Japanese
English
今月の主題 溶血性尿毒症症候群(HUS)
技術解説
腸管出血性大腸菌の同定法 3.血中抗体検査
竹田 多恵
1
Tae TAKEDA
1
1国立小児医療研究センター感染症研究部
キーワード:
EHEC
,
VT
,
LPS
,
HUS
,
0157:H7
Keyword:
EHEC
,
VT
,
LPS
,
HUS
,
0157:H7
pp.1339-1343
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901363
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
EHECは下痢や出血性大腸炎などの消化器障害にとどまらず,感染後1週頃からHUSや神経系障害を併発するために,早期の鑑別診断が重要である.しかし,こうした重症化がみられる頃には感染からの時間が経過していることや抗生剤などの投与を受けており,原因菌が検出できないことが多い.このように培養陰性の例では患者血清中のEHEC菌体O抗原(LPS)に対する抗体検索が本菌感染症の診断上有用である.LPS抗体(IgM)は初発症状後1週間にはすでに高値として検出されるため早期診断法として有用である.一方,VT抗体(IgG)は20~30日になってようやく上昇がみられ,しかもその値はわずかであること,健康成人血清中からもしばしば高い抗体価が検出されることなどから,疾患との因果関係を判定するには慎重でなければならない.〔臨床検査36(13):1339-1343,1992〕

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