Japanese
English
今月の主題 虚血性心疾患
話題
Hibernating myocardiumとStunned myocardium
児玉 和久
1
,
三嶋 正芳
1
Kazuhisa KODAMA
1
,
Masayoshi MISHIMA
1
1大阪警察病院心臓センター
キーワード:
可逆性心筋虚血
,
虚血後再灌流
,
低灌流下虚血
Keyword:
可逆性心筋虚血
,
虚血後再灌流
,
低灌流下虚血
pp.1188-1191
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900293
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- 1ページ目 Look Inside
1.はじめに
従来,心筋虚血は究極的に壊死に至るのか,壊死に至らず回復するのか,という観点から捉えられてきた,壊死に至ることなく回復する可逆性虚血といえば,狭心症発作のごとく,虚血が消退すれば速やかな症状改善とともに心電図や心機能も回復する病態であり,他方壊死に至る虚血(不可逆性虚血)は心筋梗塞であり,心筋の不可逆的な構造破壊とともに心収縮能の喪失する病態である.
このような可逆性,不可逆性虚血という病態の概念は約半世紀前の次のような古典的な実験事実に基づいていた.①冠動脈の血流を遮断すると虚血心筋は数秒間の内に収縮能を喪失し,続いて健常心筋の収縮運動の影響を受けて心収縮期に逆に伸展されるが,この虚血による心収縮機能異常は虚血解除後速やかに回復し(可逆性虚血)1),②虚血時間が長ければ(イヌでは20分以上)種々の程度の心筋壊死が生じる(不可逆性虚血)2).

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