Japanese
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特集 悪性上皮系腫瘍
同時性両側性男性乳癌の1例
Synchronous bilateral male breast cancer
熊谷 恒良
1
,
牧野 孝俊
2
Tsuneyoshi KUMAGAI
1
,
Takatoshi MAKINO
2
1山形県立中央病院,皮膚科,科長
2同,乳腺外科
キーワード:
男性乳癌
,
同時性両側性乳癌
Keyword:
男性乳癌
,
同時性両側性乳癌
pp.1326-1329
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000006042
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77歳,男性。既往歴に慢性大動脈解離や脳梗塞後遺症を有し,右乳頭部のびらん性皮膚腫瘤を主訴に皮膚科を受診,生検で浸潤性乳管癌と診断された。同時に造影CTで左乳房皮下腫瘤も指摘され,左右で組織型や生物学的特性が異なることから両側原発と判定された。全身麻酔は高リスクのため局所麻酔下で両側乳房切除術を施行し,術後化学療法を継続中である。男性乳癌は全乳癌の1%未満,同時性両側性は0.005%以下と極めてまれであり,皮膚科で初期診断に至る例は限られる。そのため知識不足などですぐに受診せず,診断が遅れる傾向もある。乳頭・乳輪部病変の診察時には乳癌を鑑別に含め,早期生検が重要である。

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