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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と代謝疾患
低血糖を回復させる中枢神経メカニズム
Neural mechanisms in the central nervous system to recover from hypoglycemia
荒木 裕大
1
,
戸田 知得
1
Yudai ARAKI
1
,
Chitoku TODA
1
1熊本大学大学院生命科学研究部中枢性代謝制御学講座
キーワード:
低血糖
,
グルコースセンシング神経
,
カウンター調節反応(CRR)
,
再発性低血糖
,
低血糖関連自律神経障害(HAAF)
Keyword:
低血糖
,
グルコースセンシング神経
,
カウンター調節反応(CRR)
,
再発性低血糖
,
低血糖関連自律神経障害(HAAF)
pp.653-659
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090653
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- 参考文献 Reference
糖尿病治療において,厳格な血糖管理は合併症予防に有用である一方,血糖降下薬やインスリン使用時における低血糖は大きな問題であり,死亡の原因や認知症リスクと相関している.低血糖時,血糖を早急に回復させるために交感神経の活性化やグルカゴン,エピネフリン分泌の増加が起こる(カウンター調節反応:CRR).中枢神経にはグルコース濃度を感知する神経が存在し,中枢と末梢の複雑な神経回路で血糖恒常性を維持している.低血糖時にはグルコース濃度低下時に活性化するグルコース抑制性神経(GI神経)が作用しCRRを制御するが,この神経によるCRRは低血糖を反復する(再発性低血糖)ことで減弱する.しかし,そのメカニズムはいまだ不明な点が多く,背景にある中枢神経回路や細胞内代謝シグナル変化を解明し,低血糖を予防することが糖尿病診療における重要課題である.本稿ではCRRや再発性低血糖に関わる脳内メカニズムについてまとめ,筆者らの研究も紹介する.

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