Japanese
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特集 次世代を拓く整形外科教育
Ⅷ章.キャリアアップ
6.大学および大学病院におけるリーダーシップ教育の取り組み
Leadership education initiatives at universities and university hospitals
上條 由美
1
Y. Kamijo
1
1昭和医科大学大学院保健医療学研究科医療マネジメント
1Showa Medical University Graduate School of Health Science, Tokyo
キーワード:
leadership
,
education
,
human resource development
Keyword:
leadership
,
education
,
human resource development
pp.696-699
発行日 2026年5月25日
Published Date 2026/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_696
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は じ め に
近年,医療現場を取り巻く環境は,少子高齢化,医療需要の多様化,医師・看護師などの医療スタッフの人材不足,働き方改革,地域医療の格差など,複数の要因が複雑に交錯しながら急速に変化している.こうした状況の中で,医療の質を維持しつつ持続可能な体制を構築するためには,多職種が協働するチーム医療の推進が不可欠であり,チームを牽引する「医師のリーダーシップ」の重要性はこれまで以上に高まっている.
先行研究では,医師のリーダーシップ能力が患者のアウトカムや組織パフォーマンスと強く関連することが示されている1,2).リーダーは必ずしも医師に限定されるものではないものの,患者の治療の最終責任者を担う医師が主体的にリーダーシップを発揮することは大きな意義をもつ.整形外科領域においては,「治す医療」に加えて,リハビリテーションや生活支援などの「支える医療」も重要となる.手術療法が良好でも,術後のリハビリテーションや生活再建が伴わなければ真の回復にはいたらない.そのため手術室部門,リハビリテーション部門,地域との連携など多様な場面で多くの職種の協力が必要で,整形外科医には高度の協働調整力とリーダーシップが求められる.
リーダーシップは管理職だけに必要とされる特別な能力ではなく,若手から中堅,そして指導的立場の医師まで,すべての医療者が段階的に学び,磨くべき基本的能力である.特に大学病院では,教育・研究・臨床という三つの使命が存在し,多職種・多世代が共同する組織特性から,個人の能力向上と組織文化の醸成の双方が重要となる.

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