Japanese
English
特集 AKIの基礎と臨床
各論
外科的手術とAKI―発症機序とその対策
Preventive measures against postoperative AKI
西本 雅俊
1
NISHIMOTO Masatoshi
1
1奈良県立医科大学腎臓内科学
キーワード:
術後AKI
,
心臓手術
,
非心臓手術
Keyword:
術後AKI
,
心臓手術
,
非心臓手術
pp.45-50
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002288
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はじめに
AKIに遭遇しやすい状況として,集中治療分野のほかに周術期が挙げられる。AKI全体の約34 %が術後に起こるとされ,全身麻酔による血管拡張や出血に伴う血圧の低下,虚血再灌流障害,炎症・酸化ストレス,腎毒性のある薬剤,動脈塞栓症の発症といった,手術に伴う侵襲・合併症が直接的な誘因となる。報告により差はあるが,心臓や大血管を対象とする心臓手術では,全体の約20~40%の症例で,非心臓手術では約5~15%の症例で術後AKIを発症する。

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