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飛沫・エアロゾル・空気 空気を介した感染の予防
■飛沫・エアロゾル・空気感染は今後どのようにとらえるべきか―「隔離予防策のためのCDCガイドライン2024年改訂ドラフト版」を踏まえて
矢野 邦夫
1,2
1浜松市感染症対策調整監
2浜松医療センター感染症管理特別顧問
pp.89-94
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000620
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2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは,医療現場における呼吸器感染症の感染対策に対するアプローチを根本的に変容させた。SARS-CoV-2の伝播に関する実験的および観察的データは,感染者によって生成される空気中の感染性粒子を吸入することが,疾病伝播の重要な経路であることを示している。特に,感染者が咳やくしゃみをした際に発生する大きな飛沫や噴霧が周囲の人々の粘膜に付着する従来の経路に加えて,感染性粒子を吸入する経路が短距離での疾病伝播の主要な経路であるという認識が,広く共有されるようになった。感染が成立する距離に一定の傾向がみられるのは,感染者の近くほど空気中の感染性粒子の濃度が高くなることに加え,病原体ごとに異なる要因(「感染を引き起こすために必要な吸入量」や「空気中で感染性を保てる時間の違い」)が反映されているためである。

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