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特集 産婦人科医が知っておきたい 女性アスリートの生涯サポート
各論
3.女性アスリートの貧血管理
土肥 美智子
1,2
M. Dohi
1,2
1立教大学スポーツウエルネス学部(特任教授)
2日本サッカー協会診療所(院長)
pp.765-769
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003478
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貧血はアスリートにみられる頻度の高い慢性の疾患で,そのなかでも鉄欠乏性貧血が問題となる。運動により鉄の需要が増すこと,鉄吸収を調整しているヘプシジンが増加し鉄の吸収低下が起こること,消化管からの出血や発汗で鉄の喪失が増加するためなどである。また女性アスリートでは,過多月経により鉄の慢性的な喪失も鉄欠乏性貧血の原因となる。鉄欠乏性貧血であれば,バランスのよい食事と鉄補給が基本的な予防や治療となる。貧血を伴わない鉄欠乏症に関しては鉄の投与がパフォーマンスに関係するかに関して賛否があるが,少なくとも重度の血清フェリチンの減少がある場合には,鉄補給により持久性パフォーマンスと最大酸素摂取量が改善されるとの報告がある。

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