑走路には亀裂が生じ,沿岸部は隆起したために港も利用不可となり,輸送路が閉ざされた.
褥瘡とは,「骨突出部と皮膚表層の間にある軟部組織が外力によって血流低下または停止に陥り,これが一定時間持続することで発生する不可逆的な阻血性障害」と定義される1).主な要因として,圧力,ずれ,摩擦があげられ,褥瘡予防ではこれらの軽減がきわめて重要である.近年では,「マイクロクライメット(microclimate)」が新たな外因性要因として注目されており2),これは皮膚と支持面との間の温度や湿度の状態を指す2).
皮膚創傷は急性皮膚創傷と慢性皮膚創傷に分類される.炎症期,細胞増殖期,成熟期・再構築期という創傷治癒機転が自然に進行するのが急性皮膚創傷で,新鮮外傷や手術創などが相当するのに対し,創傷治癒機転がなんらかの因子で阻害されているのが慢性皮膚創傷である.この阻害因子は,全身的要因(基礎疾患)と局所要因に分けられ,全身的要因として,低栄養,糖尿病,膠原病,血管炎,静脈瘤,末梢動脈疾患などがある1).
創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン(2023)は2017年発行の第2版の全面改訂版である.世界の「ガイドライン」の潮流に乗る,GRADE(Grading of Recommendations Assessment,Development and Evaluation)1) approachに基づいた新たなガイドラインである(もちろん,第2版で推奨した個々の治療が否定されたわけではない).
令和4年の診療報酬改定において,下肢創傷処置料と下肢創傷処置管理料が算定できるようになった.処置料に関しては,定められた部位(後述)の潰瘍であれば算定可能であり,管理料に関しては施設基準の要件を満たす必要がある.本問は処置料に関する設問であり,以下その内容について概説する.
爪郭部の毛細血管,全身性強皮症,薬疹,Interface dermatitis,マダニ媒介感染症に関する全5問を掲載.