Japanese
English
今月の主題 鉄銅代謝
話題
新しく同定された鉄関連遺伝子
軍神 宏美
1
Hiromi GUNSHIN
1
1Hematology/Oncology Division, Children's Hospital and Harvard Medical School
キーワード:
DCT 1
,
DMT 1
,
鉄
,
メタル
Keyword:
DCT 1
,
DMT 1
,
鉄
,
メタル
pp.749-753
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904813
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.はじめに
鉄は必須栄養素の1つで,様々な生体内でのプロセスに必須のコファクターであるが,過剰に体内に存在すると有毒である.そのため,体内の鉄量は綿密に調整されている.発症頻度の高い貧血あるいはヘモクロマトーシスに代表される鉄過剰症は,このバランスが崩れた結果と考えられる.鉄が関与するこれら頻度の高い疾病の原因を探り治療するうえで鍵となるのは,鉄の吸収について理解することであるが,それに関する分子生物学的な情報はこれまでほとんどなかった.従来,食事中の鉄は,鉄還元酵素やビタミンCによって2価の形態(Fe2+)で吸収されることはすでに知られていた.しかし,このFe2+の,小腸からの吸収についての詳細な分子レベルでのメカニズム,あるいは鉄還元酵素の本体,エンドゾームから細胞質への鉄の受け渡しについては,分子レベルで明らかではなかった.本稿では,筆者の携わったDMT 1/DCT 1/Nramp 2(以下DMT 1と記載)を中心に,近年報告された鉄吸収に関連するいくつかの遺伝子について述べる.

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