Clinical Engineering 29巻6号 (2018年5月)

特集1 人工心肺入門

人工心肺入門 許 俊鋭

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心臓手術は1950年代以降,人工心肺に関連したさまざまな方法論および装置の開発とともに発展した.近年では人工心肺を用いた体外循環下手術にとって代わる血管内治療およびoff pumpのデバイスと手技も発展を遂げているが,心臓手術において将来的にも人工心肺が重要であり続けることには疑いの余地がない.

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心臓以外の外科手術は対象臓器を動作状態で手術が可能である.一方,酸素加血供給ポンプである心臓手術の場合は,心肺機能停止状態が求められる.この間,全身臓器・組織の虚血障害を回避するために,人工心肺装置での補助が必要となる.本稿では,人工心肺装置の仕組みと役割について解説する.

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人工心肺を用いた体外循環を安全に施行するためには,駆動する血液ポンプとその周辺機器も正常作動することが必要である.また,人工心肺を操作する以前に,人工心肺装置とその周辺機器の構成,機能ならびに管理方法を熟知し,日ごろから機器の保守管理を実施することが求められる.

体外循環の実際 安田 徹
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人工心肺を用いた体外循環は患者の状態や手術内容で方法が異なるため,臨床工学技士には循環・呼吸・代謝を維持する知識や技術だけでなく,広い視野と判断力はもちろん,コミュニケーション能力が求められる.本稿では,体外循環の準備から開始・維持・離脱までを,当院での例を交えながら説明していく.

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人工心肺を用いた体外循環中のモニタには,体外循環を安全に維持するための人工心肺側モニタと,生命を維持するための生体側モニタがある.モニタは体外循環の現状の確認と予測に有用な手段である.しかしながら,モニタが常に正確な計測値を提供しているかは,操作者の感覚や経験によって異常値となる前に判断できることがあり,原理や役割などを十分理解して使用しなければならない.

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特殊な生命維持装置である人工心肺のトラブルは大きな事故につながる.よって,日ごろから起こり得るトラブルを想定し,その予防策と起こった場合の対処法を準備しておかねばならない.特に,血液ポンプの故障や回路内での凝血,空気の誤送などの対策は重要である.

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人工心肺の原理を用いた静-動脈バイパス(VAB)が補助循環の魁であった.その後,IABPやVABによる呼吸補助ECMOが開発され,1980年代に経皮的手法の導入により普及した.一方,高度心不全に対する補助循環として補助人工心臓(VAD)や完全置換型人工心臓(TAH)が開発され,最近では経皮的左心補助人工心臓のImpella®も臨床導入された.

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Clinical Engineering
29巻6号 (2018年5月)
電子版ISSN:2432-1265 印刷版ISSN:0916-460X 学研メディカル秀潤社

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